個人
スブラマニアン・チャンドラセカール
Subrahmanyan Chandrasekhar
1910年生まれ・1995年没
何をした人か
燃料を使い果たした星がどうなるのかなど、星の進化を理論で探った、英領インドのラホール生まれの天体物理学者です。
受賞理由のやさしい要約
1983年 物理学賞(賞の1/2)
星の構造と進化にとって重要な物理過程についての理論研究が評価されました。宇宙で元素ができる核反応を研究したウィリアム・ファウラーとの2人での受賞で、賞を半分ずつ分け合いました。受賞発表は、20代で成し遂げた白色矮星の構造の研究を、よく知られた業績の一つに挙げています。
同じ年・部門の共同受賞:William A. Fowler(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for his theoretical studies of the physical processes of importance to the structure and evolution of the stars何が新しかったか
1930年代から、ある大きさの星は水素の燃料が尽きかけると、つぶれて小さく明るい白色矮星になることを理論的に示しました。白色矮星では物質が押しつぶされ、1立方センチメートルが約1000キログラムにもなります。その後も星の安定性や相対性理論の効果を調べ、ブラックホールの数学的理論へと研究を広げました。
私たちの生活や社会とのつながり
1937年にシカゴ大学に加わり、その後ずっと同じ大学で研究を続けました。研究人生を7つの時期に分け、それぞれの分野で知識を積み上げては一冊の本にまとめる進め方をとりました。受賞発表は、若いころの研究が、近年の天文学と宇宙研究の進歩によって新たな関心を集めていると述べています。
関連する受賞者・団体
- チャンドラセカール・ヴェンカタ・ラマン編集上の関連
チャンドラセカールにとって、ラマンは父方のおじであり、科学者をめざすうえでの手本でした。2人は手紙をやりとりしていました。
- ハンス・ベーテ編集上の関連
ベーテは恒星のエネルギーが核融合で生まれることを示し、チャンドラセカールはある大きさの星が水素の燃料を使い果たし始めると白色矮星になることを示しました。星が輝くしくみと、その行く末という別の角度から星を考えた2人です。
- アンドレア・ゲズ編集上の関連
チャンドラセカールは1974年から1983年にかけて、ブラックホールの数学的理論に取り組みました。ゲズは観測によって、銀河中心の超大質量ブラックホールを支持する強い証拠を示しました。理論と観測の両面からブラックホールに迫った組み合わせです。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Subrahmanyan Chandrasekhar)
- 1983年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
- Press release: The 1983 Nobel Prize in Physics - NobelPrize.org
- Subrahmanyan Chandrasekhar – Biographical - NobelPrize.org
- Subrahmanyan Chandrasekhar – Facts - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。