個人

ルイーズ・グリュック

Louise Glück

1943年生まれ・2023年没

  • 2020年 文学賞

何をした人か

子ども時代や家族、人との関係、死を、ふだんの話しことばに近い澄んだ詩で描いたアメリカの詩人です。

受賞理由のやさしい要約

2020年 文学賞(単独受賞)

聞けばすぐに彼女とわかる詩の声と、簡素で厳しい美しさによって、一人の生を誰にでも通じるものにしたことが評価され、文学賞を単独で受けました。授賞式では、ディードーやペルセポネ、エウリュディケといった神話の人物が、私的な思いを普遍的なものへと書き移す仮面として語られました。

公式の受賞理由(英語)
for her unmistakable poetic voice that with austere beauty makes individual existence universal

何を描き、何を問い直したか

自伝的な背景を大切にしながらも告白詩人とは見なされず、神話や古典の題材から普遍的なものを探りました。1990年の詩集『アララト』で、ふだんのことばづかいを詩に生かす方法をつかみ、家族の痛ましい関係を飾らずに描きました。自分の思い込みに厳しく向き合う一方で、深い喪失から一歩を踏み出す変化と再生の詩人でもありました。

私たちの生活や社会とのつながり

1968年に『Firstborn』でデビューしました。冬のあとに命が戻るさまを描いた詩「スノードロップ」を収める『野生のアイリス』で、ピュリツァー賞を受けています。2014年には全米図書賞も受け、ノーベル賞受賞の時点ではイェール大学で英文学を教えていました。2023年10月13日に亡くなりました。

関連する受賞者・団体

  • ヴィスワヴァ・シンボルスカ編集上の関連

    シンボルスカもまた、簡素で個人的なことばを使い、日常の移ろいの中にある人間の存在の深い問題を詩で照らしました。個人の経験から普遍へ向かうグリュックの詩と読み比べると、身近なことばで大きな問いに迫る二つの方法が見えてきます。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Louise Glück)
  2. 2020年 ノーベル文学賞(NobelPrize.org)
  3. Wisława Szymborska – Facts
  4. The Nobel Prize in Literature 2020 – Biobibliography
  5. Louise Glück – Facts – 2020 - NobelPrize.org
  6. The Nobel Prize in Literature 2020 - Presentation Speech - NobelPrize.org
  7. 野生のアイリス | NDLサーチ | 国立国会図書館(ndlsearch.ndl.go.jp)

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。