個人
ドリス・レッシング
Doris Lessing
1919年生まれ・2013年没
何をした人か
ペルシャ(現イラン)に生まれ、南ローデシアで育ったイギリスの作家です。いくつものジャンルにまたがる約50冊の本を書きました。
受賞理由のやさしい要約
2007年 文学賞(単独受賞)
女性の経験を描く叙事詩人として、懐疑と情熱、未来を見通す力によって、分断された文明を厳しく見つめたことが評価されました。授賞式の紹介演説では、1962年の『黄金のノート』が、一つの世代の女性たちにとって目を開かせる作品になったと述べられています。
公式の受賞理由(英語)
that epicist of the female experience, who with scepticism, fire and visionary power has subjected a divided civilisation to scrutiny何を描き、何を問い直したか
『黄金のノート』では、主人公が思いを5冊のノートに書き分けます。新聞の切り抜きや夢、日記なども混ぜた語りで、政治と感情の葛藤が絡み合うさまを示しました。長編デビュー作『草は歌っている』では、白人農場主の妻と黒人の使用人の関係を通して、埋めがたい人種の対立を描きました。のちの連作ではSFの領域も広げています。
私たちの生活や社会とのつながり
広がりつつあったフェミニズム運動は『黄金のノート』を先駆的な作品とみなしました。レッシングは1949年にロンドンへ移り、核兵器に反対する運動にも加わりました。南アフリカの体制を批判したため、1956年から1995年まで同国への入国を禁じられました。
関連する受賞者・団体
- ナディン・ゴーディマー編集上の関連
レッシングは南アフリカの体制を批判したため、長く同国への入国を禁じられました。ゴーディマーは早くから反アパルトヘイト運動に関わり、作品のいくつかが体制によって発禁とされました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Doris Lessing)
- 2007年 ノーベル文学賞(NobelPrize.org)
- Doris Lessing – Facts - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Literature 2007 - Presentation Speech - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Literature 2007 - Biobibliographical Notes - NobelPrize.org
- 黄金のノート : Free women | NDLサーチ | 国立国会図書館(ndlsearch.ndl.go.jp)
- The Nobel Prize in Literature 2007 - Press release - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。