個人
アルバート・マイケルソン
Albert Abraham Michelson
1852年生まれ・1931年没
何をした人か
プロイセンに生まれてアメリカで育ち、光の干渉を利用した干渉計で長さや光の速さを精密に測った物理学者です。
受賞理由のやさしい要約
1907年 物理学賞(単独受賞)
光学の精密な測定器と、それを使って行った分光学や計量学の研究が評価されました。用意された授賞演説の原稿では、光の波長を物差しにすることで、メートル原器の長さを確かめたり、失われても同じ精度で再現したりできるようになったと紹介されています。
公式の受賞理由(英語)
for his optical precision instruments and the spectroscopic and metrological investigations carried out with their aid何が新しかったか
光の波が重なって強め合ったり打ち消し合ったりする干渉を使い、半透明の鏡で光を分けて別々の道を通してから重ね直す装置を作りました。演説によれば、これで最良の顕微鏡より20〜100倍正確に長さを測れるようになりました。国際度量衡委員会の依頼を受け、標準のメートルの長さをカドミウムの光の波長で測りました。
私たちの生活や社会とのつながり
光の波長を長さの基準にする方法は、物に頼らない長さの標準への道を開きました。干渉計はE・W・モーリーとの共同実験にも使われました。光を伝えると考えられていたエーテルの中を地球が動く影響を測ろうとしましたが、その動きは検出できませんでした。AIPの歴史解説によると、この結果は相対性理論が生まれる下地の一つになりました。第一次世界大戦中には海軍に戻り、米海軍の装備に採用された距離計を開発しました。
関連する受賞者・団体
- ヘンドリック・ローレンツ編集上の関連
ローレンツ変換は、マイケルソンとモーリーの実験で地球がエーテルに対して動いているようすが見えなかったことを説明しました。
- アルベルト・アインシュタイン編集上の関連
マイケルソンは干渉計で光の速さを精密に測り、アインシュタインは光が決まったエネルギーをもつ粒(光量子)からなると説明しました。光という同じ対象を、精密な測定と理論という別々の角度から扱った2人です。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Albert A. Michelson)
- 1907年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
- Albert A. Michelson – Facts - NobelPrize.org
- Nobel Prize in Physics 1907 - Presentation Speech - NobelPrize.org
- Albert A. Michelson – Biographical - NobelPrize.org
- Albert Abraham Michelson 1852-1931(history.aip.org)
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。