個人
アーサー・コンプトン
Arthur Holly Compton
1892年生まれ・1962年没
何をした人か
X線を電子に当てて散乱させると、波長が長くなる現象を見つけた物理学者です。この「コンプトン効果」は、光が粒としてふるまうことをはっきり示しました。
受賞理由のやさしい要約
1927年 物理学賞(賞の1/2)
自分の名前がついた効果の発見が評価されました。物理学賞は、霧箱の方法を発見したC・T・R・ウィルソンとの2人での受賞です。授賞式の演説では、コンプトンが説明のために考えた「はね飛ばされる電子」の跡を、ウィルソンが1923年に実験で確かめたことも紹介されています。
同じ年・部門の共同受賞:C.T.R. Wilson(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for his discovery of the effect named after him何が新しかったか
1918年に始めたX線の散乱の研究から、1922年に散乱したX線の波長が長くなることを見つけました。この実験は、電磁波も力学の法則に従う光子という粒として表せることを確かめました。授賞式の演説では、今後どんな原子の理論もこの効果を説明できなければ受け入れられないと述べられています。
私たちの生活や社会とのつながり
1941年、コンプトンは原子力の戦争利用を評価する全米科学アカデミーの委員会の委員長に任命されました。フェルミらと進めた調査は、制御された核分裂炉の実現につながりました。その流れは最終的に、長崎の原爆のプルトニウムを生産したハンフォードの大型原子炉にまで至りました。
関連する受賞者・団体
- エンリコ・フェルミ共同研究
1941年からの原子力の調査で、コンプトンはフェルミらと協力し、制御された核分裂炉の実現につなげました。
- アルベルト・アインシュタイン編集上の関連
アインシュタインの光電効果の理論では、光はエネルギーの決まった「かたまり」から成るとされました。コンプトンのX線の実験は、その光子が力学の法則に従う粒としても表せることを確かめました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Arthur H. Compton)
- 1927年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
- Arthur H. Compton – Biographical (NobelPrize.org)
- Arthur H. Compton – Facts - NobelPrize.org
- Nobel Prize in Physics 1927 - Presentation Speech - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。