個人

ジョン・コーンフォース

John Warcup Cornforth

1917年生まれ・2013年没

  • 1975年 化学賞

何をした人か

酵素が分子の中のどの水素原子を置き換えるのかを、水素の同位体を目印にして調べた、オーストラリア生まれの化学者です。

受賞理由のやさしい要約

1975年 化学賞(賞の1/2)

酵素がはたらく反応の立体化学、つまり三次元の幾何学にかかわる研究が評価されました。有機分子と反応の立体化学を研究したウラジミール・プレローグと、賞を半分ずつ分け合いました。受賞発表は、酵素の導きがなければ生物の体の中は混乱に陥るだろうと説明しています。

同じ年・部門の共同受賞:Vladimir Prelog(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for his work on the stereochemistry of enzyme-catalyzed reactions

何が新しかったか

酵素の反応では、一見同じに見える2〜3個の水素原子のうち、どれが置き換わるのかが問題になります。コーンフォースは、ふつうの水素、重水素、三重水素という3つの同位体で水素に「印」をつけ、反応の速さの違いを利用しました。この方法で、ステロイドが作られる反応などの立体化学が明らかになりました。

私たちの生活や社会とのつながり

10歳ごろから難聴が始まり、10年以上かけて聴力を失いました。自伝では、化学は難聴が越えられない障害にならないかもしれない仕事に思えたと振り返っています。同じ有機化学者の妻リタは実験で大きく貢献し、難聴に伴う意思疎通の苦労を和らげたと記されています。

関連する受賞者・団体

  • ドロシー・クロウフット・ホジキン編集上の関連

    コーンフォースは戦時中、オックスフォードのロビンソンの研究室で行われたペニシリンの化学研究に加わりました。ホジキンはX線回折の像を使い、1946年にペニシリンの構造を決めています。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(John Cornforth)
  2. 1975年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
  3. Press release: The 1975 Nobel Prize in Chemistry - NobelPrize.org
  4. John Cornforth – Biographical - NobelPrize.org
  5. John Cornforth – Facts - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。