個人
ピーター・デバイ
Petrus (Peter) Josephus Wilhelmus Debye
1884年生まれ・1966年没
何をした人か
分子の中で電気がどうかたよっているかを調べる方法や、X線と電子線で気体の分子の形を探る方法を開いた、オランダ生まれの科学者です。
受賞理由のやさしい要約
1936年 化学賞(単独受賞)
双極子モーメントの研究と、気体によるX線や電子の回折の研究を通じて、分子の構造についての知識を広げたことが評価され、化学賞を単独で受けました。授賞式の演説では、これらの新しい方法が互いを見事に補い合っていると紹介されています。
公式の受賞理由(英語)
for his contributions to our knowledge of molecular structure through his investigations on dipole moments and on the diffraction of X-rays and electrons in gases何が新しかったか
電荷の分布が非対称な分子は、電場の中で一定の向きにそろえられようとします。デバイは、こうした分子の「双極子モーメント」を、絶縁の性質と密度が温度でどう変わるかを測って求める理論と方法をつくりました。さらに、気体に当てたX線の散らばり方から分子の模型を確かめ、原子の配置と大きさを知る方法も編み出しました。
私たちの生活や社会とのつながり
授賞式の演説によると、双極子モーメントの測定によって数千もの物質の分子構造が明らかにされ、とくに有機化学で大きな価値を持ちました。構造式から計算した双極子モーメントを実験で測った値と比べれば、その構造式が正しいかを確かめることもできました。デバイは1939年までベルリンで研究所長を務めた後、1940年からアメリカのコーネル大学で化学の教授になりました。
関連する受賞者・団体
- ローレンス・ブラッグ編集上の関連
ラウエとブラッグ父子は、X線の干渉を使って結晶の中の原子の並びを決められることを示しました。デバイは、結晶ほど規則正しくない気体の分子でも、X線の干渉が観測できることに目を向けました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Peter Debye)
- 1936年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
- Peter Debye – Biographical - NobelPrize.org
- Peter Debye – Facts - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。