個人

ローレンス・ブラッグ

William Lawrence Bragg

1890年生まれ・1971年没

  • 1915年 物理学賞

何をした人か

X線を結晶に当ててできる模様から原子の位置を割り出す方法を、父とともに切り開いたオーストラリア生まれの物理学者です。

受賞理由のやさしい要約

1915年 物理学賞(賞の1/2)

X線を使って結晶の構造を解析した功績が評価されました。父ウィリアム・ヘンリー・ブラッグとの2人での受賞です。1912年から1914年にかけて父と共同で研究を進め、受賞の対象となった仕事をしたのは23歳のときでした。受賞したときは25歳でした。

同じ年・部門の共同受賞:William Bragg(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for their services in the analysis of crystal structure by means of X-rays

何が新しかったか

X線が結晶を通り抜けると回折の模様が現れるというラウエの発見に刺激されて、研究を始めました。X線の波長、当たる角度、結晶の中の原子の層の間隔の関係を明らかにし、結晶の構造を調べる強力な道具にしました。これによって、結晶の中で原子がどこにあるかを計算で求められるようになりました。

私たちの生活や社会とのつながり

ブラッグはのちに、X線による解析をタンパク質分子の構造に応用する研究に力を注ぎました。その共同研究は、生き物をつくる非常に複雑な分子の構造を決めることに成功しました。受賞から50年たった1965年には、ノーベル財団の招きでストックホルムで記念の講演を行いました。

関連する受賞者・団体

  • マックス・フォン・ラウエ編集上の関連

    ラウエの結晶によるX線回折の発見は、ウィリアム・ブラッグとローレンス・ブラッグ父子ののちの研究への道を開きました。

  • エルンスト・ルスカ編集上の関連

    ブラッグはX線の回折模様から結晶の中の原子の位置を計算する道を開き、ルスカは光より波長の短い電子の波を使って像をつくりました。光の顕微鏡では見えない小さな世界を、別々のやり方で探った2人です。

  • ピーター・デバイ編集上の関連

    ラウエとブラッグ父子は、X線の干渉を使って結晶の中の原子の並びを決められることを示しました。デバイは、結晶ほど規則正しくない気体の分子でも、X線の干渉が観測できることに目を向けました。

  • アダ・ヨナット編集上の関連

    ブラッグ親子は、X線を使って結晶の構造を調べる強力な道具を生み出しました。ヨナットらはその方法を受け継ぎ、数十万個の原子からなるリボソームの構造をX線結晶構造解析で描き出しました。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Lawrence Bragg)
  2. 1915年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
  3. Lawrence Bragg – Facts - NobelPrize.org
  4. Lawrence Bragg – Biographical - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。