個人
カール・フォン・フリッシュ
Karl von Frisch
1886年生まれ・1982年没
何をした人か
ミツバチがダンスで仲間に蜜のありかを伝えるしくみを、実験で解き明かしたオーストリア生まれの動物学者です。
受賞理由のやさしい要約
1973年 生理学・医学賞(賞の1/3)
個体や社会の行動パターンがどう組み立てられ、どう引き出されるのかについての発見が評価されました。コンラート・ローレンツ、ニコ・ティンバーゲンとの3人での受賞で、3人は動物行動学という新しい学問の創始者として紹介されました。
同じ年・部門の共同受賞:Konrad Lorenz(未収録)、ニコ・ティンバーゲン
公式の受賞理由(英語)
for their discoveries concerning organization and elicitation of individual and social behaviour patterns何が新しかったか
受賞発表によると、ミツバチは巣の近くで蜜を見つけると円を描くダンスを、約50メートルより遠いときは腹部を振るダンスをします。その向きは太陽に対する蜜源の方向を、振り方の強さは距離を伝えます。太陽が見えなくても、偏光した紫外線を手がかりに方向を示せ、このしくみは学習ではなく生まれつきのものとされました。
私たちの生活や社会とのつながり
フォン・フリッシュは60年以上にわたってミツバチの行動を研究し、色や形、においの感じ方も調べました。受賞発表は、昆虫や魚、鳥で得られた3人の発見が哺乳類の研究も促し、精神医学や心身医学にも重要な成果をもたらしたと述べています。
関連する受賞者・団体
- ニコ・ティンバーゲン同じ賞の共同受賞
1973年の生理学・医学賞をともに受けました。
- イワン・パブロフ編集上の関連
パブロフは犬の唾液の分泌から条件反射を研究し、フォン・フリッシュはミツバチがダンスで情報を伝え合うしくみを実験で解き明かしました。動物の行動を実験で確かめるという点で読み比べられます。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Karl von Frisch)
- 1973年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- Karl von Frisch – Facts - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1973 - Press release - NobelPrize.org
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
- Karl von Frisch – Biographical - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。