個人
ニコ・ティンバーゲン
Nikolaas Tinbergen
1907年生まれ・1988年没
何をした人か
動物の模型を使った実験で、本能的な行動を引き起こす刺激を調べた、オランダ生まれの動物行動学者です。
受賞理由のやさしい要約
1973年 生理学・医学賞(賞の1/3)
個体の行動や社会的な行動のパターンがどう組み立てられ、何によって引き起こされるかについての発見が評価されました。ミツバチの「言葉」の研究で知られるカール・フォン・フリッシュ、コンラート・ローレンツとの3人での受賞で、3人は動物行動学という新しい科学を築いた人たちとして紹介されました。
同じ年・部門の共同受賞:カール・フォン・フリッシュ、Konrad Lorenz(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for their discoveries concerning organization and elicitation of individual and social behaviour patterns何が新しかったか
観察を中心としたローレンツに対し、ティンバーゲンは仮説を周到な実験で確かめることを重んじました。たとえば、カモメのひなが親のくちばしをつついて餌をねだるとき、形や色、コントラストのどれが効いているのかを模型で調べました。特徴を誇張すると、自然のもの以上に強い反応を引き出す「超正常刺激」になることも見つけました。
私たちの生活や社会とのつながり
受賞発表は、こうした研究が哺乳類の研究にも広がり、精神医学や心身医学などで重要な成果につながったと述べています。ティンバーゲン自身も受賞のころ、妻とともに子どもの自閉症の研究に取り組んでいました。オックスフォードでは、動物行動の研究と教育の拠点づくりにも力を注ぎました。
関連する受賞者・団体
- カール・フォン・フリッシュ同じ賞の共同受賞
1973年の生理学・医学賞をともに受けました。
- ピーター・メダワー編集上の関連
ティンバーゲンの自伝によると、オックスフォードの小さな研究グループが最初の10年間の資金を得られるよう、メダワーがナフィールド財団に働きかけました。研究分野の違う受賞者が、動物行動学の研究の場づくりを後押ししていたことがわかる組み合わせです。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Nikolaas Tinbergen)
- 1973年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- Nikolaas Tinbergen – Facts - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1973 - Press release - NobelPrize.org
- Nikolaas Tinbergen – Biographical - NobelPrize.org
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。