個人
ノーマン・ハース
Walter Norman Haworth
1883年生まれ・1950年没
何をした人か
砂糖やでんぷん、セルロースなど炭水化物の構造を調べ、ビタミンCの分子構造を明らかにした、イギリスのバーミンガム大学の化学者です。
受賞理由のやさしい要約
1937年 化学賞(賞の1/2)
炭水化物とビタミンCについての研究が評価され、化学賞の半分を受けました。残る半分は、カロテノイドやフラビン、ビタミンAとB2を研究したチューリヒのパウル・カラーに贈られました。授賞式の演説では、ハースのビタミンCの研究が、単糖についての研究と密接に結びついていると紹介されています。
同じ年・部門の共同受賞:Paul Karrer(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for his investigations on carbohydrates and vitamin C何が新しかったか
ブドウ糖のような単糖だけでも、組成が同じで原子の並び方が違う形が32通りもありえます。ハースは糖の構造を次々に確かめ、多糖の鎖の長さを決める方法で、でんぷんやセルロースの分子の基本的な特徴を定める助けとなりました。ビタミンCについては、提案されていた立体的な構造式が正しいことを確かめ、その化学構造を明らかにしました。
私たちの生活や社会とのつながり
ビタミンCは、昔の極地探検隊がひどく恐れた壊血病にかからないために必要な物質です。構造がわかったことで人工的につくる道が開かれ、授賞のころにはすでに天然のものよりずっと安い価格で工業的に生産されていました。 [根拠 3・4]
関連する受賞者・団体
- クリスティアーン・エイクマン編集上の関連
エイクマンは、精白米を食べると脚気になることを見つけたことなどで、1929年に医学賞の半分を受けました。ハースは、ビタミンCの化学構造を明らかにして、化学の側からビタミンの研究に加わりました。
- セント=ジェルジ・アルベルト編集上の関連
同じ1937年、ハースは炭水化物とビタミンCの研究で化学賞を受けました。ビタミンCを、体の中の燃焼のしくみと化学の研究という別の角度から見比べられます。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Norman Haworth)
- 1937年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
- Norman Haworth – Facts - NobelPrize.org
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
- Norman Haworth – Biographical - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。