個人
デイヴィッド・ヒューベル
David H. Hubel
1926年生まれ・2013年没
何をした人か
目から届く信号を大脳皮質の細胞がどう読み解くかを、神経細胞の信号を記録して調べたカナダ生まれの研究者です。
受賞理由のやさしい要約
1981年 生理学・医学賞(賞の1/4)
視覚の情報処理に関する発見が評価されました。賞の半分は左右の大脳半球の働きの違いを調べたロジャー・スペリーに、残る半分がヒューベルとトルステン・ウィーセルの2人に贈られました。網膜に映った像の情報が、柱のように並んだ神経細胞の系の中で段階的に分析されることを示しました。
同じ年・部門の共同受賞:Roger W. Sperry(未収録)、トルステン・ウィーセル
公式の受賞理由(英語)
for their discoveries concerning information processing in the visual system何が新しかったか
それまでは、網膜の像が点ごとに脳へ送られ、大脳皮質は像が映し出される映画のスクリーンのようなものだと考えられていました。ヒューベルはウィーセルと組む前に、動き回るネコの皮質から細胞1つの信号を記録するため、丈夫なタングステン微小電極を開発しました。2人は、視覚野の細胞がそれぞれ明暗の差や線の形、像の動きといった決まった細部を受け持つことを見つけました。
私たちの生活や社会とのつながり
受賞発表は、人生の初めの時期に、目のレンズ系の不具合などで見え方がぼやけたりゆがんだりすると、脳が視覚を分析する力が永久に損なわれるおそれがあると指摘しています。授賞式の演説では、2人のおかげで脳の内側の言葉を理解し始めたと評されました。 [根拠 3]
関連する受賞者・団体
- トルステン・ウィーセル同じ賞の共同受賞
1981年の生理学・医学賞をともに受けました。
- サンティアゴ・ラモン・イ・カハール編集上の関連
カハールは、神経細胞が一つひとつ独立した単位で、シナプスを通じて信号を伝えることを示しました。ヒューベルはウィーセルとともに神経細胞の信号を記録し、視覚の情報が細胞から細胞へ決まった順序で分析されることを示しました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(David H. Hubel)
- 1981年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1981 - Press release - NobelPrize.org
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
- David H. Hubel – Biographical - NobelPrize.org
- David H. Hubel – Facts - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。