個人
ポール・クルーグマン
Paul Krugman
1953年生まれ
何をした人か
規模の経済を手がかりに、貿易のパターンと、経済活動が特定の場所に集まるしくみを分析したアメリカの経済学者です。
受賞理由のやさしい要約
2008年 経済学賞(単独受賞)
貿易のパターンと経済活動の立地についての分析が評価されました。自由貿易やグローバル化の影響、世界的な都市化の原動力といった問いに答える新しい理論をつくりました。それまで別々だった国際貿易と経済地理学の研究を一つに結びつけました。
公式の受賞理由(英語)
for his analysis of trade patterns and location of economic activity何を問い直したか
従来の貿易理論は、国どうしの違いから、ある国は農産物を、別の国は工業製品を輸出すると説明してきました。クルーグマンは1979年、大量に作るほど安くなる規模の経済と、消費者が多様な商品を好むことを前提に、似た国どうしが似た製品を売り買いする貿易を説明しました。例えばスウェーデンは、車を輸出も輸入もしています。
私たちの生活や社会とのつながり
輸送費が下がると、都市の人口増加、大規模生産、実質賃金の上昇が互いを強め合い、さらに人が都市へ移る流れが起こりえます。その結果、地域が先端技術の集まる都市の中心と、発展の遅れた「周辺」に分かれうることも示しました。
関連する受賞者・団体
- ジョセフ・スティグリッツ編集上の関連
クルーグマンの1979年の理論は、消費者が多様な商品を好むという前提に立っていました。その2年前の1977年には、ディキシットとスティグリッツが、製品の多様性への好みを分析するモデルを発表していました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Paul Krugman)
- 2008年 アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞(NobelPrize.org)
- The Prize in Economic Sciences 2008 - Press release - NobelPrize.org
- The Prize in Economic Sciences 2008 - Popular information - NobelPrize.org
- Paul Krugman – Facts - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。