個人
ワシリー・レオンチェフ
Wassily Wassilyevich Leontief
1906年生まれ・1999年没
何をした人か
産業どうしが原材料などの中間製品を受け渡し合う網の目を表に描く「産業連関分析」をつくった経済学者です。
受賞理由のやさしい要約
1973年 経済学賞(単独受賞)
産業連関分析という方法を開発し、それを重要な経済問題に応用したことが評価され、単独で受賞しました。1930年代にはこの手法の構想を示し、1941年には1919年から1929年のアメリカ経済を扱った本で、まとまった形の分析を発表しています。
公式の受賞理由(英語)
for the development of the input-output method and for its application to important economic problems何を問い直したか
鉄をつくるには労働だけでなく石炭などが必要で、その石炭をつくるにはまた鉄が要るというように、産業は互いに依存しています。レオンチェフは、各産業が1単位をつくるのに必要な中間製品の量を係数で表し、最終需要が増えたときに各産業の生産をどれだけ増やせばよいかを計算できるようにしました。授賞式の演説では、理論の土台を築いただけでなく、方法を使うのに必要なデータも地道に整えたことがたたえられました。
私たちの生活や社会とのつながり
この方法は、市場経済の国でも計画経済の国でも、予測や計画に使われました。受賞発表では、生産から出る煙や水の汚れなども扱えるように広げ、環境への影響を調べる応用も紹介されています。総務省は、日本でも10府省庁の共同作業で産業連関表を5年ごとに作り、経済波及効果の分析などの基礎資料にしていると説明しています。
関連する受賞者・団体
- サイモン・クズネッツ編集上の関連
クズネッツは国の所得の大きさとその変化を測る方法を整え、レオンチェフは産業どうしの取引を網の目として描きました。2人とも受賞時はハーバード大学に所属していました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Wassily Leontief)
- 1973年 アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞(NobelPrize.org)
- Wassily Leontief – Facts - NobelPrize.org
- The Prize in Economics 1973 - Press release - NobelPrize.org
- 総務省|産業連関表|産業連関表とは(soumu.go.jp)
- The Prize in Economics 1973 - Presentation Speech - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。