個人
リータ・レーヴィ=モンタルチーニ
Rita Levi-Montalcini
1909年生まれ・2012年没
何をした人か
神経の成長をうながす物質、神経成長因子(NGF)を発見したイタリアの発生生物学者です。
受賞理由のやさしい要約
1986年 生理学・医学賞(賞の1/2)
成長因子の発見が評価されました。皮膚などの細胞を増やす上皮成長因子(EGF)を見つけたスタンリー・コーエンとの2人での受賞です。2人の発見は、細胞の成長や分化がどのように調節されているかを示したものとされています。
同じ年・部門の共同受賞:Stanley Cohen(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for their discoveries of growth factors何が新しかったか
1952年、マウスの腫瘍をニワトリの胚に移植すると、胚の感覚神経や交感神経が盛んに伸びることを示しました。その後加わったコーエンとともに、ヘビの毒やマウスの唾液腺にこの物質が多く含まれることを突き止めました。神経の発達がどう調節されているかわかっていなかった時代に、化学的に正体のわかった信号物質で仕組みを探る道を開きました。
私たちの生活や社会とのつながり
若いころは父の方針で大学に進まないことになっていましたが、20歳で父に許しを求め、医学部に進みました。人種差別的な法律で大学での道を閉ざされると、自宅の寝室に小さな実験室をつくって研究を続けました。成長因子の研究は、認知症や傷の治りにくさ、腫瘍などの理解にもつながると期待されました。
関連する受賞者・団体
- ガートルード・エリオン編集上の関連
レーヴィ=モンタルチーニは父の方針と人種差別的な法律に、エリオンは女性に開かれていなかった研究職の壁に向き合いながら、研究の道を切り開きました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Rita Levi-Montalcini)
- 1986年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- Rita Levi-Montalcini – Facts - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1986 - Press release - NobelPrize.org
- Rita Levi-Montalcini – Biographical - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。