個人

アーサー・ルイス

Sir Arthur Lewis

1915年生まれ・1991年没

  • 1979年 経済学賞

何をした人か

途上国の経済が伝統的な農業と近代的な産業に分かれていることに注目した、セントルシア生まれの経済学者です。

受賞理由のやさしい要約

1979年 経済学賞(賞の1/2)

途上国の問題に特に目を向けた、経済発展についての先駆的な研究が評価されました。農業経済学から出発したセオドア・シュルツとの2人での受賞で、受賞発表は2人とも世界の貧困を深く案じ、低開発から抜け出す道を探ってきたと述べています。

同じ年・部門の共同受賞:Theodore W. Schultz(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for their pioneering research into economic development research with particular consideration of the problems of developing countries

何を問い直したか

ルイスは、労働の量は決まっているという当時の理論の前提を捨てました。農業部門から「無制限」に労働が移ってくるため賃金は低く保たれ、近代部門の利潤が貯蓄となって工業の拡大を支える、というモデルを示しました。もう一つのモデルでは、途上国の農業の生産性が先進国よりずっと低いことが、両者の貿易条件(輸出品と輸入品を交換する比率)を決める要因だと説明しました。

私たちの生活や社会とのつながり

若いころは、英国が植民地で設けていた人種の壁のため、技術者になる道をあきらめたと振り返っています。1954年の論文は称賛と激しい反発の両方で迎えられ、その後25年にわたって議論が続きました。ルイスはガーナ首相の経済顧問や西インド諸島大学の学長を務め、カリブ開発銀行の設立にもあたりました。

関連する受賞者・団体

  • アマルティア・セン編集上の関連

    ルイスは途上国の貧困を経済の構造から、センは飢饉や貧困の経済的な理由から問いました。

  • アンガス・ディートン編集上の関連

    ディートンはプリンストン大学で、アーサー・ルイスが創設した開発研究のプログラムに加わりました。ディートンは、世界の貧困が続くことを生涯の主題としたルイスの歴史的な見方と、自分の数量的な手法は正反対だったと振り返っています。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Sir Arthur Lewis)
  2. 1979年 アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞(NobelPrize.org)
  3. The Prize in Economics 1979 - Press release - NobelPrize.org
  4. Sir Arthur Lewis – Biographical - NobelPrize.org
  5. Sir Arthur Lewis – Facts - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。