個人
リンダ・バック
Linda B. Buck
1947年生まれ
何をした人か
においを受け取る受容体の遺伝子を見つけ、その情報が鼻から脳へどう整理されて伝わるかを調べたアメリカの研究者です。
受賞理由のやさしい要約
2004年 生理学・医学賞(賞の1/2)
においの受容体の発見と、嗅覚のしくみがどう組み立てられているかの解明が評価され、リチャード・アクセルとの2人で受賞しました。2人は1991年に基本となる論文を共同で発表し、その後はそれぞれ独立に研究を進めて、分子から細胞の配置まで嗅覚のしくみを明らかにしていきました。
同じ年・部門の共同受賞:Richard Axel(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for their discoveries of odorant receptors and the organization of the olfactory system何が新しかったか
バックは、においの受容体は似た遺伝子が集まった一族で、鼻の嗅上皮で選択的に働いているはずだという見通しを立てて探し、その遺伝子群を見つけました。さらに、1つの嗅細胞は1種類の受容体しか使わず、同じ受容体をもつ細胞の信号は脳の嗅球の同じ場所に集まることを示しました。
私たちの生活や社会とのつながり
食べ物をおいしいと感じるとき、主に働いているのはにおいを感じるしくみです。受賞発表は、嗅覚を失うと食べ物の風味が分からなくなり、火事の煙のような危険の合図にも気づけなくなると指摘しています。ある香りが子どものころの記憶を呼び起こすという身近な例も挙げられています。
関連する受賞者・団体
- マイブリット・モーセル編集上の関連
バックは、同じ受容体をもつ嗅細胞の信号が脳の同じ場所に集まり、においが脳の中で模様として表されることを示しました。モーセルらは、空間の中の位置が脳の細胞の活動で表されるしくみを示しました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Linda B. Buck)
- 2004年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- Linda B. Buck – Facts - NobelPrize.org
- Press release: The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2004 - NobelPrize.org
- Linda B. Buck – Biographical - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。