個人
ナギーブ・マフフーズ
Naguib Mahfouz
1911年生まれ・2006年没
何をした人か
生まれ故郷のカイロを主な舞台に、長編や短編を書き続けたエジプトの作家です。アラビア語を母語とする作家として、初めて文学賞を受けました。
受賞理由のやさしい要約
1988年 文学賞(単独受賞)
ときにくっきりと写実的に、ときに含みを残して多義的に描く陰影豊かな作品で、全人類に通じるアラビア語の物語芸術を築いたことが評価されました。授賞式のスピーチでは、アラビア語文学で20世紀に育った小説というジャンルを、成熟へと導いた作家として紹介されています。
公式の受賞理由(英語)
who, through works rich in nuance - now clear-sightedly realistic, now evocatively ambiguous - has formed an Arabian narrative art that applies to all mankind何を描き、何を問い直したか
時の流れ、社会と規範、知と信仰、理性と愛といった、人生の根本的な問いを描きました。代表作の三部作では、1910年代末から1940年代半ばまでのある一家の移り変わりを、知的・社会的・政治的な状況と重ねて描いています。その後は、寓意や象徴のなかに政治的な判断をひそませる新しい書き方にも取り組みました。
私たちの生活や社会とのつながり
長編の半数が映画になり、アラビア語圏の各地で上映されました。一方、宗教的な主題を寓意的に描いた長編の一つは、その扱い方のために自国では出版できず、国外で刊行されています。文学と社会、表現の自由の関係を考えるうえでも手がかりになる作家です。
関連する受賞者・団体
- オルハン・パムク編集上の関連
マフフーズは故郷カイロをたびたび物語の舞台にしました。パムクも、アメリカの大学で教えた時期をはさみつつ、故郷イスタンブールに根ざして書き続けてきました。生まれ育った都市から、社会の変化と文化の交わりを描いた2人です。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Naguib Mahfouz)
- 1988年 ノーベル文学賞(NobelPrize.org)
- Naguib Mahfouz – Facts - NobelPrize.org
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
- Naguib Mahfouz – Biographical - NobelPrize.org
- Nobel Prize in Literature 1988 - Press release - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。