個人
オルハン・パムク
Orhan Pamuk
1952年生まれ
何をした人か
故郷イスタンブールを拠点に、東と西の価値観のはざまで自分が何者かを探す人々を描く、トルコの小説家です。
受賞理由のやさしい要約
2006年 文学賞(単独受賞)
故郷の街の憂いを帯びた魂を探し求めるなかで、文化と文化がぶつかり合い、からみ合う姿を表す新しい象徴を見いだしたことが評価されました。回想録『イスタンブール』では、この街に特有の憂いを「ヒュズン」という言葉でとらえています。
公式の受賞理由(英語)
who in the quest for the melancholic soul of his native city has discovered new symbols for the clash and interlacing of cultures何を描き、何を問い直したか
『白い城』をはじめ、分身や入れ替わるアイデンティティを扱う作風で知られます。人の自我が、さまざまな物語やフィクションの上に築かれていることを描きました。『わたしの名は赤』では、細密画をめぐる物語を通して、芸術家と作品の関係について東と西で異なる見方を描いています。
私たちの生活や社会とのつながり
2005年には、トルコという国の名誉を傷つけたとして起訴されましたが、のちに取り下げられました。起訴のきっかけは、スイスの新聞で、トルコでは3万人のクルド人と100万人のアルメニア人が殺されたと語ったことでした。この起訴には、国際的に広い抗議が起こりました。
関連する受賞者・団体
- ナギーブ・マフフーズ編集上の関連
マフフーズは故郷カイロをたびたび物語の舞台にしました。パムクも、アメリカの大学で教えた時期をはさみつつ、故郷イスタンブールに根ざして書き続けてきました。生まれ育った都市から、社会の変化と文化の交わりを描いた2人です。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Orhan Pamuk)
- 2006年 ノーベル文学賞(NobelPrize.org)
- Orhan Pamuk – Facts - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Literature 2006 - Biobibliographical Notes - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。