個人
マリア・ゲッパート=メイヤー
Maria Goeppert Mayer
1906年生まれ・1972年没
何をした人か
原子核の中の陽子と中性子が、エネルギーの異なる層(殻)に分かれて並ぶというモデルを提案した物理学者です。
受賞理由のやさしい要約
1963年 物理学賞(賞の1/4)
原子核の殻構造に関する発見が評価されました。賞の半分は原子核と素粒子の理論で業績をあげたユージン・ウィグナーに贈られ、残る半分をハンス・イェンセンと分け合う、3人での受賞です。メイヤーとイェンセンは互いに会ったこともないまま、同じころに同じ説明にたどり着いていました。
同じ年・部門の共同受賞:Eugene Wigner(未収録)、J. Hans D. Jensen(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for their discoveries concerning nuclear shell structure何が新しかったか
陽子や中性子の数が特定の「魔法数」になる原子核は壊れにくく、それまでのモデルでは説明できないほど多く存在していました。1948年からこの謎に取り組み、1949年、フェルミの問いかけをきっかけに、核の中の陽子と中性子が玉ねぎのように層をなして並ぶと考えました。粒子の自転と軌道運動の向きでエネルギーがずれることを取り入れ、魔法数を層の切れ目として説明しました。
私たちの生活や社会とのつながり
結婚してアメリカに移ったあと、夫と同じ大学には勤められないという規則のため、長く給料も常勤の職もないまま研究を続けました。カリフォルニア大学サンディエゴ校に迎えられたのは1960年、殻模型の発見から10年以上たってからでした。第二次世界大戦中は原爆開発計画にも加わりましたが、のちに自分の担当した部分が失敗したことに安堵したと語っています。
関連する受賞者・団体
- エンリコ・フェルミ編集上の関連
メイヤーはシカゴでフェルミとの議論から多くを学び、1949年にはフェルミの問いかけをきっかけに原子核の殻模型を提案しました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Maria Goeppert Mayer)
- 1963年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
- Maria Goeppert Mayer – Facts - NobelPrize.org
- Maria Goeppert Mayer – Biographical - NobelPrize.org
- MARIA GOEPPERT MAYER - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。