個人

ジュリオ・ナッタ

Giulio Natta

1903年生まれ・1979年没

  • 1963年 化学賞

何をした人か

触媒を使って部品の向きがそろった高分子の鎖をつくる方法を見つけ、ポリプロピレンの実用化につなげたイタリアの化学者です。

受賞理由のやさしい要約

1963年 化学賞(賞の1/2)

高分子の化学と技術の分野での発見が評価され、カール・ツィーグラーと共同で受賞しました。ツィーグラーが開発した、触媒を使って分子の鎖をつくる方法を、ナッタがさらに発展させました。授賞式の演説は、合成材料が伝統的な材料に取って代わりつつある当時を「プラスチックの時代」と呼ぶ声もあると紹介しました。

同じ年・部門の共同受賞:Karl Ziegler(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for their discoveries in the field of the chemistry and technology of high polymers

何が新しかったか

高分子の鎖には小さな側鎖が並びますが、その向きがばらばらだと鎖の構造は不規則になります。ナッタは、ある種のツィーグラー触媒を使うと、側鎖がすべて同じ側を向くアイソタクチックな鎖ができることを見つけました。演説は、酵素を使う自然にしかできないと考えられていた規則正しい高分子づくりを、ナッタが実現したと称えました。

私たちの生活や社会とのつながり

この研究から生まれたアイソタクチックポリプロピレンは、1957年にモンテカチーニ社が工業規模で生産を始めました。プラスチック、合成繊維、包装用フィルムなどとして売り出され、演説は軽くて丈夫な布や水に浮くロープも例に挙げています。

関連する受賞者・団体

  • 白川英樹編集上の関連

    プラスチックは小さな分子が長い鎖のようにつながった巨大な分子でできています。ナッタは鎖の部品の向きをそろえる方法を見つけ、白川英樹らは通常は電気を通さないプラスチックから電気を通す高分子をつくれることを示しました。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Giulio Natta)
  2. 1963年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
  3. Giulio Natta – Facts - NobelPrize.org
  4. Karl Ziegler – Facts - NobelPrize.org
  5. Award ceremony speech - NobelPrize.org
  6. Giulio Natta – Biographical - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。