個人
白川英樹
Hideki Shirakawa
1936年生まれ・2026年没
何をした人か
ふつうは電気を通さないプラスチックも、手を加えれば電気を通すようになることを示した化学者です。
受賞理由のやさしい要約
2000年 化学賞(賞の1/3)
導電性高分子の発見と開発が評価されました。アラン・ヒーガー、アラン・マクダイアミッドとの3人での受賞です。3人は1977年夏、ヨウ素で処理したポリアセチレンが電気を通すようになるという発見を共同で発表しました。
同じ年・部門の共同受賞:Alan Heeger(未収録)、Alan MacDiarmid(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for the discovery and development of conductive polymers何が新しかったか
1970年代初め、白川がポリアセチレンを新しい方法で合成していたとき、誤って触媒が1000倍も多く加えられ、銀色に光る膜ができました。マクダイアミッド、ヒーガーと協力してこの膜をヨウ素で処理すると、電気を通しやすさが大きく増しました。プラスチックは絶縁体という常識を変えたこの発見は、研究者たちの努力に、偶然や思いがけない出会いが重なって生まれました。
私たちの生活や社会とのつながり
導電性プラスチックは、写真フィルムの静電気防止やパソコン画面の電磁波シールドなどに使われたり、開発が進められたりしてきました。発光ダイオードや太陽電池への応用も研究されてきました。吉野彰のリチウムイオン電池の研究も、ポリアセチレンの研究から始まりました。
関連する受賞者・団体
- 吉野彰研究の継承
吉野彰のリチウムイオン電池の研究は、白川英樹が発見した導電性高分子ポリアセチレンの研究から始まり、これが電池の電極に使えると分かりました。のちに負極はポリアセチレンから炭素材料に切り替えられました。
- ジュリオ・ナッタ編集上の関連
プラスチックは小さな分子が長い鎖のようにつながった巨大な分子でできています。ナッタは鎖の部品の向きをそろえる方法を見つけ、白川英樹らは通常は電気を通さないプラスチックから電気を通す高分子をつくれることを示しました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Hideki Shirakawa)
- 2000年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
- 旭化成名誉フェロー 吉野彰 スペシャルサイト – 旭化成
- Hideki Shirakawa – Facts - NobelPrize.org
- Press release: The 2000 Nobel Prize in Chemistry - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Chemistry 2000 - Popular information - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。