個人

ポール・サミュエルソン

Paul A. Samuelson

1915年生まれ・2009年没

  • 1970年 経済学賞

何をした人か

数学を使って経済学の理論を整え直し、教科書『経済学』でも広く知られるアメリカの経済学者です。

受賞理由のやさしい要約

1970年 経済学賞(単独受賞)

静学と動学の経済理論を発展させ、経済学の分析の水準を高めることに積極的に貢献した研究が評価されました。前の年にフリッシュとティンベルヘンが最初の経済学賞を受けており、それに続く受賞でした。授賞式では、経済学の分析と方法の水準を、同時代のどの経済学者よりも高めたと紹介されました。

公式の受賞理由(英語)
for the scientific work through which he has developed static and dynamic economic theory and actively contributed to raising the level of analysis in economic science

何を問い直したか

サミュエルソンは、従来の経済学の言葉にあった矛盾や重なり、誤りに向き合い、数学を使って理論を統一し、明確にしようとしました。経済が乱れたあと、ひとりでにつり合いの状態(均衡)へ戻るための条件を明らかにし、静学と動学の分析を橋渡ししました。また、家計の実際の行動から好みを読み取る「顕示選好」の理論も打ち立てました。

私たちの生活や社会とのつながり

1948年に出した教科書『経済学』は多くの言語に訳され、世界で広く読まれました。この教科書は、版を重ねるごとに国の経済問題の変化に合わせて重点を変えてきました。ケネディ大統領とジョンソン大統領の助言役も務め、理論の研究を現実の経済問題とも結びつけました。

関連する受賞者・団体

  • ミルトン・フリードマン編集上の関連

    サミュエルソンはケインズの考えと市場の理論を結びつける立場、フリードマンは貨幣の量を重視するマネタリズムの創始者とされます。景気や物価を政策で安定させられるのかという問いを、異なる立場から論じた2人です。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Paul A. Samuelson)
  2. 1970年 アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞(NobelPrize.org)
  3. Paul A. Samuelson – Facts - NobelPrize.org
  4. The Prize in Economics 1970 - Presentation Speech - NobelPrize.org
  5. Paul A. Samuelson – Biographical - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。