個人

ミルトン・フリードマン

Milton Friedman

1912年生まれ・2006年没

  • 1976年 経済学賞

何をした人か

お金の量と景気・物価の関係を重視し、政府の役割を小さくする考えを広めた経済学者。 [根拠 4・5]

受賞理由のやさしい要約

1976年 経済学賞(単独受賞)

消費の分析、貨幣の歴史と理論の分野での業績と、景気を安定させる政策の複雑さを示したことが評価されました。政府や中央銀行が景気を細かく操作しようとしても、効果が遅れて現れ、かえって不安定にする場合があることを論じた点が挙げられています。 [根拠 4]

公式の受賞理由(英語)
for his achievements in the fields of consumption analysis, monetary history and theory and for his demonstration of the complexity of stabilization policy

何を問い直したか

人は一時的な収入より、長い目で見た収入をもとに消費を決めるという「恒常所得仮説」を示しました。また、アメリカの貨幣の歴史を調べ、お金の量の変化が景気に大きく影響すると論じ、「マネタリズム」と呼ばれる考えを広めました。 [根拠 4]

私たちの生活や社会とのつながり

中央銀行の金融政策や、物価の安定を重視する考え方に大きな影響を与えました。受賞の際には、チリの軍事政権との関わりを批判する抗議もありました。評価が大きく分かれる経済学者の一人です。 [根拠 4・5]

関連する受賞者・団体

  • ゲーリー・ベッカー研究の継承

    ベッカーは1951年にシカゴ大学でフリードマンのミクロ経済学の講義を受け、その講義とその後の交流が研究の方向に深い影響を与えたと振り返っています。

  • ポール・サミュエルソン編集上の関連

    サミュエルソンはケインズの考えと市場の理論を結びつける立場、フリードマンは貨幣の量を重視するマネタリズムの創始者とされます。景気や物価を政策で安定させられるのかという問いを、異なる立場から論じた2人です。

  • フリードリヒ・ハイエク編集上の関連

    市場の働きを重視し、政府の役割に慎重だった点で通じる2人です。根拠とした分析の方法は異なります。

  • ベン・バーナンキ編集上の関連

    大恐慌は中央銀行がもっとお金を供給していれば防げたというのが専門家の通説でしたが、バーナンキはそれだけでは深刻さを説明できないとして、銀行の破綻という経路を示しました。お金の役割に光を当てたフリードマンと並べて読むと、危機の原因をめぐる問いの広がりが見えてきます。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Milton Friedman)
  2. 1976年 アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞(NobelPrize.org)
  3. Gary S. Becker – Biographical – NobelPrize.org
  4. The Prize in Economics 1976 - Press release - NobelPrize.org
  5. Allan Meltzer, Milton Friedman: Non-Research Activities 1976-89, 2011(hoover.org, PDF)

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。