個人
ハロルド・ユーリー
Harold Clayton Urey
1893年生まれ・1981年没
何をした人か
ふつうの水素の2倍の重さをもつ水素の同位体「重水素」を見つけた、アメリカの化学者です。
受賞理由のやさしい要約
1934年 化学賞(単独受賞)
重い水素の発見が評価され、単独で受賞しました。授賞式では、重い水素とふつうの水素の間に化学的な性質のはっきりした違いがあり、それが化学者の落ち着いた見方を揺さぶったと紹介されました。式の当日に子どもが生まれたため、本人は妻を気づかって出席しませんでした。
公式の受賞理由(英語)
for his discovery of heavy hydrogen何が新しかったか
同じ元素で重さの違う「同位体」は知られていましたが、化学的な性質はほとんど同じだと考えられていました。ユーリーは、重い水素は液体水素を蒸留すれば濃縮できると計算し、ワシントンの標準局の友人に蒸留を頼んで、試料をスペクトルで調べました。ふつうの水素に約5,000分の1の割合で含まれるこの同位体の発見は、1932年1月に発表されました。
私たちの生活や社会とのつながり
重水素を含む「重水」はふつうの水と化学的な性質が異なることがわかり、重水素はさまざまな形で原子力技術において重要になりました。ユーリー自身も戦時中はコロンビア大学で原爆計画の研究部門を率い、のちに昔の気温の測定や惑星の起源の研究に取り組みました。
関連する受賞者・団体
- ニールス・ボーア編集上の関連
ユーリーは博士号を取った翌年、コペンハーゲンのボーアの理論物理学研究所で1年を過ごしました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Harold C. Urey)
- 1934年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
- Harold C. Urey – Facts - NobelPrize.org
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
- Harold C. Urey – Biographical - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。