個人
ロビン・ウォレン
J. Robin Warren
1937年生まれ・2024年没
何をした人か
胃の組織に住みつく小さく曲がった細菌に気づき、慢性胃炎との関係を突き止めたオーストラリアの病理医です。 [根拠 4・5]
受賞理由のやさしい要約
2005年 生理学・医学賞(賞の1/2)
ピロリ菌の発見と、その菌が胃炎や消化性潰瘍で果たす役割の発見が評価されました。ウォレンの観察に興味を持ち、この菌の培養に成功した若い医師バリー・マーシャルとの2人での受賞です。2人は、内視鏡や組織の染色、培養といった当時ふつうに使える技術で、この菌が病気を起こすことをはっきり示しました。
同じ年・部門の共同受賞:バリー・マーシャル
公式の受賞理由(英語)
for their discovery of the bacterium <i>Helicobacter pylori</i> and its role in gastritis and peptic ulcer disease何が新しかったか
1979年、胃の生検試料の表面で細菌が増えているのに気づきました。生検を受けた患者のおよそ半数で胃の下部にこの細菌が見られ、そのすぐそばの粘膜には必ず炎症の跡があることを確かめました。珍しい正常な胃の試料を20例集めたところ、どれにも菌は見られませんでした。
私たちの生活や社会とのつながり
受賞発表では、ピロリ菌の感染は抗体検査や内視鏡で取った組織、息を調べる検査で診断できると紹介されています。ウォレンは、呼気検査の開発などいくつもの研究に病理の立場から関わりました。潰瘍に微生物の原因があるとわかったことは、ほかの慢性炎症の原因となる微生物を探す研究も後押ししました。 [根拠 4・5]
関連する受賞者・団体
- バリー・マーシャル同じ賞の共同受賞
2005年の生理学・医学賞をともに受けました。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(J. Robin Warren)
- 2005年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- J. Robin Warren – Facts - NobelPrize.org
- Press release: The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2005 - NobelPrize.org
- J. Robin Warren – Biographical - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。