長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産と対になる遺産です。信仰と暮らしの跡が、岩そのものに刻まれた例を見ます。
基本データ
トルコの複合遺産。1985年に登録され、登録基準は(i)(iii)(v)(vii)です。文化の価値と自然の価値の両方が認められています。
侵食がつくった風景
ギョレメの谷とその周辺は、すべて侵食によって彫り上げられた、目を見張るような風景の中にあります。
岩を掘った聖堂
この岩には、掘り抜いてつくられた聖堂が数多く残っています。これらは、聖像を壊す運動(イコノクラスム)が終わったあとのビザンティン美術を伝える、他にない証拠です。
住まいと地下都市
聖堂だけではありません。住居、洞窟の村、地下都市も残っています。これらは4世紀までさかのぼる、昔ながらの人の住まいの跡です。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産とくらべる
ギョレメ国立公園と長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は、どちらも(iii)を共有します。ただし長崎は人が暮らした集落そのものが遺産で、カッパドキアは岩を掘ってつくった聖堂や住まいが遺産です。またカッパドキアは複合遺産、長崎は文化遺産です。
覚えておきたいこと
- 1985年・トルコ・複合遺産
- 岩を掘った聖堂と地下都市
- 登録基準は(i)(iii)(v)(vii)
オリジナル確認問題
答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。
確認1:ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群がある国は?
- ギリシャ共和国
- トルコ共和国
- イラン・イスラム共和国
- エジプト・アラブ共和国
正解と解説を開く
正解:2.トルコ共和国
トルコのネヴシェヒル県にあります。1985年に登録されました。
確認2:カッパドキアの風景をつくったものは?
- 氷河
- 侵食
- 火山の噴火だけ
- 人の手による採石
正解と解説を開く
正解:2.侵食
侵食によって彫り上げられた風景です。そこに人が穴を掘って住み、祈りました。
確認3:ギョレメの岩を掘った聖堂が伝えているものは?
- 古代ローマの彫刻
- イスラム美術の始まり
- イコノクラスムのあとのビザンティン美術
- ルネサンスの絵画
正解と解説を開く
正解:3.イコノクラスムのあとのビザンティン美術
聖像を壊す運動が終わったあとのビザンティン美術を伝える、他にない証拠です。
確認4:ギョレメ国立公園の登録区分は?
- 自然遺産
- 複合遺産
- 文化遺産
- 危機遺産
正解と解説を開く
正解:2.複合遺産
文化の価値と自然の価値の両方が認められた複合遺産です。登録基準に自然の基準(vii)が入っています。
対になる遺産
参考資料
確認日:2026年9月30日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。