どこにあり、何が登録されたのか — 二国にまたがる
アルゼンチンとブラジル。熱帯の森の中心にあります。
| 一覧の面積 | 265.09 ha |
|---|---|
| 完全性の節の面積 | 265.78 ha |
| 緩衝地帯 | 一覧に行が無い |
| 登録 | 1983年、基準 (iv) 単独 |
| 重要な境界変更 | 1984年 |
| dossier | 275bis |
| 連続性資産 | はい(Serial: yes)。本文は「越境連続性資産」と書く |
面積が一覧と本文で 0.69 ha 違います。概数と実数の違いとは言えない細かい差なので、食い違いとして両方を記録します。
この章の面積の食い違いを並べます。
| 遺産 | 食い違い |
|---|---|
| グアナフアト482 | 190 ha/2,167.5 ha(約11倍) |
| グアラニーの布教施設群275 | 265.09 ha/265.78 ha(0.69 ha の差) |
五つの構成要素
| 国 | 構成要素 |
|---|---|
| ブラジル | サン・ミゲル・アルカンジョ |
| アルゼンチン | サン・イグナシオ・ミニ/サンタ・アナ/ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレト/サンタ・マリア・ラ・マヨール |
これらは、もともとグアラニー先住共同体が占めていた土地に、17・18世紀に設けられたイエズス会の布教集落の印象的な遺構である。 ブラジルでは、サン・ミゲル・アルカンジョ教会の廃墟が、この時代の指定された遺産資産のなかでもっとも無傷で完全な構造をなす。 アルゼンチンでは、ミシオネス州南部に位置する四つのイエズス会・グアラニー布教所が、体系的で組織された領土の占拠の例外的な例を与えている。
説明文は「それぞれが固有の配置と、異なる保存状態によって特徴づけられる」と書いています。
30の集落と「レドゥクシオネス」
資産の生き残った遺構は、南アメリカにおけるイエズス会の経験を描いている。そこでは、30の集落——レドゥクシオネス(reducciones)と呼ばれる——において、空間的・経済的・社会的・文化的な関係の特異な体系が現れた。それには、牧場、マテの栽培地、そしてウルグアイ川とその支流を越えて広がる小道と水路の網が含まれた。
登録されているのは五つですが、レドゥクシオネスは30あったとされます。
このレドゥクシオネスの特定の模型は、集落の基本的な機能を支えるよう設計されたより小さな構造と建造物も含んでいた。
これらの要素はそれぞれ、生産的な土地のうちに緊密に統合され、またこの地域のさまざまな集落とほかのイエズス会の管区の、際立った可能性と補完的な特質を現していた。
基準(iv)
グアラニーのイエズス会布教施設群の生き残った遺構は、アルゼンチンとブラジルの歴史における意義ある時期を例証する、ある種の建物と建築アンサンブルの顕著な例を表す。それらは南アメリカにおけるイエズス会の福音化の努力への生きた証である。
基準(iv)の一つだけです。
福音化の運動の不可欠な部分として、布教所は、この区域の体系的な占拠と、この区域の先住の人口——大部分がグアラニー——とヨーロッパのイエズス会宣教師とのあいだに鍛えられた文化の関係への、重要な証言として立っている。
完全性 — 一つだけが都市の格子の中にある
265.78 ha の越境連続性資産の顕著な普遍的価値を伝える構成要素の大多数は、指定された区域の境界内に含まれている。
アルゼンチン側
四つの布教所のうち三つ(サンタ・アナ、ロレト、サンタ・マリア)は、元の農村の配置を保っているか、軽微な改変を受けただけである。対照的に、四つ目の布教所サン・イグナシオは、サン・イグナシオ市の都市の格子の中にある。
一つだけが置かれている状況が違います。
構成要素ごとに状態を書き分ける例は、この章にもう一つあります——サン・アントニオ・ミッションズ1466(バレロだけが真正性が限られている)。
ブラジル側
サン・ミゲル・アルカンジョ布教所の生き残った物質的な痕跡と証拠——教会の本体、鐘楼、聖具室、修道院構造の一部、先住の住居の生き残った基礎、広場、菜園、雨水排水、そして聖なる品——が収斂して、先住の人口とヨーロッパの宣教師との文化の相互作用と交換に浸透された、領土の占拠の特異な模型を表現している。
機能を失っている
時とともに、これらの構造は元の宗教的・居住的・教育的・文化的な機能を失った。今日、さまざまな布教所は、元の記念物(教会、住居、工房、果樹園)に対応する壁の断片を含む。その考古遺構は歴史記念物とみなされ、それぞれの在地の共同体の発展にとって重要である。例外的な場合には、宗教または娯楽の行事に使われる。
「例外的な場合には」という限定が付きます。
この章では、いまも使われているかどうかの書かれ方がかなり違います。
| 遺産 | いまの使われ方 |
|---|---|
| グアラニーの布教施設群275 | 元の機能を失った。例外的な場合には宗教または娯楽の行事に使われる |
| フィリピンのバロック教会群677 | 恒久の聖なる場所として使われることは続いている |
| サン・アントニオ・ミッションズ1466 | 四つの構成要素の教会複合がいまも教会の礼拝に使われている |
| ゴア234 | ときおり礼拝が行われ、儀礼の務め・祈り・結婚式・葬儀も生きた記念物の中で行われている |
| ジェロニモス修道院263 | 教会がサンタ・マリア・デ・ベレン教区として宗教の務めを維持している |
脅威は無いと書かれている
越境連続性資産の構成要素のどれも脅威の下になく、アルゼンチンとブラジルの両方における政府の直接の行動を通じて保全されてきた。
「脅威の下にない」とはっきり書かれる資産は少数です——3章のランス・オー・メドー4(既知の、または予期される脅威は無い)、ナハニ24(著しい脅威は無い)。
真正性 — 二つの交差する構成
資産の構成要素は、二つの基本的な交差する構成を保ってきた。
| 第一 | 主たる教会、住居、学校からなるヨーロッパの修道院 |
|---|---|
| 第二 | 主に在地の先住の人びとのために築かれた、中央広場の残る三辺を占める区画 |
一つの布教所の中で、空間が二つに分かれています。
ポトシ420 は、スペインの入植者の区画と強制された労働者の区画が人工の川で隔てられていました。サン・アントニオ・ミッションズ1466 は中央広場へ向けた先住の集落の統合でした。同じ「空間の分け方」が、資産によって三通りに書かれています。
保全の仕事
サン・イグナシオ・ミニの場合の保全の仕事が、既存の都市建築の規模の全体の保存を可能にしてきた。アルゼンチンの記念物を保存し、責任ある観光を促すためにも保全の仕事が行われてきた。
ブラジル側の記録
ブラジルの場合、サン・ミゲル・アルカンジョの空間構成への完全な読解と理解が、生き残った一組の文書のうちに与えられている。遺跡の物理的な真正性は、元の建造材料と技法の保存を通じて維持されてきた。 レドゥクシオンが稼働していた時以来に実行された一連の介入は、すべて正式に記録され地図化されてきた。介入は、資産の構造的な安定を確かにすることを狙ってきた。
「すべて正式に記録され地図化されてきた」という書き方です。
13章のメルヴ886 は「よく記録されており、必要なら戻すことが可能」でした。グアラニーの布教施設群275 は記録と地図化までを書いています。
誰が守っているか — 二国が別々に、しかし道でつなぐ
越境連続性資産の五つの構成要素は国有であり、その管理は、それぞれの国の領土内にある考古遺跡について、二つの国——ブラジルとアルゼンチン——によって行われる。
ブラジル側
| 1938年 | 国立歴史芸術遺産研究所(IPHAN)が登録。番号 0141-T-38 |
|---|---|
| 2009年 | 国立ミソンイス歴史公園が設立された——ブラジルにおける布教所の領土の統合的で補完的な管理を与えることを狙い、在地の共同体の社会経済の発展を支えるために文化遺産を使うという課題に向き合って |
IPHAN は、文化遺産を管理し保全するのに必要な技術の構造を与える責任ある機関として、長年にわたって調整役として参加し、文化資産を囲む区域の都市計画を規制するための指針を与えてきた。
現在の制度的な行動は、準備中の国立ミソンイス歴史公園の管理計画に関わっている——事業「グアラニーのイエズス会布教施設群の文化的景観と国立歴史公園の向上」を通じて。その目的はさまざまな政府の水準における共有された管理を確かにし、社会経済的に持続可能な発展を育てるために連携を構造化することです。
国際事業「文化の道」
提案された「イエズス会・グアラニー布教施設群の文化の道(Cultural Itinerary)」は、布教施設が広がったすべての国を包含する国際事業であり、この多国にまたがる遺産の統合的な解釈と認識を目的としている——その文化の次元と、個々の遺跡のあいだの相互のつながりに映されるとおりに。
登録されている国は二つですが、「布教施設が広がったすべての国」を包含する事業です。
アルゼンチン側
| 布教所 | 国定歴史記念物の宣言 |
|---|---|
| サンタ・アナ、ロレト | 1983年、国家行政命令2217号 |
| サン・イグナシオ | 1943年、命令16482号 |
| サンタ・マリア | 1945年、命令31453号 |
四つは1983年の州法1280号でも歴史文化遺産と宣言されました。法12665号に基づき、博物館・記念物・歴史的場所国家委員会が保護・保存します。公共事業サービス省の一部である国立建築局が、すべての修復と維持のサービスに主要な責任を持ちます。
それぞれの機関は、遺跡の適切な管理を確かにするため行動計画を策定する必要があるだろう。
まだありません。
ミシオネス州の戦略管理次官室の技術計画部が、国の当局との合意のうえで、アルゼンチンの布教所の保全のための定期報告と計画を担当している。 布教所の管理計画は、歴史記念物に関する国の法令に従い一致しなければならない。また、レドゥクシオネスの体系のより広い解釈を与え、共同体の中で文化活動を促す大きな努力の一部として、観光を考慮すべきである。
ワークショップと、これからの措置
イエズス会・グアラニー布教施設群の歴史遺跡の責任ある管理者のあいだでワークショップが、世界記念物基金、それぞれの国の政府、ミシオネス州政府の支援と協力のもとで、2005年から2007年まで行われた。
世界遺産資産の構成要素の適切な保全を確かにするため、中期・長期にわたって措置が採択されるだろう。
将来形で終わっています。
2級で押さえること
基準(iv)単独、アルゼンチンとブラジルの越境連続性資産、1984年に重要な境界変更(dossier は 275bis)。一覧の面積265.09 ha と完全性の節の265.78 ha が0.69 ha 違う(両方を記録)。一覧に緩衝地帯の行が無い。五つはブラジルのサン・ミゲル・アルカンジョとアルゼンチンのサン・イグナシオ・ミニ/サンタ・アナ/ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレト/サンタ・マリア・ラ・マヨール。17・18世紀、もともとグアラニー先住共同体が占めていた土地に設けられた。サン・ミゲル・アルカンジョ教会の廃墟が、この時代の指定された遺産資産のなかでもっとも無傷で完全な構造をなす。30の集落(レドゥクシオネス)において、空間的・経済的・社会的・文化的な関係の特異な体系が現れた——牧場、マテの栽培地、ウルグアイ川とその支流を越えて広がる小道と水路の網。アルゼンチン側の四つのうち三つは元の農村の配置を保つが、サン・イグナシオだけがサン・イグナシオ市の都市の格子の中にある。時とともに元の宗教的・居住的・教育的・文化的な機能を失い、例外的な場合には宗教または娯楽の行事に使われる。構成要素のどれも脅威の下になく、両国の政府の直接の行動で保全されてきた。真正性は二つの基本的な交差する構成——ヨーロッパの修道院(主たる教会・住居・学校)と主に在地の先住の人びとのために築かれた、中央広場の残る三辺を占める区画。レドゥクシオンが稼働していた時以来の介入は、すべて正式に記録され地図化されてきた。ブラジルは1938年にIPHANが登録し、2009年に国立ミソンイス歴史公園が設立された(管理計画は準備中)。「イエズス会・グアラニー布教施設群の文化の道」は、布教施設が広がったすべての国を包含する国際事業。アルゼンチン側は各機関が行動計画を策定する必要がある=まだ無い。
オリジナル確認問題
答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。
確認1:グアラニーのイエズス会布教施設群の面積について、UNESCO のページの記述に合うものは?
- 一覧も完全性の節も265.09 ha で一致している
- 一覧は265.09 ha、完全性の節は265.78 ha で0.69 ha 違う
- 一覧に面積の行が無い
- 一覧は265.09 ha、完全性の節は265.78 ha で違っており、説明文にはさらに別の数値がある
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正解:2.一覧は265.09 ha、完全性の節は265.78 ha で0.69 ha 違う
一覧は Property : 265.09 ha、完全性の節は「265.78 ha の越境連続性資産」です。説明文に面積の記載はありません。0.69 ha の差は概数と実数の違いとは言えないので、食い違いとして両方を記録します。なお一覧に緩衝地帯の行はありません。
確認2:グアラニーのイエズス会布教施設群のアルゼンチン側の四つについて、UNESCO の記述に合うものは?
- 四つとも元の農村の配置を保っている
- 四つとも市街地の中にある
- 三つは元の農村の配置を保っているか軽微な改変を受けただけだが、サン・イグナシオは市の都市の格子の中にある
- 三つは元の農村の配置を保っているか軽微な改変を受けただけだが、サン・イグナシオとサンタ・マリアの二つは市街地の中にある
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正解:3.三つは元の農村の配置を保っているか軽微な改変を受けただけだが、サン・イグナシオは市の都市の格子の中にある
> 四つの布教所のうち三つ(サンタ・アナ、ロレト、サンタ・マリア)は、元の農村の配置を保っているか、軽微な改変を受けただけである。対照的に、四つ目の布教所サン・イグナシオは、サン・イグナシオ市の都市の格子の中にある。サンタ・マリアは農村の配置を保っている三つのほうです。
確認3:グアラニーのイエズス会布教施設群の真正性の節が述べる「二つの基本的な交差する構成」は?
- スペイン人の区画と強制された労働者の区画が人工の川で隔てられていること
- 二つの構成については書かれていない
- ヨーロッパの修道院と、主に在地の先住の人びとのために築かれた区画の二つで、両者はそれぞれ人工の川によって隔てられていた
- 主たる教会・住居・学校からなるヨーロッパの修道院と、主に在地の先住の人びとのために築かれた中央広場の残る三辺の区画
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正解:4.主たる教会・住居・学校からなるヨーロッパの修道院と、主に在地の先住の人びとのために築かれた中央広場の残る三辺の区画
> 第一に、主たる教会、住居、学校からなるヨーロッパの修道院。そして第二に、主に在地の先住の人びとのために築かれた、中央広場の残る三辺を占める区画。人工の川で隔てられているのはポトシ420 です。サン・アントニオ・ミッションズ1466 は「中央広場へ向けた先住の集落の統合」でした。同じ「空間の分け方」が三通りに書かれています。
確認4:グアラニーのイエズス会布教施設群の構成要素の脅威について、UNESCO の記述に合うものは?
- どれも脅威の下になく、アルゼンチンとブラジルの両方における政府の直接の行動を通じて保全されてきた
- 観光の圧力が大きいとされている
- 脅威についての記述は無い
- どれも差し迫った脅威の下にないが、観光の圧力と不動産開発の圧力が将来の脅威として両国の報告で挙げられている
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正解:1.どれも脅威の下になく、アルゼンチンとブラジルの両方における政府の直接の行動を通じて保全されてきた
> 越境連続性資産の構成要素のどれも脅威の下になく、アルゼンチンとブラジルの両方における政府の直接の行動を通じて保全されてきた。観光は、アルゼンチン側の保全の仕事が「責任ある観光を促すため」に行われたことと、管理計画が「観光を考慮すべきである」こととして出てきますが、脅威としてではありません。「脅威の下にない」とはっきり書かれる資産は少数です(ランス・オー・メドー4、ナハニ24)。
参考資料
確認日:2026年10月27日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。