ラリベラの岩の聖堂群

登録年
1978年
所在国
エチオピア
登録区分
文化遺産
地域
アフリカ
登録基準
(i) (ii) (iii)

基本を学ぶ

どこにあり、何が登録されたのか — 11の一体岩の教会

エチオピアの中心部の山地、アディスアベバから約645 km。11の中世の一体岩(モノリシック)の教会が岩から彫り出されました。

一覧の面積 Property の行が無い
登録 1978年、基準 (i)(ii)(iii)
構成 連続資産(serial)。推薦書は 18

ポルト755・ジェンネ116 と同じく、一覧に面積がありません。

誰が、なぜ建てたか

その建設はラリベラ王に帰せられる。ムスリムの征服が聖地へのキリスト教徒の巡礼を止めたあと、12世紀に「新しいエルサレム」を築こうとした王である。ラリベラはアクスム帝国の衰退のあとに栄えた。

説明文は「13世紀の『新しいエルサレム』」と書いており、顕著な普遍的価値は「12世紀」です。両方を記録に残します。

プラハ616 のカール4世の新市街も「新しいエルサレム」として築かれたと書かれていました。同じ発想が、別の大陸と世紀に出てきます。

二つの群れと、11番目の教会

ヨルダン川(と呼ばれる流れ)の北と南に分かれます。

北の群れ 意味
ビエテ・メドハニ・アレム 世界の救い主の家
ビエテ・マリアム マリアの家
ビエテ・マスカル 十字架の家
ビエテ・デナゲル 処女たちの家
ビエテ・ゴルゴタ・ミカエル ゴルゴタ・ミカエルの家
南の群れ 意味
ビエテ・アマヌエル エマヌエルの家
ビエテ・ケドゥス・メルコレウス 聖メルコレオスの家
ビエテ・アバ・リバノス リバノス修道院長の家
ビエテ・ガブリエル・ラファエル ガブリエル・ラファエルの家
ビエテ・レヘム 聖なるパンの家

11番目の教会、ビエテ・ギオルギス(聖ゲオルギウスの家)はほかのものから孤立しているが、塹壕の仕組みによって結ばれている。

どうやって作ったか

教会は伝統的な方法で建造されたのではなく、むしろ一体岩の塊の生きた岩から彫り出された。これらの塊はさらに鑿で削り出され、扉・窓・円柱・さまざまな床・屋根などを形づくった。この巨大な仕事はさらに、排水溝・塹壕・儀礼用の通路の広範な仕組みで仕上げられ、そのいくつかは隠者の洞窟とカタコンベへの開口を伴う。

ビエテ・メドハニ・アレム 五廊式で、世界最大の一体岩の教会と信じられている
ビエテ・ギオルギス 注目すべき十字形の平面
ビエテ・メルコレウスとビエテ・ガブリエル・ラファエル かつて王の住居だった可能性がある

いくつかの内部は壁画で飾られています。教会の近くのラリベラの村には、地元の赤い石で建てた2階建ての丸い家(ラスタ・トゥクルス)があります。

これらの例外的な教会は12世紀以来、コプト・キリスト教徒の巡礼の焦点であり続けてきました。

完全性 — 排水溝が埋まったことが、すべての始まり

この節は、この章でいちばん厳しい内容です。

排水溝は数世紀にわたって土で埋まり、20世紀に清掃される前に、地震活動によって乱されてきた。これが水の損傷による記念物の深刻な劣化をもたらし、その大半はいま危機的な状態(critical condition)にあると考えられている。

水を流す仕組みが止まったことが、劣化の原因です。

問題 中身
構造 ビエテ・アマヌエルで構造的な問題が特定され、崩壊の差し迫った危険がありうる。ほかの場所も監視を要する
絵画 過去30年にわたって教会内部の絵画の深刻な劣化が起きた
彫刻 彫刻とレリーフ(ビエテ・マリアムの入口などの)も深刻に損傷し、その元来の特徴はほとんど識別できない

これらすべてが資産の完全性を脅かしている。

保護のための屋根が、見え方を損なう

仮設の軽量シェルターがいくつかの教会の上にいまや設置されており、それらは保護を与えつつ、視覚的完全性に影響している。

守るための設備が、別の価値を損なうという形です。

マサダ1040 のケーブルカーの山頂駅(いまも議論の的)、ケルソネソス1411 のヨットクラブと同じ構造ですが、ラリベラのシェルターは保護のために置かれたものです。

ほかの脅威——教会の環境への、新しい公共と私的な建造による侵入、資産に隣接する伝統的な村に結びついた住宅、そして観光の基盤。

真正性と、誰が守っているか

真正性

完全性が厳しいのに対し、真正性は肯定で書かれています。

ラリベラの岩の聖堂群はいまもその自然の環境のなかで保存されている。岩の聖堂群と、周囲の区域の伝統的な土着の円形の家々との結びつきは、いまも古代の村の配置の証拠を示している。遺跡の元来の機能である巡礼地としての機能はいまも持続し、社会的慣行の継続の証拠を与えている。教会の慣行に結びついた無形遺産もいまも保存されている。

物は危機的な状態でも、機能と無形の慣行は続いています。

カスビの王墓1022 は主たる意義が無形の価値で、火災で建物が焼けても真正な更新ができるとされていました。ラリベラも、物の劣化と無形の継続が同じ資産の中で別々に書かれています。

保護 — 特別な法的枠組みが無い

何世紀にもわたって、教会と国家がラリベラの聖地について共同で責任を負ってきた。司祭と修道士の大きな共同体の本拠であり、エチオピア・キリスト教暦の大祭を祝うために多くの巡礼者を引きつける生きた遺跡である。この能動的で精力的な視座が、遺跡の管理の中心にある。

岩の聖堂群を保護する特別な法的枠組みは与えられていない——一般法、布告第209/2000号を除いて。それはまた、担当の機関である文化遺産研究保全局(ARCCH)を設立した法である。

「特別な法的枠組みが無い」と明記されています。

エチオピア教会を提携者として、ARCCH はラリベラに代表を置いているが、主要な困難は、異なる事業の調和と提携者間の実効的な調整であった。

「調整の難しさ」が主要な困難として書かれています。

カスビの王墓1022 も建て直しの原則を関係者すべてで合意する必要が課題でした。ラリベラ18 も提携者間の調整です。

2級で押さえること

11の一体岩の教会が、生きた岩から彫り出された(伝統的に「建造」されたのではない)。排水溝が数世紀にわたって土で埋まり地震で乱されたことが、水の損傷による深刻な劣化をもたらし、記念物の大半はいま「危機的な状態」と完全性の節にある。ビエテ・アマヌエルは崩壊の差し迫った危険がありうる。保護のための仮設シェルターが、視覚的完全性に影響している——守るための設備が別の価値を損なう形。真正性は肯定で書かれ、巡礼地としての機能と教会の慣行に結びついた無形遺産はいまも続いている——物の劣化と無形の継続が別々に書かれている。「岩の聖堂群を保護する特別な法的枠組みは与えられていない——一般法(布告第209/2000号)を除いて」と明記。主要な困難は提携者間の調整。建設の世紀は説明文「13世紀」と顕著な普遍的価値「12世紀」の二通り(両方を記録に残す)。一覧に面積の行が無い。

準1級 準1級向けに理解を深める

準1級の掲載範囲は確かめていません。準1級の範囲は「日本の全遺産と主要な世界の遺産700件」ですが、どの700件かは公式に出ていません。ここに並ぶのは、ゼミが作ったキーワードの練習(試作46本)で、この記事がどのキーワードに入ったかです。公式テキストの分類ではありません。

この遺産が出てくるキーワード

キーワードこのキーワードで見るもの本文の手がかり
宗教・信仰いまも営まれていることを、どの語で書いているか「巡礼地としての機能はいまも持続」

いまのところ、この遺産が出てくるキーワードは1つです。ゼミの試作46本で数えた話で、公式テキストの分類ではありません。

準1級は、遺産を1件ずつではなくキーワードで横に読みます。このキーワードの練習では、ほかの参加記事と並べて読みます——同じ論点が、別の資産でどう書かれているかを見るためです。

キーワードで練習する

級別の確認問題

2級 確認問題

答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。

確認1:ラリベラの岩の聖堂群の11番目の教会について正しいものは?

  1. ビエテ・メドハニ・アレムで、五廊式の最大の教会である
  2. ビエテ・アマヌエルで、かつて王の住居だった可能性がある
  3. ビエテ・ギオルギス(聖ゲオルギウスの家)で、ほかのものから完全に孤立しており、塹壕の仕組みでも結ばれていない
  4. ビエテ・ギオルギス(聖ゲオルギウスの家)で、ほかのものから孤立しているが塹壕の仕組みによって結ばれている
正解と解説を開く

正解:4.ビエテ・ギオルギス(聖ゲオルギウスの家)で、ほかのものから孤立しているが塹壕の仕組みによって結ばれている

> 11番目の教会、ビエテ・ギオルギス(聖ゲオルギウスの家)はほかのものから孤立しているが、塹壕の仕組みによって結ばれている。注目すべき十字形の平面を持ちます。ビエテ・メドハニ・アレムは五廊式で世界最大の一体岩の教会と信じられており、北の群れに属します。王の住居だった可能性があるのはビエテ・メルコレウスとビエテ・ガブリエル・ラファエルです。

確認2:ラリベラの岩の聖堂群の記念物の劣化の原因として、完全性の節が挙げている出発点は?

  1. 観光客の増加による摩耗
  2. 内部の絵画の顔料の自然な退色
  3. 排水溝が数世紀にわたって土で埋まり、地震活動によって乱されたこと
  4. 排水溝が数世紀にわたって土で埋まり地震活動で乱されたことと、20世紀の清掃の作業そのものが構造を傷つけたこと
正解と解説を開く

正解:3.排水溝が数世紀にわたって土で埋まり、地震活動によって乱されたこと

> 排水溝は数世紀にわたって土で埋まり、20世紀に清掃される前に、地震活動によって乱されてきた。これが水の損傷による記念物の深刻な劣化をもたらし、その大半はいま危機的な状態にあると考えられている。水を流す仕組みが止まったことが原因です。清掃の作業が構造を傷つけたという記述はありません。絵画の深刻な劣化は過去30年のこととして別に挙げられています。

確認3:ラリベラの岩の聖堂群で、保護を与えつつ別の価値に影響しているとされるものは?

  1. いくつかの教会の上に設置された仮設の軽量シェルター
  2. 教会の環境への新しい公共と私的な建造
  3. 観光の基盤
  4. いくつかの教会の上に設置された仮設の軽量シェルターと、資産に隣接する伝統的な村に結びついた住宅
正解と解説を開く

正解:1.いくつかの教会の上に設置された仮設の軽量シェルター

> 仮設の軽量シェルターがいくつかの教会の上にいまや設置されており、それらは保護を与えつつ、視覚的完全性に影響している。守るための設備が別の価値を損なう形です。新しい建造・隣接する村の住宅・観光の基盤は「ほかの脅威」として別に挙げられており、保護を与えるものではありません。

確認4:ラリベラの岩の聖堂群の法的な保護について、UNESCO の記述に合うものは?

  1. 専用の保護法が1978年の登録に合わせて制定された
  2. 岩の聖堂群を保護する特別な法的枠組みは与えられておらず、一般法である布告第209/2000号のみである
  3. 教会法のみによって保護されている
  4. 岩の聖堂群を保護する特別な法的枠組みは与えられておらず一般法のみだが、その一般法が担当機関の設立を定めていない
正解と解説を開く

正解:2.岩の聖堂群を保護する特別な法的枠組みは与えられておらず、一般法である布告第209/2000号のみである

> 岩の聖堂群を保護する特別な法的枠組みは与えられていない——一般法、布告第209/2000号を除いて。それはまた、担当の機関である文化遺産研究保全局(ARCCH)を設立した法である。一般法が担当機関を設立しています。何世紀にもわたって教会と国家が共同で責任を負ってきたとされ、主要な困難は提携者間の調整です。

参考資料

確認日:2026年10月27日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。

参照した公式教材の版: くわしく学ぶ世界遺産300 <第6版>

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