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どこにあり、何が登録されたのか — 基準が五つ、文化と自然が混ざる
スウェーデン最北部、ノールボッテン県。一覧の所在地は「イェリヴァレ、ヨックモック、アルイェプログの自治体——農村地区」です。
| 本体 | 940,900 ha |
|---|---|
| 緩衝地帯 | 一覧に行が無い |
| 登録 | 1996年、基準 (iii)(v)(vii)(viii)(ix)=5つ |
| 区分 | 複合遺産 |
| dossier | 774(bis / ter / rev なし) |
| 保存状況報告 | 4年分(2023・2024・2025・2026年) |
| 活動 | 1件——「世界遺産と北極」(同じ章のイルリサット1149 と同じ活動) |
| 催事 | 1件——「進行中の遺産会議(HIP)がヨーテボリで開催される」(2019年9月11-13日) |
| ほかの保全の仕組み | 1つの仕組み / 2要素——ラムサール(ライダウレ、シャウニャ) |
| 訳のある言語 | 8つ(英・仏・アラビア・中・露・西・日・蘭) |
基準が五つで、文化と自然が混ざる
| 基準 | 区分 | 何を根拠にするか |
|---|---|---|
| (iii) | 文化 | 「トナカイの牧畜の伝統への例外的な証言」で「移牧(transhumance)の区域のもっとも新しく、疑いなくもっとも大きく、もっともよく保存された例の一つ」 |
| (v) | 文化 | 「伝統の土地利用の際立った例、サーメの人びとの祖先の生き方を反映する文化的景観」 |
| (vii) | 自然 | サレクとスリダルブマーの雪に覆われた山、パジェランタの高山の湖、ラパ谷の活発なデルタ。「伝統の樺と芝の kata から現代の小屋にわたるサーメの文化の存在が、資産の美の価値に加えている」 |
| (viii) | 自然 | U字谷、モレーン、崖錐斜面、ドラムリン、大きな迷子石、速く流れる氷河の流れ。多角形の形成と「壮観に崩れつつあり成長しつつあるパルサ丘」。最後の一文が「資産は、人がこれらの生態系の一部であった7,000年の記録も含む」 |
| (ix) | 自然 | 「シャウニャの広大な湿原の複合は、ロシアを除くヨーロッパで最大」。「この区域は冬季を除いて人には事実上通行不能である」。700年の原生の針葉樹林 |
これまで読んだ資産で、基準が五つの資産は六つ目です。(iii)(v)(vii)(viii)(ix) という組み合わせは245件で初めてです。自然の基準は(vii)(viii)(ix)で、(x)が無い。本文は絶滅危惧のシロハヤブサ、ハヤブサ、オジロワシ、ヒグマ、クズリ、オオヤマネコ、イヌワシまで書くのに(x)は付いていません。
自然遺産の章なのに、真正性の節がある
この資産のページには、完全性と真正性の両方の節があります。
| 節 | ある/ない |
|---|---|
| Brief synthesis | ある |
| Integrity(完全性) | ある |
| Authenticity(真正性) | ある |
| Protection and management requirements | ある |
30章で「自然遺産には真正性の節が無い」ことを記録しました。774 は複合遺産なので真正性の節があります。氷河地形の章に並んでいても区分は複合遺産で、章の主題と資産の区分は別です。
真正性が「続いていること」で測られる
資産の真正性は、トナカイの牧畜のサーメの実践が続いていることと、夏の山の放牧地への群れの季節の移動によって表現され維持されている。トナカイの牧畜の存在と発展は、サーメの文化の生存のための根本の条件である。
建造物でも遺構でもなく、いまも続いている行いが真正性の根拠になります。
真正性の節が、自分で問いを立てる
サーメの牧夫による動力の輸送の利用は、しかしながら、より新しい現象である。これは伝統の目的のための技術の発展の適用にすぎないと論じることもできるが、それは自然の環境に潜在的に有害で不可逆の影響を持ち、管理の行動を通じて取り組まれる必要がある。
一次資料が二つの読み方を並べて書きます。「技術の適用にすぎない」という見方と「不可逆の影響がある」という見方の両方です。どちらかに寄せず、両方を写します。説明文も「いまは自動車の到来によって脅かされている」と同じことを書きます。説明文が脅威を名指しする形として記録します。
考古の調査が三分の一しか終わっていない
全体として、それらは良好な状態にあるが、資産の三分の一だけが系統的な考古の調査の対象となっており、状態と損傷について監視できる遺構は300しか記録されていない。残りの区域が調査されることが不可欠である。
「三分の一だけ」「300しか」と足りないことを明記する書き方です。「良好な状態にある」と「まだ調べていない」が同じ段落に並びます。
人の歴史が、年代の階段で書かれる
年代が五段に並ぶ
| 年代 | 何が書かれているか |
|---|---|
| 約10,000年前(BP) | 「その区域はおそらく最後の氷期の終わり頃に占められた」が、「これについての証拠は見つかっていない」 |
| 6,000〜7,000年前 | 「考古の遺構が、ラポニア地域への初期の住民の到来を証している」。遊動の狩猟採集民で、主に野生のトナカイで生計を立て、炉と家の基礎の形で痕跡が残る |
| 約2,000年前 | 「トナカイの家畜化が始まった」 |
| 16・17世紀 | 「サーメの、年ごとの周期におけるトナカイの群れとの移動が完全に確立された」 |
| 今日 | 「サーメは夏のあいだ山に住み、とくに大きな湖に近い資産の西の部分において」。「家族の集団が小屋を占め、それが伝統の住まいに取って代わった」 |
「おそらく……占められた」のあとに「これについての証拠は見つかっていない」と一次資料が自分で打ち消します。書かれていないことではなく、「証拠が無い」と明記されたこととして記録します。
資産の東と西で暮らし方が違う
資産の東の部分には夏の宿営地は無い。そこのサーメのトナカイの所有者は近隣の村と自治体に住んでいる。
同じ資産の中で、どこに住んでいるかが東西で違うと書かれます。31章と30章と同じ章のイルリサット1149 で読んだ「人が住んでいることの扱い」に、七通り目が足されます。
| 遺産 | 扱い |
|---|---|
| ラポニア774 | 権利が法で保障される——「トナカイの飼育は、スウェーデンの法によって、サーメの人びとに保障された権利である」。「サーメは、放牧、伐採、漁、狩猟、そして保護区域への犬の導入に関する伝統の権利を保持している」 |
| イルリサット1149(同じ章) | 境界の外に出す |
| 九寨溝637(31章) | 減らす |
| ハ・ロン湾とカット・バ672(31章) | 移転の可能性 |
| グランマ889(31章) | 監視する |
| レンソイス1611(30章) | 権利を守る必要があると書く |
| ヘーガ・クステン898(30章) | 影響が小さいと書く |
1611 は「権利が守られる必要がある」というこれからの形でしたが、774 は「法によって保障された権利である」というすでにそうである形です。段階が違うので書き分けます。さらに「当事者は、トナカイの飼育の権利をもはや制限しない新しい規制に合意した」と書かれ、権利が広がったことまで書かれます。
同じ資産のなかで、同じものが二つの語で呼ばれる
伝統の住まいの名が二通り
| どこ | 書かれている語 |
|---|---|
| 基準(vii) | 「伝統の樺と芝の kata」 |
| 真正性の節 | 「goahte と呼ばれる伝統の樺と芝の住まい」 |
同じページのなかで、同じものがkata と goahte の二つの語で呼ばれます。どちらが正しいとは書かれていないので、節を添えて両方を記録します。31章のハ・ロン湾とカット・バ672 は洞窟の三つの型を同じ基準の文のなかで二度、別の名前で挙げていました。774 は節をまたいで二通りなので、場所が違います。
地名がスウェーデン語とサーメ語の併記になる
| 併記 | |
|---|---|
| パジェランタ/Badjelánnda | — |
| シャウニャ(Sjávnja/Sjaunja) | ほかの保全の仕組みのラムサールの要素名は `Sjaunja` |
| ストーラ・シェーファレット/Stuor Muorkke | 訪問者センターの場所として書かれる |
| Mijà Ednam | 「サーメ語で『われわれの土地』を意味する」と括弧つきの説明が添えられる |
| サレク/スリダルブマー(Sulidälbmá) | 基準(vii)で並ぶ |
31章のハ・ロン湾とカット・バ672 の`fengcong`(峰叢)・`fenglin`(峰林)と同じく、別の言語の語に括弧つきの説明が添えられます。説明ごとそのまま写し、日本語の訳語に置き換えません。
原文のまま
| 箇所 | 原文のまま |
|---|---|
| 概要 | 「ラパ谷の広大な rSiver デルタ」(`rSiver` は `river` のはず。大文字の S が入っている) |
綴りを直さず、そのまま引いて「原文のまま」と添えます。31章のグランマ889(`the the`)・ハ・ロン湾とカット・バ672(`islands of islets`/`mots important`)と並べます。
水力発電が境界を削り、風車が外から迫る
完全性の節が、境界が削られていることを書きます。
資産は……狭い帯を除いて一貫した全体をなす。その帯は、水力発電の開発とストーラ・ルーレヴァッテン人工湖の造成のために、ストーラ・シェーファレット国立公園から川と湖の体系を切り取った(excised)ものである。
国立公園から一部を切り取った結果が、世界遺産の境界の形になっています。「学術の根拠で引かれた境界」とも「行政の境界」とも違う、事業のために削られた境界です。
| 場所 | 水力発電 | 書かれ方 |
|---|---|---|
| 資産の外 | ストーラ・ルーレヴァッテンの体系 | 「拡張は提案されておらず、資産の完全性への脅威とはみなされていない」 |
| 資産の内 | ヴィエタス近くの、単一の制御構造物と制御された湖を持つはるかに小規模なもの | 「この小規模な単位は拡張が提案されていない」 |
| 資産の外(これから) | 風車 | 「ラポニア地域のすぐ外の風車についての進行中の議論があり、それは資産の視覚の完全性への可能な脅威となりうる」 |
「拡張は提案されていない」が内と外の両方について繰り返されます。「いまある」ことと「広がらない」ことは別なので書き分けます。風車は「視覚の完全性(visual integrity)」への脅威として書かれます。30章のヘーガ・クステン898 の「価値の見え方に効く脅威」と同じ軸です。
ノルウェーとの越境資産がこれから検討される
ノルウェーの隣接するティスフィヨルド/ヘレモのフィヨルド景観を足して越境資産を創る可能性が議論されてきた(それによって海との接続と意義深いより低い標高の特徴が足される)。ノルウェーの保全当局は、当該の地域の国立公園を形成する可能性を研究してきた。
31章のハ・ロン湾とカット・バ672 は「国立公園の境界を世界遺産に揃えるべき」でした。774 は「世界遺産を越境に広げる可能性」と「隣の国で国立公園を作る可能性」の両方で、どちらも可能性の形です。
誰が守っているか — サーメが多数を占める協議会
所有と制度
| 所有 | 「資産は99%が国有」(完全性の節は「ほぼ全体が国有」) |
|---|---|
| 構成 | 四つの国立公園と二つの自然保護区 |
| ねらい | 「保護区域の法的地位と管理の体制は、原生自然の厳格な水準の保護をめざすと同時に、先住の人びとの権利を保障する」 |
| ほかの区域 | 環境法典と歴史環境法(1988:950)で部分的に保護される |
| 考古 | サーメと結びついた考古の遺構と文化の遺跡は歴史環境法(1988:950)の規定のもとで厳格に保護される |
| 湿原 | シャウニャの重要性はラムサール遺跡の指定によって認められている |
| 権利 | 「慣習法とトナカイ飼育法が、サーメの人びとの……権利を保護する」 |
法の番号が 1988:950 という形で書かれます。年と番号をコロンでつなぐ書き方で、同じ章のイルリサット1149(「第29号(2003年12月18日)」)やヨセミテ308(「1916年8月25日の組織法」)とは番号の付け方が違います。
2011年からの協議会
2011年以降、「ラポニアチュオッチュドゥス協議会(Laponiatjuottjudus Association)」——関係するすべての当事者の代表を含み、それらはラポニア地域の価値についての合意された共通の声明を持っている——が、資産の共同の管理に法的に責任を負う。この非営利の、地元に基盤を置く協議会はサーメが多数を占め(with a Saami majority)、二つの自治体、九つのサーメの共同体(Mijà Ednam を通じて)、ノールボッテン県行政委員会(CAB)、そしてスウェーデン環境保護庁(SEPA)を含む。サーメが管理の計画づくりと実施のすべての段階で意思決定に関与することを確かにするために創られ、すべての主要な決定において合意(consensus)に達されなければならない。
「サーメが多数を占める」ことと「すべての主要な決定で合意が必要」が両方書かれる管理の体制は、これまで読んだ245件で初めてです。上位にはスウェーデン国家遺産委員会(世界遺産の実施の全体の責任)とスウェーデン環境保護庁(自然遺産の責任)があり、文化と自然で担当が分かれています。複合遺産なので二つの機関が並ぶと読めますが、一次資料はそう書いていないので「二つが並んでいる」までを記録します。
監視の対象が種ごとに並ぶ
| 対象 | 書かれ方 |
|---|---|
| シロハヤブサ | 「脅かされている」個体群の研究 |
| ハヤブサ、オジロワシ | 繁殖個体の年ごとの調査 |
| ヒグマ、クズリ、オオヤマネコ、イヌワシ | 「地元のサーメの村と CAB との協力で」目録が作られる |
| 小型哺乳類 | 二年ごとに個体密度を監視 |
| 希少な高山植物 | パジェランタ/Badjelánnda の部分で環境監視プログラムが着手された |
これだけ種を並べても基準(x)は付いていません。「地元のサーメの村との協力で目録を作る」ように、監視そのものが共同で行われると書かれます。
2級で押さえること
本体940,900 ha/緩衝地帯は一覧に行が無い、1996年登録、基準(iii)(v)(vii)(viii)(ix)=5つで、この組み合わせは245件で初めて。基準が五つの資産は六つ目、区分は複合遺産、dossier 774、保存状況報告4年分(2023・2024・2025・2026年。登録から27年空いて近年4年続く)、活動1件「世界遺産と北極」=同じ章のイルリサット1149 と同じ、催事1件(2019年9月のヨーテボリの会議)、ラムサール2要素(ライダウレ、シャウニャ)、訳のある言語は8つ。自然の基準は(vii)(viii)(ix)で(x)が無いのに、本文はシロハヤブサ・ハヤブサ・オジロワシ・ヒグマ・クズリ・オオヤマネコ・イヌワシ・小型哺乳類・希少な高山植物まで書く。基準(viii)の最後が「資産は、人がこれらの生態系の一部であった7,000年の記録も含む」で、基準(vii)は「kata から現代の小屋にわたるサーメの文化の存在が、資産の美の価値に加えている」と、自然の基準の中に人が書かれる。氷河地形の章なのに真正性の節がある——複合遺産なので Integrity と Authenticity の両方の節がある。30章で記録した「自然遺産には真正性の節が無い」の例外ではなく、章の主題と資産の区分が別であることの例。真正性はいまも続いているトナカイの牧畜で測られ、「トナカイの牧畜の存在と発展は、サーメの文化の生存のための根本の条件である」と書かれる。真正性の節が二つの読み方を並べる——動力の輸送の利用について「これは伝統の目的のための技術の発展の適用にすぎないと論じることもできるが、それは自然の環境に潜在的に有害で不可逆の影響を持ち」。どちらかに寄せず両方を写す。説明文も「いまは自動車の到来によって脅かされている」と書く。考古の調査が足りないと明記される——「資産の三分の一だけが系統的な考古の調査の対象となっており、……遺構は300しか記録されていない」「残りの区域が調査されることが不可欠である」。年代が五段——約10,000年前(BP)は「おそらく占められた」が「これについての証拠は見つかっていない」/6,000〜7,000年前に考古の遺構/約2,000年前にトナカイの家畜化/16・17世紀に年ごとの移動が完全に確立/今日は夏に山の小屋。一次資料が自分で「証拠が無い」と打ち消す。東と西で暮らし方が違う——「資産の東の部分には夏の宿営地は無い。そこのサーメのトナカイの所有者は近隣の村と自治体に住んでいる」。人の扱いの七通り目は「権利が法で保障される」——「トナカイの飼育は、スウェーデンの法によって、サーメの人びとに保障された権利である」で、30章のレンソイス1611 の「権利が守られる必要がある」とは段階が違う。さらに「当事者は、トナカイの飼育の権利をもはや制限しない新しい規制に合意した」と権利が広がったことまで書かれる。同じものが二つの語で呼ばれる——基準(vii)は「樺と芝の kata」、真正性の節は「goahte と呼ばれる」。節を添えて両方を記録する。地名はスウェーデン語とサーメ語の併記(パジェランタ/Badjelánnda、Sjávnja/Sjaunja、ストーラ・シェーファレット/Stuor Muorkke、Mijà Ednam=「サーメ語で『われわれの土地』」)。原文のままは概要の「ラパ谷の広大な `rSiver` デルタ」。水力発電が境界を削った——「狭い帯を除いて一貫した全体をなす。その帯は、水力発電の開発とストーラ・ルーレヴァッテン人工湖の造成のために、ストーラ・シェーファレット国立公園から川と湖の体系を切り取った(excised)ものである」。事業のために削られた境界。資産の外と内の水力発電はどちらも「拡張は提案されていない」。風車は「視覚の完全性への可能な脅威」で30章の898 と同じ軸。越境資産とノルウェーの国立公園が、どちらも可能性の形で書かれる。サーメが多数を占める協議会——2011年以降「ラポニアチュオッチュドゥス協議会」が共同の管理に法的に責任を負う。サーメが多数を占め、二つの自治体・九つのサーメの共同体(Mijà Ednam を通じて)・ノールボッテン県行政委員会・スウェーデン環境保護庁を含み、すべての主要な決定において合意に達されなければならない。「多数を占める」と「全決定で合意が必要」が両方書かれる体制は245件で初めて。上位は国家遺産委員会(世界遺産の実施)と環境保護庁(自然遺産)で文化と自然で担当が分かれる。所有は99%が国有、四つの国立公園と二つの自然保護区で構成され、法は環境法典と歴史環境法(1988:950)。法の番号が年と番号をコロンでつなぐ形で、同じ章の1149(第29号+日付)・308(日付)とは付け方が違う。「慣習法とトナカイ飼育法が……権利を保護する」。
準1級
準1級向けに理解を深める
準1級の掲載範囲は確かめていません。準1級の範囲は「日本の全遺産と主要な世界の遺産700件」ですが、どの700件かは公式に出ていません。ここに並ぶのは、ゼミが作ったキーワードの練習(試作46本)で、この記事がどのキーワードに入ったかです。公式テキストの分類ではありません。
この遺産が出てくるキーワード
| キーワード | このキーワードで見るもの | 本文の手がかり |
|---|---|---|
| ラムサール条約 | ラムサール条約が、記述のどこに現れるか | 「ラムサール遺跡の指定」 |
いまのところ、この遺産が出てくるキーワードは1つです。ゼミの試作46本で数えた話で、公式テキストの分類ではありません。
準1級は、遺産を1件ずつではなくキーワードで横に読みます。このキーワードの練習では、ほかの参加記事と並べて読みます——同じ論点が、別の資産でどう書かれているかを見るためです。
キーワードで練習する
級別の確認問題
2級 確認問題
答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。
確認1:ラポニア地域のページに真正性の節があるのはなぜだと読めますか?
- 氷河地形の章の資産には、すべて真正性の節が付くから
- 自然遺産でも1996年以降の登録には真正性の節が付くようになったから
- 真正性の節は無く、完全性の節が真正性の内容も書いている
- 区分が複合遺産で、文化の基準(iii)(v)も付いているから
正解と解説を開く
正解:4.区分が複合遺産で、文化の基準(iii)(v)も付いているから
30章で「自然遺産には真正性の節が無い」ことを記録しました。774 は複合遺産なので、完全性と真正性の両方の節があります。氷河地形の章に並んでいても区分は複合遺産で、章の主題と資産の区分は別です。真正性は建造物ではなく、いまも続いているトナカイの牧畜で測られます。
確認2:ラポニア地域の真正性の節が、サーメの牧夫による動力の輸送の利用について書いているのは?
- 伝統の目的のための技術の適用にすぎないと論じることもできるが、潜在的に有害で不可逆の影響を持つと、二つの読み方を並べている
- 伝統の目的のための技術の発展の適用にすぎないので、自然の環境への影響は無く、真正性にも影響しないと結論していて、管理の行動は要らないとしている
- 真正性を損なうので禁止されたと書かれている
- 動力の輸送については書かれておらず、説明文にだけ出てくる
正解と解説を開く
正解:1.伝統の目的のための技術の適用にすぎないと論じることもできるが、潜在的に有害で不可逆の影響を持つと、二つの読み方を並べている
一次資料が二つの読み方を並べて書きます。どちらかに寄せず、両方を写します。「管理の行動を通じて取り組まれる必要がある」と続くので、禁止されたとは書かれていません。説明文も「いまは自動車の到来によって脅かされている」と同じことを書いています。
確認3:ラポニア地域の境界が「一貫した全体」から外れている部分について、一次資料が書いている理由は?
- 先住の人びとの集落と、近隣の村の恒久の住まいを資産の外に出すために切り取られたから
- 水力発電の開発と人工湖の造成のために、国立公園から川と湖の体系が切り取られたから
- 学術の根拠で境界を引いた結果、地形が分かれたから
- 緩衝地帯を設けるために本体の一部を外したから
正解と解説を開く
正解:2.水力発電の開発と人工湖の造成のために、国立公園から川と湖の体系が切り取られたから
「狭い帯を除いて一貫した全体をなす。その帯は、水力発電の開発とストーラ・ルーレヴァッテン人工湖の造成のために、ストーラ・シェーファレット国立公園から川と湖の体系を切り取った(excised)ものである」と書かれます。「学術の根拠で引かれた境界」とも「行政の境界」とも違う、事業のために削られた境界です。資産の外と内の水力発電については、どちらも「拡張は提案されていない」と書かれます。
確認4:ラポニア地域の2011年以降の管理の体制について、一次資料に書かれているのは?
- 国の環境保護庁と国家遺産委員会が単独で管理し、サーメの共同体は意見を述べる立場にとどまると書かれていて、決定には関与しない
- 二つの自治体が管理し、サーメの共同体は含まれていない
- サーメが多数を占める協議会が共同の管理に法的に責任を負い、すべての主要な決定において合意に達されなければならない
- 管理の体制はまだ作られておらず、設立が求められている
正解と解説を開く
正解:3.サーメが多数を占める協議会が共同の管理に法的に責任を負い、すべての主要な決定において合意に達されなければならない
「ラポニアチュオッチュドゥス協議会」は非営利で地元に基盤を置き、二つの自治体、九つのサーメの共同体(Mijà Ednam を通じて)、ノールボッテン県行政委員会、スウェーデン環境保護庁を含みます。「多数を占める」ことと「すべての主要な決定で合意が必要」が両方書かれる体制は、これまで読んだ245件で初めてです。上位にはスウェーデン国家遺産委員会(世界遺産の実施の全体の責任)とスウェーデン環境保護庁(自然遺産の責任)があり、文化と自然で担当が分かれています。
参考資料
確認日:2026年10月28日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。