基本を学ぶ
琉球王国のグスク及び関連遺産群と対になる遺産です。石を積む技術が、山の斜面でどこまでいったのかを見ます。
基本データ
ペルーの複合遺産。1983年に登録され、登録基準は(i)(iii)(vii)(ix)です。文化の価値と自然の価値の両方が認められています。
標高2,430m
熱帯の山の森の中、海面から2,430mの高さにあります。置かれている場所そのものが、たいへん美しいとされています。
インカ帝国がいちばん栄えた頃
インカ帝国がもっとも力を持っていた時期に築かれた、もっとも驚くべき都市づくりだと考えられています。
岩から切り出したような石積み
大きな壁、段々の耕地、斜面を上り下りする道。これらは、続いている岩の崖からそのまま切り出したかのように見えます。石を積む技術がここまで来たことが、(i)の理由です。
自然の側の値打ち
アンデスの東の斜面という場所は、アマゾン川の上流にあたり、植物も動物も豊かです。複合遺産とされているのはそのためです。
琉球王国のグスクとくらべる
マチュ・ピチュと琉球王国のグスクは、どちらも石を積んで築かれた王国の跡で、(iii)を共有します。ただしマチュ・ピチュは山の奥に築かれ、琉球は海を通じて広くやりとりをする中で独自の文化を作りました。
覚えておきたいこと
- 1983年・ペルー・複合遺産
- 標高2,430mのインカの都市
- 登録基準は(i)(iii)(vii)(ix)
3級
3級向けに理解を深める
4級では「山の中に築いた石の町」として見ました。3級では、複合遺産とは何か、文化側と自然側の基準がそれぞれ何を指すのかを見ます。
複合遺産とは何か
登録基準は(i)(iii)(vii)(ix)。(i)(iii)が文化の基準、(vii)(ix)が自然の基準です。文化と自然の両方の基準を満たすものを複合遺産と呼びます。世界遺産の中では数がもっとも少ない区分です。
文化側 — 岩から切り出したような石積み
大きな壁、段々の耕地、斜面を上り下りする道が、続いている岩の崖からそのまま切り出したかのように見えます。インカ帝国がもっとも力を持っていた時期の都市づくりで、石を積む技術がここまで来たことが(i)の理由です。
自然側 — アンデスの東斜面という場所
標高2,430m、熱帯の山の森の中にあります。アンデスの東の斜面はアマゾン川の上流にあたり、植物も動物も豊かです。(vii)は見た目の素晴らしさ、(ix)は生きものの移り変わりが今も続いていることを指します。自然遺産を見るときは、景色の美しさと、そこで何が起きているかを分けて考えます。
琉球王国のグスクとくらべる
どちらも石を積んで築かれた王国の跡で、(iii)を共有します。ただしマチュ・ピチュは山の奥、琉球は海を通じたやりとりの中で独自の文化を作りました。同じ基準でも、置かれた場所の条件がまったく違います。
3級で押さえること
- (i)(iii)が文化、(vii)(ix)が自然。両方で複合遺産
- 標高2,430m・アマゾン川の上流にあたる
- 複合遺産は数がもっとも少ない区分
級別の確認問題
4級 確認問題
答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。
確認1:マチュ・ピチュがある国は?
- ボリビア多民族国
- エクアドル共和国
- コロンビア共和国
- ペルー共和国
正解と解説を開く
正解:4.ペルー共和国
ペルーのクスコ県にあります。1983年に登録されました。
確認2:マチュ・ピチュの登録区分は?
- 文化遺産
- 自然遺産
- 複合遺産
- 危機遺産
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正解:3.複合遺産
文化の価値と自然の価値の両方が認められた複合遺産です。登録基準に自然の基準(vii)(ix)が入っています。
確認3:マチュ・ピチュを築いたのは?
- インカ帝国
- アステカ帝国
- マヤの都市国家
- スペインの植民地政府
正解と解説を開く
正解:1.インカ帝国
インカ帝国がもっとも力を持っていた時期に築かれました。標高は2,430mです。
確認4:マチュ・ピチュと琉球王国のグスクを比べた説明として正しいものは?
- どちらも自然遺産である
- どちらも石を積んで築かれた王国の跡で、(iii)を共有する
- どちらも同じ年に登録された
- どちらも海に面した場所に築かれた
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正解:2.どちらも石を積んで築かれた王国の跡で、(iii)を共有する
マチュ・ピチュは山の奥、琉球は海を通じて広くつながる中で築かれました。
3級 確認問題
確認1:マチュ・ピチュの登録基準(i)(iii)(vii)(ix)の読み分けとして正しいものは?
- (i)(iii)が文化の基準、(vii)(ix)が自然の基準
- (i)(vii)が文化の基準、(iii)(ix)が自然の基準
- (i)(iii)(vii)が文化の基準、(ix)だけが自然の基準
- 四つとも文化の基準で、自然の基準は含まれない
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正解:1.(i)(iii)が文化の基準、(vii)(ix)が自然の基準
(i)から(vi)が文化、(vii)から(x)が自然の基準です。両方を満たすので複合遺産になります。
確認2:マチュ・ピチュが文化の基準(i)で認められた理由として正しいものは?
- 世界でもっとも標高の高い場所に築かれた都市であると認められたから
- 石積みが、続いている岩の崖からそのまま切り出したかのように見えるから
- 黄金の装飾が手つかずのまま大量に残されていたから
- インカ帝国の首都として政治の中心だったから
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正解:2.石積みが、続いている岩の崖からそのまま切り出したかのように見えるから
大きな壁、段々の耕地、斜面の道。石を積む技術がここまで来たことが(i)の理由です。
確認3:マチュ・ピチュの自然側の価値についての説明として正しいものは?
- 標高が高く寒さが厳しいため、植物も動物もほとんど見られない土地である
- 氷河が今も地面を削り続け、地形が年ごとに変わっている
- 火山の噴火によってできた島で、独自の生態系が育った
- アンデスの東斜面はアマゾン川の上流にあたり、植物も動物も豊かである
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正解:4.アンデスの東斜面はアマゾン川の上流にあたり、植物も動物も豊かである
標高2,430m、熱帯の山の森の中にあります。(vii)は見た目の素晴らしさ、(ix)は生きものの移り変わりが続いていることを指します。
確認4:マチュ・ピチュと琉球王国のグスクが(iii)を共有しながら違っている点は?
- マチュ・ピチュは海沿い、琉球は山の奥に築かれた
- マチュ・ピチュは石積み、琉球は木造で築かれた
- マチュ・ピチュは山の奥、琉球は海を通じたやりとりの中で文化を作った
- マチュ・ピチュは王国の跡ではなく、宗教の施設である
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正解:3.マチュ・ピチュは山の奥、琉球は海を通じたやりとりの中で文化を作った
同じ基準でも、置かれた場所の条件がまったく違います。
対になる遺産
参考資料
確認日:2026年9月30日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。