ンゴロンゴロ自然保護区

広い火口原と、その中央に光る湖。
Erasmus Kamugisha / CC BY-SA 4.0 / 出典 / 加工: 長辺1800pxに縮小
登録年
1979年
所在国
タンザニア
登録区分
複合遺産
地域
アフリカ
登録基準
(iv) (vii) (viii) (ix) (x)

基本を学ぶ

どこにあり、何が登録されたのか — 基準が五つ、自然の四つがそろう

タンザニア連合共和国。北西のセレンゲティ国立公園の平原から、大地溝帯の東の腕までの高地の平原・サバンナ・サバンナ疎林・森林。座標は S3 11 13.992 E35 32 26.988。

本体 809,440 ha
緩衝地帯 一覧に行が無い
登録 1979年、重要な境界の変更:2010年
基準 (iv)(vii)(viii)(ix)(x)=5つ(自然の四つがそろい、文化の(iv)も付く)
区分 複合遺産
dossier 39bis
危機遺産リスト 1984 -1989(5年間載って外れた)
保存状況報告 30年分(1983〜2026年。同じ章のガランバ136 は37年分)
活動 2件(持続可能な観光の能力形成/NCA における野生生物保護と生態系管理に調和した持続可能な暮らしへの対話のための地元共同体と関係者の能力形成)
お知らせ 12件(2026年4月23日の「ンゴロンゴロ自然保護区についての UNESCO の声明」を含む)
催事 1件(2016年5-6月の「持続可能な開発の駆動力としてのアフリカの世界遺産の保護」)
動画 あり
リンク 7件(Google Arts & Culture/Instagram/Facebook/資産のページ/OUR PLACE の写真/タンザニア観光局/Protectedplanet.net)
ほかの保全の仕組み 2つの仕組み / 2要素——生物圏保存地域(セレンゲティ=ンゴロンゴロ)とジオパーク(ンゴロンゴロ・レンガイ UNESCO 世界ジオパーク)
訳のある言語 8つ(英・仏・アラビア・中・露・西・日・蘭)

自然の4基準がそろう資産は九つ目で、(iv)(vii)(viii)(ix)(x)という組み合わせは初めてです。基準が五つの資産は七つ目。ほかの保全の仕組みにジオパークが出るのは十件目です——石窟庵736(12章)・黄山547(13章)・アルマデン1313(5章)・ブナ原生林1133(5章)・ローマ帝国の境界線430(15章)・カステル・デル・モンテ398(22章)・フランスの巡礼路868(9章)・平和教会1054(9章)・テ・ワヒポウナム551(32章)に続きます(2026-10-29 訂正。「初めて」と書いたのは誤りで、章をまたいで数え直していなかった。)。

五つの基準が、別のものを根拠にする

基準 区分 何を根拠にするか
(iv) 文化 人の進化の例外的に長い連続——「四百万年前からこの時代の初めまで」。ラエトリの化石化した足跡(二足歩行の発達)、オルドヴァイ峡谷のジンジャントロプス・ボイセイからホモ・ハビリス・ホモ・エレクトス・ホモ・サピエンスまでの連続、ンドゥトゥ湖の初期のホモ・サピエンス、クレーター内の石器から鉄の利用への移行
(vii) 自然 クレーターの景観と野生生物の集中が「惑星のもっとも大きな自然の驚異の一つ」。100万頭を大きく超えるヌーが年ごとの移動で通り、境界をまたぐ短草の平原で出産する
(viii) 自然 「ンゴロンゴロ・クレーターは世界最大の途切れのないカルデラ」。オルモティとエンパカーイのクレーターとともに東の大地溝帯の一部で、火山活動は中生代後期/第三紀前期にさかのぼる
(ix) 自然 気候・地形・標高の違いが、重なり合う生態系と異なる生息地を生んだ(短草の平原/高地の集水林/サバンナ疎林/山地の長草の平原/高所の開けた荒原)
(x) 自然 約25,000頭の大型動物、アフリカで最高密度の哺乳類の捕食者(ライオンは1987年推定で68頭)、500種の鳥、100万頭超のヌー・72,000頭のシマウマ・約350,000頭のガゼル

基準(iv)が、自分で解釈の争いを認めます——「オルドヴァイ峡谷の集合体の多くの解釈はいまも議論の余地があるが、その広がりと密度は注目に値する」。数の年が古いままです——ライオンは「1987年推定で68頭」。いまの数は書かれていません。

`Notes` が「文化の基準による再推薦」と書く

(文化の基準による再推薦)

`Notes` が再推薦(renomination)だけを書く形は252件で初めてです。一覧は登録1979年/重要な境界の変更2010年で、完全性の節が「1979年に自然の基準で、2010年に文化の基準(iv)で登録された」と書きます。`Notes` の型は六つになりました。

原文のまま

箇所 原文のまま
基準(viii) `Empakaai`(「オルモティと Empakaai のクレーター」)
完全性の節 `Empaakai`(「ンゴロンゴロと Empaakai のクレーター」)

同じクレーターの名の綴りが、同じページの中で違います。どちらが正しいとは書かれていないので、節を添えて両方を記録します。34章のスリランカ中央高地1203 の `83%of`/`81 %` と同じ、綴りの誤りではなく表記の不統一の型です。

完全性が、二つの時点について書かれる

資産は1979年に自然の基準(vii)(viii)(ix)(x)のもとで、そして2010年に文化の基準(iv)のもとで登録された。したがって、完全性の声明は、1979年の登録の日付における自然の価値についての完全性と、2010年における文化の価値についての完全性を反映する。

完全性の節が、どの時点の完全性を述べているかを自分で宣言します。これまで読んだ256件で初めてです。

価値 基準 完全性が反映する時点
自然の価値 (vii)(viii)(ix)(x) 1979年
文化の価値 (iv) 2010年

そのため本文は「登録の時点では(at the time of inscription)」を繰り返します。

書かれていること 時点
「草原と疎林は……登録の時点では耕作によってほとんど乱されていない、きわめて大きな動物の個体群を支えている」 1979年
「資産の広範な景観は、登録の時点では開発や恒久の農業によって影響されていなかった」 1979年
「登録の時点で、推定20,000人のマサイが資産の内部に住み、約275,000頭の家畜がいた。それは保護区の容量の内と考えられた」 1979年
「1979年の登録の時点では、ンゴロンゴロとエンパーカーイのクレーターにも森林にも住民はいなかった」 1979年

「登録の時点ではこうだった」は、「いまもこうである」ではありません。いまどうなっているかは書かれていないので補いません。続く文は時制が変わります——「マサイの人口と牛の数のさらなる増加は、資産の容量の内にとどまるべきであり、増大する定住化、局所の過放牧、農業の侵入は、資産の自然と文化の両方の価値への脅威である」。登録の時点の記述と、これからの要請を分けて読みます。

真正性が「脆弱である」と結論される

複合遺産なので、完全性と真正性の両方の節があります。

節 ある/ない
Brief synthesis ある
Integrity(完全性) ある
Authenticity(真正性) ある
Protection and management requirements ある

一般に、化石の産地の真正性は疑いえない。しかしながら、化石の遺跡の性質を考えると、化石の堆積の文脈は(自然の地質の過程による以外は)乱されないままである必要がある。推薦書がほとんどの遺跡について、その広がった区域や考古学的に感受性の高い区域を画定するのに十分な詳しい情報を含んでおらず、また遺跡が乱されないままであり訪問者の立ち入り、建設、放牧の牛によって脅かされないことを確かにする管理の取り決めの点で十分な保証も含んでいないので、その真正性は脆弱である。

一文のなかで評価が逆向きに動きます。

段 評語
① 化石の産地そのもの 「真正性は疑いえない(unquestionable)」
② 条件 文脈が乱されないままである必要がある
③ 推薦書に足りないもの 区域を画定する情報/管理の取り決めの保証
④ 結論 「その真正性は脆弱である(vulnerable)」

「疑いえない」と「脆弱である」が同じ段落に並びます。どちらかに寄せず、何について疑いえず、何について脆弱なのかを分けて記録します。真正性の根拠が足りない理由が「推薦書に情報が無いから」と書かれる点も記録します。資産そのものの状態ではなく、提出された文書の不足が理由です。完全性の節も同じ向きで閉じます——「特定の古生物・考古の属性と、全体として感受性の高い景観の完全性は、ある程度脅かされており、したがって放牧の体制に関わる保護の取り決めの執行の欠如と、ラエトリとオルドヴァイ峡谷で提案されている立ち入りと観光に関わる開発のために脆弱である」。

二つの機関と、まだ無い覚書

法と機関

主要な法令 1959年ンゴロンゴロ自然保護区条例(年つきで一つだけ)
管理 ンゴロンゴロ自然保護区庁(NCAA)
古物の管理 古物部門(Division of Antiquities)が「資産内の古人類学の資源の管理と保護に責任を負う」
二つの関係 「二つの主体のあいだの関係を正式に確立するために、覚書が確立され維持されるべきである」

管理が二つの機関に分かれていて、その関係を定める覚書がまだ無いと書かれます。「確立されるべきである」は、これからの形です。同じ資産の中に、自然を見る機関と文化を見る機関が別にあり、つなぐ文書が無いことを一次資料が自分で書きます。1959年に「多目的土地利用区域」として設けられたことが、説明文と概要の両方に書かれます——「野生生物が、伝統の家畜の放牧を行う半遊動のマサイの牧畜民と共存する」。登録(1979年)より20年前の設定です。

管理計画が「広げられる必要がある」

いまの目標 三つ——①資産の自然の資源を保全する ②マサイの牧畜民の利益を守る ③観光を促進する
足りないもの 「管理の体系と管理計画は、統合された文化と自然の取り組みを包むように広げられる必要がある」
何を加えるか 草原の管理と考古の資源の管理、環境と文化への意識の促進
さらに 「計画は、文化の属性の管理を、社会の問題と人と野生生物の衝突の解決を超えて、文化の資源の記録・保存・管理と、より広い景観の考古学的な潜在力の調査まで広げる必要がある」

複合遺産なのに、管理計画が自然の側に寄っていると一次資料が書きます。34章のピマチオウィン・アキ1415 の「保護は主として自然保全のためである」と同じ向きですが、39 は「広げる必要がある」と変更を求めます。職員の技能にも言及があります——「NCAA が、マサイの共同体やほかの関係者との協働における牧畜の利用の管理の知識を含めて、その多目的の体制の実効性を確かにする能力と専門の技能を持つことがとくに重要である」「職員が自然と文化の遺産の技能を持つことを確かにする必要がある」。

人が住む資産で、何が求められているか

容量と、合意された共同戦略

求められていること 評語
容量の徹底した理解——「人の利用と家畜の放牧を受け入れる資産の容量の徹底した理解が、マサイの人口の必要と、資産の生態系と考古への人の個体群の影響の評価に基づいて求められる」 求められる
合意された共同戦略——「NCAA、マサイの共同体の指導者、ほかの関係者のあいだの合意された共同の戦略が、人口の水準と資源の利用の水準が自然と文化の属性の保護と釣り合うことを確かにするために求められる」 求められる
住民の意思決定への参加——「居住する共同体の意思決定の過程への能動的な参加が不可欠である」。利益分配の仕組みの整備を含む 不可欠
全体の観光戦略——「長期の要件」で、「観光の経験の質を、訪問者と観光の施設の量よりも優先する」 長期の要件
クレーターへの車の立ち入り——「明確な制限を必要とする」 必要とする
開発と基盤施設——「自然と文化の属性に触れる観光や管理のための開発と基盤施設は許されるべきではない」 許されるべきではない

人の扱いが、これまでのどれとも違う形です。人口の水準そのものを「釣り合わせる」対象として書き、そのために合意された共同戦略を求めます。お知らせに、移住についての声明が二つあります——2022年3月21日の「ンゴロンゴロ:UNESCO はいかなる時もマサイの人びとの移動を求めたことはない」と、2026年4月23日の「ンゴロンゴロ自然保護区についての UNESCO の声明」。顕著な普遍的価値の本文は移住に触れていません。お知らせの内容を本文に読み込まず、どこに書かれているかを添えて記録します。

隣のセレンゲティ国立公園

資産の完全性は、セレンゲティ=マラ生態系の一部であることによっても高められている。資産はセレンゲティ国立公園(1,476,300 ha)に接しており、それも自然の資産として世界遺産リストに含められている。これらの資産の内部とあいだ、および隣接する景観との、機能する野生生物の回廊を通じた連結性が、動物の移動の完全性を守るために不可欠である。

相手の面積(1,476,300 ha)と、世界遺産であることの両方を書く形です。保護管理の節はさらに「資産、セレンゲティ国立公園、セレンゲティ=マラ生態系のほかの区域のあいだの実効的で継続する協働を確立することが重要である」と求めます。34章のスリランカ中央高地1203 も「両方の資産の管理の体系の一部として結びつきを奨励すべき」と書いていました。39 は相手の面積まで書く点が違います。狩猟は許されていません——「ンゴロンゴロ自然保護区(NCA)では狩猟は許されないが、野生生物の密猟は続く脅威であり、実効的な巡回と執行の能力を必要とする」。同じ章の W-アルリ-ペンジャーリ749 は資産の内部に狩猟区があるので、草原の章で狩猟の扱いが逆です。

2級で押さえること

本体809,440 ha/緩衝地帯は一覧に行が無い、1979年登録・重要な境界の変更2010年、基準(iv)(vii)(viii)(ix)(x)=5つで自然の四つがそろい文化の(iv)も付く、区分は複合遺産、dossier 39bis、危機遺産リスト1984-1989(5年間載って外れた)、保存状況報告30年分(1983〜2026年。同じ章のガランバ136 は37年分)、活動2件、お知らせ12件、催事1件、動画あり、リンク7件、ほかの保全の仕組みは生物圏保存地域とジオパークの2要素(ジオパークは十件目。2026-10-29 訂正。「初めて」と書いたのは誤りで、石窟庵736 以下の九件を数え落としていた。)、訳のある言語は8つ。自然の4基準がそろう資産は九つ目で、この組み合わせは252件で初めて、基準が五つの資産は七つ目。`Notes` が「(文化の基準による再推薦)」だけを書き、型は六つになった。原文のままは、同じクレーターの名の綴りが基準(viii)で `Empakaai`、完全性の節で `Empaakai` と同じページの中で違うこと。完全性が二つの時点について書かれる——「完全性の声明は、1979年の登録の日付における自然の価値についての完全性と、2010年における文化の価値についての完全性を反映する」と自分で宣言し、本文は「登録の時点では」を繰り返す(耕作に乱されていない草原/開発や恒久の農業の影響が無い景観/推定20,000人のマサイと約275,000頭の家畜/ンゴロンゴロとエンパーカーイのクレーターと森林に住民はいなかった)。256件で初めて。真正性が「疑いえない」から「脆弱である」へ一段落で動く——化石の産地そのものの真正性は疑いえないが、推薦書が区域を画定する情報も管理の取り決めの保証も含んでいないので脆弱。資産の状態ではなく提出された文書の不足が理由。基準(iv)が自分で解釈の争いを認める(「集合体の多くの解釈はいまも議論の余地がある」)。数の年が古いまま(ライオンは1987年推定で68頭。)。管理が二つの機関に分かれ、つなぐ覚書がまだ無い——ンゴロンゴロ自然保護区庁(NCAA)と古物部門で、「覚書が確立され維持されるべきである」。法は1959年ンゴロンゴロ自然保護区条例が一つだけ。1959年に「多目的土地利用区域」として設けられたのは登録の20年前。管理計画が自然の側に寄っていると一次資料が書き、「統合された文化と自然の取り組みを包むように広げられる必要がある」と変更を求める。人口の水準そのものを釣り合わせる対象として書き、合意された共同戦略を求める。住民の意思決定への能動的な参加は「不可欠」、観光戦略は「長期の要件」、属性に触れる開発は「許されるべきではない」と評語が三段。お知らせに移住についての声明が二つあるが、顕著な普遍的価値の本文は移住に触れていない(2022年3月21日「UNESCO はいかなる時もマサイの人びとの移動を求めたことはない」、2026年4月23日の声明。)。隣のセレンゲティ国立公園(1,476,300 ha)を面積つきで名指しし、世界遺産であることも書く。狩猟は許されないので、同じ章の W-アルリ-ペンジャーリ749(資産の内部に狩猟区がある)とは逆。

準1級 準1級向けに理解を深める

準1級の掲載範囲は確かめていません。準1級の範囲は「日本の全遺産と主要な世界の遺産700件」ですが、どの700件かは公式に出ていません。ここに並ぶのは、ゼミが作ったキーワードの練習(試作46本)で、この記事がどのキーワードに入ったかです。公式テキストの分類ではありません。

この遺産は、準1級のキーワードで3通りに出てきます

キーワードこのキーワードで見るもの本文の手がかり
気候帯気候帯が、その資産で果たしている役「気候・地形・標高の違いが、重なり合う生態系と異なる生息地を生んだ」
密猟脅威の順位・内と外・止められたという書き方「狩猟は許されない」
観光課題「多い=脅威」の一本道では書かれない「許されるべきではない」

準1級は、遺産を1件ずつではなくキーワードで横に読みます。同じ資産が、キーワードごとに別の一文で引かれます。「この遺産はどのテーマか」ではなく、「このキーワードで読むと、この遺産の何が見えるか」で読みます。

キーワードで練習する

級別の確認問題

2級 確認問題

答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。

確認1:ンゴロンゴロ自然保護区の完全性の節が、冒頭で宣言していることは?

  1. 自然の価値と文化の価値のどちらについても、2010年の重要な境界の変更の時点の完全性を述べるということ
  2. 完全性の評価はまだ行われておらず、次回の定期報告を待って記述を加えると書かれているということ
  3. 自然の価値は1979年、文化の価値は2010年の完全性を反映するということ
  4. 複合遺産なので完全性の節は置かず、真正性の節が自然と文化の両方の状態をまとめて述べるということ
正解と解説を開く

正解:3.自然の価値は1979年、文化の価値は2010年の完全性を反映するということ

「資産は1979年に自然の基準(vii)(viii)(ix)(x)のもとで、そして2010年に文化の基準(iv)のもとで登録された。したがって……」と続きます。そのため本文は「登録の時点では」を繰り返し、耕作に乱されていない草原や、推定20,000人のマサイと約275,000頭の家畜を1979年の状態として書きます。いまどうなっているかは書かれていないので補いません。

確認2:ンゴロンゴロ自然保護区の真正性の節が、化石の産地について結論しているのは?

  1. 真正性そのものは疑いえないが、推薦書の不足のために脆弱である
  2. 化石の産地の真正性は疑いえないので、追加の管理の取り決めはいっさい必要ないと結論されている
  3. 化石の堆積がすでに大きく乱されてしまったため、真正性は失われたと一次資料が明記している
  4. 自然遺産の部分にしか真正性は問われないので、化石の産地については評価が書かれていない
正解と解説を開く

正解:1.真正性そのものは疑いえないが、推薦書の不足のために脆弱である

「一般に、化石の産地の真正性は疑いえない」と始まり、「その真正性は脆弱である」で閉じます。脆弱である理由は、推薦書が区域を画定する十分な詳しい情報も、遺跡が乱されないことを確かにする管理の取り決めの保証も含んでいないことです。資産そのものの状態ではなく、提出された文書の不足が理由として書かれます。

確認3:ンゴロンゴロ自然保護区の管理の体制について、一次資料に書かれているのは?

  1. 自然保護区庁が自然と文化の両方を一元的に管理しており、ほかの機関は関与しないと明記されている
  2. 二つの機関に分かれていて、関係を定める覚書がまだ無い
  3. 古物部門が資産の全体を管理し、自然の資源についても同じ部門が責任を負うと書かれている
  4. 管理の責任を負う機関がまだ定まっておらず、どこが担うかをこれから決めることが求められている
正解と解説を開く

正解:2.二つの機関に分かれていて、関係を定める覚書がまだ無い

ンゴロンゴロ自然保護区庁(NCAA)が資産の管理にあたり、古物部門が資産内の古人類学の資源の管理と保護に責任を負います。そのうえで「二つの主体のあいだの関係を正式に確立するために、覚書が確立され維持されるべきである」と書かれます。自然を見る機関と文化を見る機関が別にあり、つなぐ文書が無いことを一次資料が自分で書く形です。

確認4:ンゴロンゴロ自然保護区における狩猟について、一次資料が書いているのは?

  1. 年ごとの割当のもとで持続可能な狩猟が許されており、地元共同体の利益を生むことをめざしている
  2. 狩猟についての記述は無く、脅威として挙がるのは観光の圧力と侵入種だけだと読める
  3. 狩猟はかつて許されていたが禁止され、それによって密猟も止んだと完全性の節が書いている
  4. 狩猟は許されないが、密猟は続く脅威だということ
正解と解説を開く

正解:4.狩猟は許されないが、密猟は続く脅威だということ

「ンゴロンゴロ自然保護区(NCA)では狩猟は許されないが、野生生物の密猟は続く脅威であり、実効的な巡回と執行の能力を必要とする」と書かれます。同じ章の W-アルリ-ペンジャーリ749 は、資産の構成要素そのものに狩猟区が含まれます。草原の章の中で、狩猟の扱いが逆になります。

参考資料

確認日:2026年10月29日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。

参照した公式教材の版: くわしく学ぶ世界遺産300 <第6版>

この遺産が出題される級は、上のバッジから確認できます。