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どこにあり、何が登録されたのか — 一次資料が合計を自分で書く
コンゴ共和国。座標は N1 20 8 E14 51 37(赤道のすぐ北)。本文は略称 FMOK(Forest Massif of Odzala-Kokoua)と、内部の国立公園の略称 PNOK(Odzala-Kokoua National Park)を使い分けます。
| 本体 | 1,179,376 ha |
|---|---|
| 緩衝地帯 | 4,206,860 ha(本体の約3.57倍) |
| 合計 | 5,386,236 ha(一次資料が自分で合計を書く) |
| 登録 | 2023年(境界の変更の行なし) |
| 基準 | (ix)(x)=2つ |
| 区分 | 自然遺産 |
| dossier | 692rev(接尾辞 rev が付く) |
| シリアル | 一覧に行が無い |
| 所在地 | 一覧に行が無い |
| 危機遺産リスト | 節が無い |
| 保存状況報告 | 1年分(2026年だけ) |
| 活動 | 節が無い |
| お知らせ | 1件(2023年10月9日「アフリカの世界遺産の保護と促進への新しい重要な一歩」) |
| 動画 | 節が無い(タブにも `Video` が無い) |
| リンク | 節が無い |
| ほかの保全の仕組み | 2件/2要素(生物圏保存地域 Odzala/ラムサール Site Ramsar Odzala Kokoua) |
| 訳のある言語 | 6つ(英・仏・アラビア・中・露・西。日本語とオランダ語が無い) |
609 と196 にあった GIS の但し書きが、692 にはありません。2023年登録なのに、すでに保存状況報告が1年分(2026年)あります。登録から三年で報告が立つ形です。
一次資料が、本体と緩衝地帯の合計を自分で書く
FMOK の森の生態系は 1,179,376 ha に及び、さらに緩衝地帯によって守られており、合計の面積を 5,386,236 ha にしている。
| 本体 | 1,179,376 ha |
|---|---|
| 緩衝地帯 | 4,206,860 ha |
| 足すと | 5,386,236 ha |
| 一次資料が書く合計 | 5,386,236 ha |
一致します。しかもこの合計は、ゼミが足したものではなく一次資料が自分で書いたものです。609 の生物圏保存地域の構成の合計はゼミが足して確かめたもので、692 の合計は一次資料が書いたものです。どちらが足したのかを書き分けます。
緩衝地帯の内訳が四つに分かれ、それも足すと合う
緩衝地帯(4,206,860 ha)は、オザラ・コクア国立公園(PNOK)の生態開発区域(187,843 ha)、公園のすぐ周縁の林業のコンセッション(3,640,514 ha)、ロッシ・ゴリラ保護区(35,000 ha)、エスパス・トリドム・インターゾーン・コンゴ(ETIC)の一部(343,503 ha)を含む。この緩衝地帯の森はすべて、持続可能に管理されているか FSC の認証を受けている。これらの区域は約40,000人の住民を支えている。
| 構成 | 面積 |
|---|---|
| PNOK の生態開発区域 | 187,843 ha |
| 公園のすぐ周縁の林業のコンセッション | 3,640,514 ha |
| ロッシ・ゴリラ保護区 | 35,000 ha |
| ETIC の一部 | 343,503 ha |
| 四つを足すと | 4,206,860 ha |
| 一覧の緩衝地帯 | 4,206,860 ha |
緩衝地帯の内訳も足すと一覧と一致します。緩衝地帯に人口が書かれます——約40,000人。緩衝地帯の中に人が住んでいることが、保護の仕組みの説明として書かれる形です。
保護管理の節が、同じ緩衝地帯を「林業のコンセッションからなる」と書く
最後に、FMOK は 4,206,860 ha の緩衝地帯に取り囲まれており、それは持続可能に管理され認証された林業のコンセッションからなる。
| 節 | 緩衝地帯4,206,860 ha の中身 |
|---|---|
| 完全性 | 四つの区域(林業のコンセッションは3,640,514 ha=約86.5%) |
| 保護管理 | 「持続可能に管理され認証された林業のコンセッションからなる」(全体がそれだと読める) |
同じ緩衝地帯の中身が、節によって違って書かれます。完全性の節の内訳では、林業のコンセッションは緩衝地帯の一部(約86.5%)にすぎません。どちらかに決めず、両方を書かれていた節とともに記録します。緩衝地帯の役が三つ書かれます——①大きな行動圏を持つ種が使える森の生息地を広げる ②FMOK を様々な外の圧力から隔てる保護の壁として働く ③これらの森がほかの用途に利用されることから守る。資産は「4,700,000 ha に及ぶ広大な森の生態系の中心に抱かれている」とも書かれます。合計の5,386,236 ha より大きい数で、登録範囲でも緩衝地帯でもない「より広い生態系」の面積です。
基準(ix)が「それ自体は例外的ではない」と書く
基準(ix):森の生態系は、巨大な区域にわたる非常に違う齢の形成の大きな多様性によって特徴づけられる。資産はサバナから森への遷移の過程のすべての段階を表す。マランタ科の森が資産の約60%を覆う。これらの森は高度に多様化しており、西中央アフリカのほかの遺跡で見られるような進行的な遷移の段階と、成熟した森が極めて攻撃的なマランタ科の種 Haumania liebrechtsiana に侵される退行的な段階の両方を表す。FMOK 内の森の動態は、複雑でまだ十分に理解されていない生態の過程によって動かされている。野生生物によって維持される130を超える湿った空き地の存在は、それ自体は例外的ではないが、資産の意義に大きく寄与する。これらの空き地は栄養分の重要な交換の場として働き、森の動態の本質的な作用者である象の移動を決めるうえで決定的な役割を果たす。
一次資料が、自分の資産の特徴を「それ自体は例外的ではない」と書く
| 段 | 書かれていること |
|---|---|
| ① 事実 | 野生生物によって維持される130を超える湿った空き地 |
| ② 値引き | 「それ自体は例外的ではない」 |
| ③ つなぎ直し | 「が、資産の意義に大きく寄与する」 |
| ④ 理由 | 栄養分の交換の場/象の移動を決めるうえで決定的な役割 |
みずから値引きしたうえで、価値につなぎ直す形です。これまで読んだ275件で初めてです。19章のシーギリヤ202 の「唯一無二ではなかった」とは向きが違います。あちらは資産の価値の主張そのものを否定し、こちらは一つの特徴の珍しさだけを値引きして価値は残します。「寄与する」の主語が空き地そのものではなく、空き地が象に与える働きです。価値の根拠が二段になっているので、「空き地があるから価値がある」とは書きません。基準(ix)が自分の限界も書きます——「複雑でまだ十分に理解されていない生態の過程」。分かっていないことが基準の文に入る形です。退行的な段階が価値に数えられます——成熟した森がマランタ科の種に侵される過程。失われていく向きの変化も、過程の表れとして価値に入ります。
基準(x)の数
| 分類 | 数 |
|---|---|
| 植物 | 1,150種(うち4つが固有、15が様々な程度で脅威)。霧林は少なくとも32の植物種にこの地域のほかでは見られない生息地を与え、うち1つが固有 |
| 哺乳類 | 少なくとも120種(20の脅威種、17の霊長類種。うち9は下ギニアに固有か亜固有) |
| 個体数 | 森の象6,246頭/ゴリラ11,481頭/チンパンジー2,240頭 |
| 唯一 | 「コンゴ盆地で唯一知られる森林性のブチハイエナの個体群が資産内に生じる」 |
| 鳥 | 463種(ギニア・コンゴ地域に限られる278の森の種の64%=コンゴで記録されたギニア・コンゴ系の鳥の種の88%。下ギニアの6つの固有種のうち2つ、4つの脅威種) |
| 昆虫 | 少なくとも647種の昼行性の蝶(1つの地域固有種ほか) |
| ほか | 脅威のクチナガワニ、コガタワニ、2つの固有の魚種 |
鳥の割合が二つの分母で書かれます——64%(分母=ギニア・コンゴ地域に限られる278の森の種)と88%(分母=コンゴで記録されたギニア・コンゴ系の鳥の種)。同じ463種が、分母を変えると違う割合になります。三つの個体数が一位の桁まで書かれます(6,246/11,481/2,240)。概数ではありません。「少なくとも」が三か所に付きます(哺乳類120種/蝶647種/霧林の32の植物種)。上限が書かれていません。エトクの断崖の岩生林と霧林が「北部コンゴのほかでは生じることが知られていない」と書かれます。「無い」ではなく「知られていない」です。
ほぼ100%無傷と書く節が、すでに起きた汚染も書く
FMOK の森の生態系は 1,179,376 ha に及び、さらに緩衝地帯によって守られており、合計の面積を 5,386,236 ha にしている。資産そのものはほぼ100%無傷である。……FMOK の外縁での採掘の操業が、レコリ川の水銀汚染をもたらした。したがってこの区域では極度の警戒が必要である。しかし、その相当な大きさ、わずかに際立つが存在する起伏、密な水系の網、植物地理の生態の勾配、そして大きな緩衝地帯のために、FMOK の生態系は、北部コンゴの将来の開発計画、人口の拡大、予期される気候変動の影響に耐えるのに必要な回復力を備えている。とはいえ、大規模な開発と資源の採取から生じる潜在的な脅威を避けることが重要であり、それは資産の例外的な完全性を損ないかねない。
| 段 | 書かれていること | 時制 |
|---|---|---|
| ① 評価 | 「資産そのものはほぼ100%無傷である」 | 言い切り |
| ② 起きたこと | 外縁での採掘の操業が、レコリ川の水銀汚染をもたらした | 過去形 |
| ③ 求め | 「この区域では極度の警戒が必要である」 | 必要 |
| ④ 反論 | 五つの理由で回復力を備えている | 現在 |
| ⑤ 留保 | 大規模な開発と資源の採取の潜在的な脅威を避けることが重要 | 可能形 |
同じ節で、無傷の言い切りと、すでに起きた汚染が並びます。どちらかに寄せません。汚染は「資産の外縁」で起きたと書かれ、汚れたのは川です。回復力の根拠が五つ並びます——大きさ/起伏/水系の網/植物地理の生態の勾配/大きな緩衝地帯。「わずかに際立つが存在する起伏」のように、強くない要素も根拠に数えられます。耐える相手が三つ名指しされます——北部コンゴの将来の開発計画/人口の拡大/予期される気候変動の影響。気候変動が完全性の節に入る形です。「ほぼ100%」という書き方の強さをそのまま写します。遷移帯で最大の保護区域だと書かれます——「大西洋(下ギニア)区とコンゴ区のあいだの遷移帯で最大の保護区域(1,179,376 ha)、ただし下ギニアの類縁が優勢」。「ただし」で類縁の偏りを断る形です。動物相について「事実上完全(virtually complete)」と書かれます。完全とは書きません。
採取の禁止と、作業指針が引かれる管理
採取は禁じられ、採掘は三重に止められる
管理、研究、観光に不可欠な活動のほかは、いかなる採取の活動も許されない。厳格な監視の措置が、違法な採掘を防ぎ、採掘企業に提案される産業の活動について義務の環境影響評価を行わせるために実施されなければならず、同時に資産内でいかなる採掘の計画も認可されないことを確かにしなければならない。
| 誰に向けた措置か | 何を |
|---|---|
| 資産の中のすべて | 管理・研究・観光に不可欠な活動以外の採取は許されない |
| 違法な採掘 | 防ぐ |
| 採掘企業 | 義務の環境影響評価を行わせる |
| 認可する側 | 資産内でいかなる採掘の計画も認可しない |
例外が三つだけ名指しされます——管理・研究・観光。観光が例外に入る点を記録します。止める相手が三方向です(違法な行為/企業/認可する側)。34章の中央高地1203 の禁止の列挙と同じ型ですが、こちらは誰に向けた措置かで分かれます。
密猟が「もっとも直接的で差し迫った脅威」と書かれる
密猟が、資産にとってもっとも直接的で差し迫った脅威をなす。象牙の密売に対抗する的を絞った措置を含む、実効的な反密猟の戦略が不可欠である。反密猟の運動とともに、取られた行動、得られた結果、遺跡の状態の定期の監視が組織されている。象と大型類人猿の個体数の推定、および違法な人の活動の調査が、三年から五年の間隔で行われる。
| 監視されるもの | 周期 |
|---|---|
| 取られた行動 | 「定期の」(周期は書かれない) |
| 得られた結果 | 「定期の」 |
| 遺跡の状態 | 「定期の」 |
| 象と大型類人猿の個体数の推定 | 三年から五年の間隔 |
| 違法な人の活動の調査 | 三年から五年の間隔 |
監視の項目と周期まで書かれる資産です。周期が年の幅で書かれる形は、項目に名前が付くだけの資産より細かい書き方になります。密猟の脅威の順位が言葉で付けられます——「もっとも直接的で差し迫った」。ほかの脅威との比較で順位が書かれる形です。
作業指針が名指しされ、先住の人びとの同意が管理の前提になる
これらすべての活動は法によって成文化されており、主に PNOK を創る政令、野生生物と保護区域に関する2008年11月28日の法 37-2008、森林法典による。これらの法の規定は、周縁の地元共同体と先住の人びとへの配慮を取り入れている。それらの認識において、指定された「共同体開発区域」が設けられ、参加型の地図作りの取り組みを通じて管理されている。地元共同体と先住の人びとの権利と生業を保証することが、資産の保護と実効的な管理のための基本の要件である。資産の管理は、作業指針に従い、先住の人びとの自由で事前の情報に基づく同意の原則に基づかなければならない。
| 法 | 書かれている細かさ |
|---|---|
| PNOK を創る政令 | 名だけ(年も番号も無い) |
| 野生生物と保護区域に関する法 37-2008 | 月日と番号つき(2008年11月28日) |
| 森林法典 | 名だけ |
同じ節の三つで、書かれている細かさが三通りに分かれます。作業指針が、項の番号なしで管理の前提として引かれます。項の番号つきで引かれる資産とは別の形として記録します。「自由で事前の情報に基づく同意(free, prior, and informed consent)」が原則として名指しされます。義務の形(なければならない)で書かれるので、すでに手続が行われたこととは分けて記録します。「共同体開発区域」は、資産の中ではなく緩衝地帯側の仕組みとして読めますが、一次資料はどちらとも書いていません。権利と生業の保証が「基本の要件」と書かれます。配慮ではなく要件として置かれる形です。緩衝地帯の林業のコンセッションとの合意が、済んだこととこれからのことの両方で書かれます——「これらのコンセッションとは、反密猟の努力を調整するための合意が結ばれているか、結ばれなければならない」。どこまで結ばれているかは書かれていません。
2級で押さえること
本体1,179,376 ha/緩衝地帯4,206,860 ha(本体の約3.57倍)、2023年登録、基準(ix)(x)=2つ、区分は自然遺産、dossier 692rev(接尾辞 rev)、シリアルの行も所在地の行も無い、保存状況報告は2026年の1年分だけ、活動・動画・リンクの節がすべて無い、お知らせ1件、ほかの保全の仕組み2件/2要素(生物圏保存地域 Odzala/ラムサール Site Ramsar Odzala Kokoua)、訳のある言語は6つ(日本語とオランダ語が無い)、609 と196 にあった GIS の但し書きが無い。一次資料が本体と緩衝地帯の合計を自分で書く(「合計の面積を 5,386,236 ha にしている」で、1,179,376+4,206,860 と一致。)。609 の生物圏保存地域の構成の合計はゼミが足して確かめたもので、692 の合計は一次資料が書いたものなので、どちらが足したのかを書き分ける。緩衝地帯の内訳も四つ(187,843/3,640,514/35,000/343,503 ha)を足すと4,206,860 ha で一覧と一致し、緩衝地帯に約40,000人の住民が書かれる。同じ緩衝地帯の中身が節によって違って書かれる——保護管理の節は「持続可能に管理され認証された林業のコンセッションからなる」と書くが、完全性の節の内訳では林業のコンセッションは3,640,514 ha=約86.5%にすぎない。「4,700,000 ha に及ぶ広大な森の生態系の中心に抱かれている」という、登録範囲でも緩衝地帯でもない第三の面積が出る。基準(ix)が、自分の資産の特徴をみずから値引きしてから価値につなぎ直す——「野生生物によって維持される130を超える湿った空き地の存在は、それ自体は例外的ではないが、資産の意義に大きく寄与する」。275件で初めてで、19章のシーギリヤ202 の「唯一無二ではなかった」とは向きが違う(あちらは価値の主張そのものを否定し、こちらは一つの特徴の珍しさだけを値引きして価値は残す。)。寄与の理由は空き地が象に与える働き(栄養分の交換の場/森の動態の本質的な作用者である象の移動を決める決定的な役割)で、価値の根拠が二段になっている。基準(ix)が「複雑でまだ十分に理解されていない生態の過程」と自分の限界も書き、成熟した森がマランタ科の種に侵される退行的な段階も価値に数える。マランタ科の森が資産の約60%。基準(x)の数は植物1,150種(固有4/脅威15)、哺乳類少なくとも120種(脅威20/霊長類17)、森の象6,246頭・ゴリラ11,481頭・チンパンジー2,240頭、鳥463種、蝶少なくとも647種で、鳥の割合が二つの分母で書かれる(64%と88%)。「コンゴ盆地で唯一知られる森林性のブチハイエナの個体群が資産内に生じる」。完全性の節が「資産そのものはほぼ100%無傷である」と言い切ったうえで、「FMOK の外縁での採掘の操業が、レコリ川の水銀汚染をもたらした」と過去形で書く。回復力の根拠が五つ(大きさ/起伏/水系の網/植物地理の生態の勾配/大きな緩衝地帯)並び、耐える相手が三つ(北部コンゴの将来の開発計画/人口の拡大/予期される気候変動の影響)名指しされる。採取は禁じられ、例外は管理・研究・観光の三つだけで、採掘は三方向(違法な行為/企業への環境影響評価/認可する側)から止められる。密猟が「もっとも直接的で差し迫った脅威」と順位を付けて書かれる。監視の周期が三年から五年の間隔と書かれる(象と大型類人猿の個体数の推定/違法な人の活動の調査。)。法の細かさが三通り(PNOK を創る政令=名だけ/野生生物と保護区域に関する2008年11月28日の法 37-2008=月日と番号つき/森林法典=名だけ。)。作業指針が項の番号なしで管理の前提として引かれ、「先住の人びとの自由で事前の情報に基づく同意の原則に基づかなければならない」と義務の形で書かれる。権利と生業の保証が「基本の要件」と書かれ、「共同体開発区域」が参加型の地図作りの取り組みを通じて管理される。
準1級
準1級向けに理解を深める
準1級の掲載範囲は確かめていません。準1級の範囲は「日本の全遺産と主要な世界の遺産700件」ですが、どの700件かは公式に出ていません。ここに並ぶのは、ゼミが作ったキーワードの練習(試作46本)で、この記事がどのキーワードに入ったかです。公式テキストの分類ではありません。
この遺産は、準1級のキーワードで2通りに出てきます
| キーワード | このキーワードで見るもの | 本文の手がかり |
|---|---|---|
| 密猟 | 脅威の順位・内と外・止められたという書き方 | 「もっとも直接的で差し迫った」 |
| 人為的な環境問題 | 起きたことと、起こりうることの書き分け | 「レコリ川の水銀汚染」 |
準1級は、遺産を1件ずつではなくキーワードで横に読みます。同じ資産が、キーワードごとに別の一文で引かれます。「この遺産はどのテーマか」ではなく、「このキーワードで読むと、この遺産の何が見えるか」で読みます。
キーワードで練習する
級別の確認問題
2級 確認問題
答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。
確認1:オザラ・コクアの森林山塊692 の完全性の節は、緩衝地帯4,206,860 ha の内訳として四つの区域(生態開発区域187,843 ha/林業のコンセッション3,640,514 ha/ロッシ・ゴリラ保護区35,000 ha/ETIC の一部343,503 ha)を挙げます。保護管理の節は、同じ緩衝地帯を「持続可能に管理され認証された林業のコンセッションからなる」と書きます。この二つの扱いとして正しいのはどれですか。
- 保護管理の節のほうがあとに置かれているのだから、緩衝地帯の全体が林業のコンセッションだと言い直されたものとして読む
- 四つの区域を足すと緩衝地帯の面積になるのだから、四つはすべて林業のコンセッションの種類の違いだと読む
- 内訳では林業のコンセッションは一部にすぎない
- 内訳の数と保護管理の節の記述が合わないのだから、緩衝地帯の面積そのものを一覧から採るのをやめて本文から採り直す
正解と解説を開く
正解:3.内訳では林業のコンセッションは一部にすぎない
四つを足すと一覧の緩衝地帯の数と一致します。そのうち林業のコンセッションは3,640,514 ha で、割れば約86.5%です。節によって同じものの書き方が変わるときは、どちらかに決めず、書かれていた節とともに両方を記録します。
確認2:オザラ・コクアの森林山塊692 の基準(ix)は、野生生物によって維持される130を超える湿った空き地について「それ自体は例外的ではないが、資産の意義に大きく寄与する」と書きます。この書き方の読み方として正しいのはどれですか。
- 例外的ではないと書かれているのだから、空き地はこの基準の根拠としては数えられていないものとして読むべきである
- 資産の意義に大きく寄与すると書かれているのだから、空き地がこの基準のもっとも重要な根拠だと読むべきである
- 一次資料が自分の資産の価値を否定してしまっているのだから、この一文は編集の誤りとして記録から落とすべきである
- 一次資料がみずから値引きしたうえで、価値につないでいる
正解と解説を開く
正解:4.一次資料がみずから値引きしたうえで、価値につないでいる
一次資料は、空き地の数そのものは珍しくないと認めたうえで、寄与は大きいと続けます。理由も書かれます。空き地は栄養分の交換の場として働き、森の動態をつくる象の移動を決めるうえで決定的な役割を果たすとされます。
確認3:オザラ・コクアの森林山塊692 の完全性の節は「資産そのものはほぼ100%無傷である」と書き、同じ節で「FMOK の外縁での採掘の操業が、レコリ川の水銀汚染をもたらした」と書きます。この二つの文の関係の読み方として正しいのはどれですか。
- 無傷と書く節が、同時に起きてしまったことも書いている
- 水銀の汚染が書かれているのだから、ほぼ100%無傷だという評価のほうは取り消されたものとして読むべきである
- 汚染が起きたのは資産の外縁なのだから、資産の完全性についての記述としては数えないほうがよいと読むべきである
- 採掘の操業が止められたとは書かれていないのだから、汚染はこれから起きうる脅威のほうに数えて読むべきである
正解と解説を開く
正解:1.無傷と書く節が、同時に起きてしまったことも書いている
一次資料は無傷さを言い切り、そのうえで外縁での操業が川を汚したと過去形で書きます。そして「したがってこの区域では極度の警戒が必要である」と続けます。同じ節で評価と起きた損害が並ぶので、どちらかに寄せません。
確認4:オザラ・コクアの森林山塊692 の保護管理の節は「資産の管理は、作業指針に従い、先住の人びとの自由で事前の情報に基づく同意の原則に基づかなければならない」と書きます。この記述の扱いとして正しいのはどれですか。
- 原則に基づかなければならないと書かれているのだから、同意を得る手続がすでに行われたことの報告として読んでよい
- 作業指針が、管理の前提として本文に引かれている
- 作業指針の項の番号が書かれていないのだから、指針への言及としては記録せずに法令の記述だけを記録してよい
- 先住の人びとへの配慮は三つの法令が取り入れていると書かれているので、この一文は法令の説明の繰り返しだと読んでよい
正解と解説を開く
正解:2.作業指針が、管理の前提として本文に引かれている
本文は、管理が従うべきものとして指針を名指しします。項の番号は書かれません。義務の形で書かれているので、済んだこととは分けて記録します。