パレンケの古代都市と国立公園

登録年
1987年
所在国
メキシコ
登録区分
文化遺産
地域
南北アメリカ
登録基準
(i) (ii) (iii) (iv)

基本を学ぶ

どこにあり、何が登録されたのか — 面積の書き方が独特

メキシコ、チアパス州パレンケ市。

本体 1,772 ha
緩衝地帯 一覧に行が無い(本文も「緩衝地帯なしに」と書く)
登録 1987年、基準 (i)(ii)(iii)(iv)
dossier 411
保存状況報告 一覧に記載が無い
境界データ GIS のデータ未受領の注記がある
ほかの保全の仕組み 1954年ハーグ条約1要素(同じ章のテオティワカン414 と同じ)
基準の見出し `Criteria (i)` …(単数の `Criterion` ではなく複数形)

面積の書き方が独特

緩衝地帯なしに、考古遺跡の総面積は1780ヘクタール、09アレアと49平方メートルである。

書かれている場所 面積
一覧 1,772 ha
概要 「1780ヘクタール、09アレアと49平方メートル」

約8 ha の差があります。

また、本文はヘクタール・アレア・平方メートルの三段で書いています。この書き方は、これまで読んだ140件でここだけです。

ゼミは一覧を正とし、両方を記録します。

「緩衝地帯なしに」と明記される

一覧に緩衝地帯の行が無いだけでなく、本文も「緩衝地帯なしに(Without a buffer zone)」と書いています。

15章と11章で記録したとおり、「一覧に行が無い」の中身は資産ごとに違います。

遺産 一覧 本文
パレンケ411 緩衝地帯の行が無い 「緩衝地帯なしに」と明記
ティワナク567 緩衝地帯の行が無い 「幅100メートルの周界の帯」がある
レプティス・マグナ183(15章) 緩衝地帯の行が無い 「輪郭を描かれ、準備中である」
ストーンヘンジ373(16章) 緩衝地帯の行が無い 「検討されるべきである」
ティカル64/カルタゴ37 緩衝地帯の行が無い 触れていない

1,400の建物のうち10%

1,400の建物が記録されており、そのうち約10%だけが探査されてきた。

「10%」は、この章と前の章で三回出てきました。どれも述べていることが違います。

遺産 10%が意味すること
パレンケ411 記録された1,400の建物のうち、探査された割合
テオティワカン414 儀礼の中心が、市の全表面に占める割合
メディナ・アサーラ1560(11章) 遺跡のうち、発掘された割合

同じ数値でも、分母と分子が違います。

いつ、何が建ったか — パレンカーノ様式

時期 中身
後期前古典期(紀元の始まりに対応) 市が創建された。最初の住民はおそらく近隣の地域のほかの遺跡から移住した
彼らはつねに、マヤ文化を定める文化の特徴と、自然の環境に適応することを許した発展の水準を共有していた
数世紀の後、500年ごろ 市は地域の政治の単位の中の強力な首都へ立ち上がった
500年から700年のあいだ 頂点。その影響はウスマシンタ川の流域全体に及んだ(説明文)
9世紀ごろ 放棄された

「おそらく(probably)」が最初の住民の由来に付いています。

18世紀から関心を引いてきた

パレンケは、18世紀以来、多数の旅人、探検家、研究者の関心の対象であった。 それは、アメリカ大陸における人類のもっとも意義ある達成の一つを例示している。

都市の配置

古代の市は計画された都市の配置を持ち、記念碑的な建物と、マヤ地域の全体で見つかるもっとも大きい開けた場所のいくつかを伴う。 行政と市民の儀礼の中心の周りに、居住の単位を伴う多数の住宅区域、葬送・儀礼・生産の活動の区域が置かれた。

パレンカーノ様式

パレンカーノ様式は、その高い程度の洗練、軽さ、調和の点で唯一無二である。

特徴
ヴォールトの屋根を持つ建物。その上の透かしの櫛形装飾が高さを強調した
内部の聖所
フリーズ、柱、壁、櫛形装飾に見られる成形された漆喰の場面
尖頭アーチのヴォールト
回廊を結ぶヴォールトの広間
T字形の窓

六つの特徴が挙げられています。「T字形の窓」のような細かい特徴まで書かれる資産は、これまで読んだ140件でここだけです。

洗練された建築の設計と豊かな装飾は、支配階級の歴史とイデオロギーを映しており、書記と暦の体系を取り込んでいる。 遺跡の建築は景観に統合されており、唯一無二の美の都市を創っている。

四つの基準 — ティカルより古いと書かれる

基準 中身
(i) マヤの芸術の比類ない達成。構造物は、壁の厚さを減らすために発展させられた新しい建設の技術と排水の方法から生じた軽さによって特徴づけられる。拡げられた内部の空間、複数の開口、回廊の使用が、建築にまれな優雅さを与え、それまで見られたことのない型の彫刻と漆喰で豊かに装飾されている
(ii) パレンケが及ぼした影響はウスマシンタの流域全体で相当なもので、マヤ文化圏の西の境界にあるコマルカルコまで遠く及んだ
(iii) マヤの神話と儀礼への唯一無二の証——とくに宮殿と神殿の内壁の信じがたい数の彫刻されたレリーフにおいて
(iv) ティカルの総体より古く——その主要な記念物は百年後に建設された——パレンケの儀礼の建物の群は、マヤ地域の古典期の中ごろに対応する儀礼と市民の遺跡の際立った例である

ほかの世界遺産を挙げて比較する

基準(iv)は、同じ章のティカル64 を挙げて比較しています。

ティカルの総体より古く——その主要な記念物は百年後に建設された——

一次資料がほかの資産を挙げて比較する資産は、これまで読んだ140件で三つ目です。

遺産 比較の相手
パレンケ411 ティカルの総体(同じ章のティカル64)——「より古く、その主要な記念物は百年後に建設された」
マラケシュ331(11章) フェズのメディナ(1981年登録)の一部であるフェス・ジェディドが、マラケシュのより早い都市の模型の適応である
ゴア234(23章) ほかの世界遺産の名と登録年を挙げて比較する

ゼミは、一次資料がほかの資産を挙げているときは、その関係も記録します。

ティカル64 の側も、概要でコパンとの関係を挙げていました。この章では、資産どうしの関係が三つの資産で書かれています(ティカル64・コパン129・パレンケ411)。

軽さの理由が書かれる

基準(i)は、「軽さ」がどこから来たかまで書きます。

構造物は、壁の厚さを減らすために発展させられた新しい建設の技術と排水の方法から生じた軽さによって特徴づけられる。

「排水の方法」が「壁を薄くする」ことにつながると書かれています。

ゼミは、価値の「理由」が書かれているときはそれも記録します。

完全性と真正性 — ジャングルが守った

ジャングルが守った

いったん古代の市パレンケが9世紀ごろに放棄されると、それを取り囲む厚いジャングルがその神殿と宮殿を覆った。 この植生が、建物とその要素を盗掘から大きく守った。

さらに、放棄から植民地期まで区域が無人のままだったという事実が、遺跡の完全性の保護を助けた。

「無人だったことが完全性を守った」と書かれています。

15章の `_what_preserved_it` に、この章から三つ加わります。

遺産 何が保存を助けたか
パレンケ411 厚いジャングルの植生が盗掘から守り、放棄から植民地期まで無人だった
カラル1269 早い放棄と遅い発見。金と銀の発見物を欠いていたので盗掘がほとんどなかった
ティカル64 (逆)湿った熱帯の気候が保存を難しくし、違法な盗掘が重大な論点
レプティス・マグナ183(15章) 風に吹かれた砂の覆いが800年守った
メリダ664(15章) 市の限られた都市の開発

同じ「放棄」が、パレンケ411 とカラル1269 では保存を助け、ティカル64 では湿った気候と盗掘が問題になっています。

生きた博物館

住宅区域、政治と行政の機能を持つ建物、および儀礼の機能を持つものがその元の環境に保全されており、その例外的な芸術と建築の特徴を伴う遺跡を生きた博物館に変えている。

「生きた博物館(a living museum)」と書かれる資産は、これまで読んだ140件でここだけです。

11章のカイロ89 は「歴史的カイロを野外博物館として枠づける」、15章のポンペイ829 は「エルコラーノを『野外博物館』として公衆に提示した」でした。

三つの脅威

顕著な普遍的価値を伝えるすべての要素が保存されてきた。しかしながら、これらの条件へのいくつもの脅威がある——

脅威
材料の織物の劣化
遺跡の中の統制されない非公式の行商の存在
来訪者の増える数——今日では年間60万に達する

「統制されない非公式の行商(uncontrolled informal vending)」が脅威として書かれる資産は、これまで読んだ140件でここだけです。

来訪者数の並び

遺産 来訪者
ポンペイ829(15章) 年間250万超(半分が外国人と推定)
パレンケ411 年間60万
ティカル64 年間数十万。季節の繁忙期には大量観光の水準

これらの脅威は、完全性の条件が維持され、過剰な使用や、役務を与えるための不十分なインフラの開発から追加の影響が生じないように、持続的な注意を要する。

真正性

遺跡の完全性の場合と同じく、遺跡とその要素の真正性は、密な植生と、市がすでにプレヒスパニック期に放棄されていたという事実によって守られた。

さらに、耐久性のある原材料の選択と高い質の製造の技術のような要因が、パレンケの物質文化の保全と、資産の形と設計の保全を助けた。

1940年まで維持の作業が行われなかった

遺跡での探査は遥かに早く始まっていたが、パレンケの記念物での最初の維持の作業は1940年ごろまで行われなかった。 いまや維持は絶え間なくなければならない——気候の要因および/または植生によって引き起こされる負の影響を避けるために。それらは絶えず脅威をもたらしている。

「探査は早く始まったが、維持は遅く始まった」と書き分けられています。

完全性ではジャングルが「守った」とされ、真正性では植生が「絶えず脅威をもたらしている」とされます。同じ植生が、過去は保護、現在は脅威です。どちらかに決めず両方を記録します。

元の材料を大きく活用してきた保全の介入は、資産の全体の真正性を損なってこなかったが、介入の範囲と両立する材料の使用を定めるために注意が払われる必要がある。

誰が守っているか — 二つの機関と「なすべき仕事が多く残っている」

二つの機関

機関 役割
国立人類学歴史研究所(INAH) 考古遺跡の保護に責任を持つ主要な当局
国立保護自然区域委員会(CONANP) 国立公園の区域内の自然資源の保全を担当する。国立公園は1981年以来保護されている

文化と自然で機関が分かれています。

同じ章のティカル64 は「文化と自然の遺産の必要を一つの文書、取り組み、過程に統合すること」が課題でした。パレンケ411 は、二つの機関が分担しています。

遺産 文化と自然の分担
パレンケ411 INAH(考古)と CONANP(国立公園の自然資源)の二つの機関
ティカル64 一つの管理者と技術チームが考古学・自然保全・環境教育・共同体の関係・公共の利用を担う。課題は一つの文書への統合
マロティ985(5章) 自然と文化の管理のあいだの公平な均衡を確かにする必要

三つの年

年 何が起きたか
1981年 国立公園が保護されるようになった
1987年 UNESCO が考古遺跡を世界遺産として認めた
1993年 メキシコ連邦政府が遺跡を考古記念物と宣言し、連邦の考古・芸術・歴史の記念物と遺跡に関する法のもとで保護されるようにした

「1987年に UNESCO が認めた」ことが保護の年表に入っている資産は、これまで読んだ140件でここだけです。

ゼミは、世界遺産への登録そのものが保護の仕組みの一つとして書かれていることを記録します。

「なすべき仕事が多く残っている」

それにもかかわらず、長期に世界遺産資産の保護と保全を実効的に確かにするためには、なすべき仕事が多く残っている。

「なすべき仕事が多く残っている(much work remains to be done)」と書かれる資産は、これまで読んだ140件でここだけです。

遺産遺跡の管理のための計画の事業

現在、その保護に関する措置は遺産遺跡の管理のための計画の事業の中で考慮されている。 それは、遺跡の保全、保護、研究、促進に関わるすべての行為者の参加を求めている——なぜなら、その直近の文脈に生き、行動するのは彼らだからである。

「その直近の文脈に生き、行動するのは彼らだから」と理由が書かれています。

この戦略の計画は、長期の見方、将来の情景における世界規模の論点への注意、そして遺跡の運営と運用における日々の活動を超えて保全を投影する現実の可能性を取り込んでいる。

「将来の情景における世界規模の論点」という言い方です。

ゼミは、計画が「ある」ことと「何を取り込んでいるか」を分けて記録します。パレンケ411 の場合、管理計画の名も、承認の年も、誰が承認したかも書かれていません。

2級で押さえること

基準(i)(ii)(iii)(iv)、本体1,772 ha、一覧に緩衝地帯の行が無く、本文も「緩衝地帯なしに」と明記する、1987年登録、一覧に保存状況報告の記載が無い、GIS データ未受領、1954年ハーグ条約1要素(同じ章のテオティワカン414 と同じ)、基準の見出しが `Criteria (i)` …(単数の `Criterion` ではなく複数形)。面積の書き方が独特——概要は「緩衝地帯なしに、考古遺跡の総面積は1780ヘクタール、09アレアと49平方メートルである」とヘクタール・アレア・平方メートルの三段で書く。一覧は1,772 ha で約8 ha の差があるので、一覧を正とし両方を記録する。1,400の建物が記録されており、そのうち約10%だけが探査されてきた——「10%」はこの章と11章で三回出たが、パレンケ411 は「建物のうち探査された割合」、テオティワカン414 は「儀礼の中心が市の全表面に占める割合」、メディナ・アサーラ1560 は「発掘された割合」で、分母と分子が違う。後期前古典期(紀元の始まりに対応)に創建され、最初の住民は「おそらく」近隣の地域のほかの遺跡から移住した。500年ごろに地域の政治の単位の中の強力な首都へ立ち上がり、500年から700年のあいだに頂点に達し、9世紀ごろに放棄された。18世紀以来、多数の旅人、探検家、研究者の関心の対象。パレンカーノ様式の特徴が六つ——ヴォールトの屋根とその上の透かしの櫛形装飾/内部の聖所/フリーズ・柱・壁・櫛形装飾の成形された漆喰の場面/尖頭アーチのヴォールト/回廊を結ぶヴォールトの広間/T字形の窓。基準(i)は「壁の厚さを減らすために発展させられた新しい建設の技術と排水の方法」から生じた軽さと、価値の理由まで書く。基準(ii)は影響がマヤ文化圏の西の境界にあるコマルカルコまで遠く及んだとする。基準(iv)が同じ章のティカル64 を挙げて比較する——「ティカルの総体より古く——その主要な記念物は百年後に建設された——」(11章のマラケシュ331、23章のゴア234 に続いて三つ目)。完全性で「いったん古代の市パレンケが9世紀ごろに放棄されると、それを取り囲む厚いジャングルがその神殿と宮殿を覆った。この植生が、建物とその要素を盗掘から大きく守った」「さらに、放棄から植民地期まで区域が無人のままだったという事実が、遺跡の完全性の保護を助けた」。同じ「放棄」が、パレンケ411 とカラル1269 では保存を助け、ティカル64 では湿った熱帯の気候と違法な盗掘が問題になっている。「その例外的な芸術と建築の特徴を伴う遺跡を生きた博物館に変えている」——「生きた博物館」は140件でここだけ。脅威は三つ——材料の織物の劣化/遺跡の中の統制されない非公式の行商の存在(これも140件でここだけ)/来訪者の増える数(今日では年間60万に達する)。真正性は「密な植生と、市がすでにプレヒスパニック期に放棄されていたという事実」によって守られたとし、「耐久性のある原材料の選択と高い質の製造の技術」も助けたとする。「遺跡での探査は遥かに早く始まっていたが、パレンケの記念物での最初の維持の作業は1940年ごろまで行われなかった」「いまや維持は絶え間なくなければならない」——完全性ではジャングルが「守った」とされ、真正性では植生が「絶えず脅威をもたらしている」とされる。同じ植生が過去は保護、現在は脅威なので、両方を記録する。INAH が考古遺跡の保護に責任を持ち、CONANP が国立公園の区域内の自然資源の保全を担当する(国立公園は1981年以来保護されている)——文化と自然で機関が分かれる(ティカル64 は一つのチームが両方を担い、課題は「一つの文書への統合」)。1981年に国立公園が保護され、1987年に UNESCO が世界遺産として認め、1993年にメキシコ連邦政府が考古記念物と宣言した——世界遺産への登録そのものが保護の年表に入っているのは140件でここだけ。「それにもかかわらず、長期に世界遺産資産の保護と保全を実効的に確かにするためには、なすべき仕事が多く残っている」——これも140件でここだけ。保護の措置は「遺産遺跡の管理のための計画の事業」の中で考慮され、「遺跡の保全、保護、研究、促進に関わるすべての行為者の参加」を求める——「なぜなら、その直近の文脈に生き、行動するのは彼らだからである」。管理計画の名も、承認の年も、誰が承認したかも書かれていない=未確認。

準1級 準1級向けに理解を深める

準1級の掲載範囲は確かめていません。準1級の範囲は「日本の全遺産と主要な世界の遺産700件」ですが、どの700件かは公式に出ていません。ここに並ぶのは、ゼミが作ったキーワードの練習(試作46本)で、この記事がどのキーワードに入ったかです。公式テキストの分類ではありません。

この遺産は、準1級のキーワードで2通りに出てきます

キーワードこのキーワードで見るもの本文の手がかり
天文学関連天体に合わせた造りか、暦という語の別の意味か「書記と暦の体系」
文化財返還問題持ち去りが「失われた」だけで終わらない「盗掘から大きく守った」

準1級は、遺産を1件ずつではなくキーワードで横に読みます。同じ資産が、キーワードごとに別の一文で引かれます。「この遺産はどのテーマか」ではなく、「このキーワードで読むと、この遺産の何が見えるか」で読みます。

キーワードで練習する

級別の確認問題

2級 確認問題

答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。

確認1:パレンケの面積について、UNESCO のページに合うものは?

  1. 概要も一覧も1,772 ha である
  2. 面積は書かれていない
  3. 概要は「緩衝地帯なしに、考古遺跡の総面積は1780ヘクタール、09アレアと49平方メートルである」と三段で書いており、その数値は一覧の1,772 ha と一致する
  4. 概要は「緩衝地帯なしに、考古遺跡の総面積は1780ヘクタール、09アレアと49平方メートルである」と三段で書き、一覧は1,772 ha
正解と解説を開く

正解:4.概要は「緩衝地帯なしに、考古遺跡の総面積は1780ヘクタール、09アレアと49平方メートルである」と三段で書き、一覧は1,772 ha

約8 ha の差があります。ヘクタール・アレア・平方メートルの三段で書く書き方は、これまで読んだ140件でここだけです。ゼミは一覧を正とし、両方を記録します。また一覧に緩衝地帯の行が無いだけでなく、本文も「緩衝地帯なしに」と明記しています。

確認2:パレンケの基準(iv)が、ほかの資産とどう比較しているか?

  1. 「ティカルの総体より古く——その主要な記念物は百年後に建設された——」と、同じ章のティカル64 を挙げて比較している
  2. ほかの資産との比較は書かれていない
  3. コパン129 を挙げて比較している
  4. 「ティカルの総体より古く——その主要な記念物は百年後に建設された——」と、同じ章のティカル64 を挙げて比較しており、あわせてティカルの登録年も記されている
正解と解説を開く

正解:1.「ティカルの総体より古く——その主要な記念物は百年後に建設された——」と、同じ章のティカル64 を挙げて比較している

> ティカルの総体より古く——その主要な記念物は百年後に建設された——パレンケの儀礼の建物の群は、……際立った例である。ティカルの登録年は書かれていません(11章のマラケシュ331 は「フェズのメディナ(1981年登録)」と登録年まで挙げます)。一次資料がほかの資産を挙げて比較する資産は、これまで読んだ140件で三つ目です。

確認3:パレンケの植生について、UNESCO のページをどう記録すべきか?

  1. 完全性に従って、植生は保護の要因として記録する
  2. 完全性では「厚いジャングルが建物とその要素を盗掘から大きく守った」、真正性では植生が「絶えず脅威をもたらしている」ので、両方を記録する
  3. 真正性に従って、植生は脅威として記録する
  4. 完全性では「厚いジャングルが建物とその要素を盗掘から大きく守った」、真正性では植生が「絶えず脅威をもたらしている」と食い違うので、植生については何も記録しない
正解と解説を開く

正解:2.完全性では「厚いジャングルが建物とその要素を盗掘から大きく守った」、真正性では植生が「絶えず脅威をもたらしている」ので、両方を記録する

完全性は「いったん古代の市パレンケが9世紀ごろに放棄されると、それを取り囲む厚いジャングルがその神殿と宮殿を覆った。この植生が、建物とその要素を盗掘から大きく守った」と書きます。真正性は「いまや維持は絶え間なくなければならない——気候の要因および/または植生によって引き起こされる負の影響を避けるために。それらは絶えず脅威をもたらしている」と書きます。同じ植生が過去は保護、現在は脅威なので、どちらかに決めず両方を記録します。

確認4:パレンケの保護の年表に入っているものとして、UNESCO の記述に合うものは?

  1. 1981年に国立公園が保護され、1993年にメキシコ連邦政府が考古記念物と宣言したが、1987年の世界遺産の登録は年表に入っていないとされる
  2. 保護の年表は書かれていない
  3. 1981年に国立公園が保護され、1987年に UNESCO が世界遺産として認め、1993年にメキシコ連邦政府が考古記念物と宣言した
  4. 三つの年が書かれており、そのうえで「なすべき仕事はもう残っていない」とされている
正解と解説を開く

正解:3.1981年に国立公園が保護され、1987年に UNESCO が世界遺産として認め、1993年にメキシコ連邦政府が考古記念物と宣言した

三つの年が並び、「1987年に UNESCO が考古遺跡を世界遺産として認め」たことも保護の年表に入っています——これまで読んだ140件でここだけです。「なすべき仕事が多く残っている」と書かれます——「それにもかかわらず、長期に世界遺産資産の保護と保全を実効的に確かにするためには、なすべき仕事が多く残っている」。

参考資料

確認日:2026年10月27日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。

参照した公式教材の版: くわしく学ぶ世界遺産300 <第6版>

この遺産が出題される級は、上のバッジから確認できます。