ピマチオウィン・アキ

登録年
2018年
所在国
カナダ
登録区分
複合遺産
地域
南北アメリカ
登録基準
(iii) (vi) (ix)

基本を学ぶ

どこにあり、何が登録されたのか — 森林の章の複合遺産

カナダ。ベレンズ川、ブラッドヴェイン川、ピジョン川、ポプラ川の源流域にあたる、北アメリカの北方楯状地の中心の森林景観。座標は N51 49 35.1 W95 24 40.6。

本体 2,904,000 ha
緩衝地帯 3,592,000 ha(本体より広い。約1.24倍)
登録 2018年、基準 (iii)(vi)(ix)=3つ
区分 複合遺産
dossier 1415rev
シリアル 一覧に行が無い
保存状況報告 無い
活動 1件——文化的景観
お知らせ 3件(2018年7月1日・7月4日の登録、2025年6月24日「気候変動に煽られた前例のない火災が象徴的な世界遺産の森林を脅かす」)
リンク 4件(Instagram・Twitter・Facebook・資産の公式ページ)
訳のある言語 6つ(英・仏・アラビア・中・露・西。日本語と蘭語が無い)

この章で緩衝地帯が本体より広い資産は二つ目です(もう一つは同じ章のスリランカ中央高地1203。)。dossier に rev が付きます。bis / ter が拡張の回数に対応して読めるのに対し、rev が何を指すかは一次資料に書かれていません。推薦書の改訂と読めますが、書かれていないことは補いません。

名前そのものが先住の言語で、訳が添えられる

語 添えられている訳
ピマチオウィン・アキ(Pimachiowin Aki) 「命を与える土地(The Land That Gives Life)」
ジ・ガナウェンダマング・ギダキーミナーン(Ji-ganawendamang Gidakiiminaan) 「土地を守ること(Keeping the Land)」
アキ(aki) 「土地とそのすべての命」
メメグウェシワグ(memegwesiwag) 「小さな岩の人びと」

資産の名前そのものがアニシナベの言語で、括弧つきの訳が添えられます。32章のテ・ワヒポウナム551 は資産名に訳が添えられませんでした。名前の言語と、訳が添えられるかどうかは別です。

三つの基準

基準 区分 何を根拠にするか
(iii) 文化 「土地を守ること」の続いている文化の伝統への例外的な証言。生計の場、聖地、名づけられた場所が景観に広く散らばり、その多くが水路で結ばれている
(vi) 文化 アニシナベの生きた伝統と信念との直接で明白な結びつき。サンダーバードの巣、岩絵の場所、メメグウェシワグの住む場所。「ピマチオウィン・アキの大きさとこれらの伝統の強さが、普遍的な意義を持つと見ることのできる信念の例外的な例にしている」
(ix) 自然 北アメリカの北方楯状地のもっとも完全でもっとも大きな例。山火事、養分の流れ、種の移動、捕食者と被食者の関係。オオカミとムースおよびシンリントナカイ、オオヤマネコとカンジキウサギ

文化の基準が二つ、自然の基準が一つの複合遺産です。森林・熱帯雨林の章に並んでいても区分は複合遺産で、章の主題と資産の区分は別です。「アニシナベの人びとが占める土地の四分の一にわずかに足りない」範囲だと概要が書きます。資産が全体ではないと一次資料が自分で書く形です。

自然の基準の本文に、人の利用が書かれる

基準(ix)の最後の一文です。

持続可能な漁、狩猟、罠猟を含むアニシナベによる伝統の利用もまた、ピマチオウィン・アキにおける北方の生態系の不可分の一部である。

自然の基準の文のなかに、人の利用が生態系の一部として書かれます。32章のラポニア774 でも同じことが起きていました。この章が初めてではありません。

遺産 どの自然の基準に、人が書かれるか
ピマチオウィン・アキ1415 基準(ix)——「持続可能な漁、狩猟、罠猟を含むアニシナベによる伝統の利用もまた、……北方の生態系の不可分の一部である」
ラポニア774(32章) 基準(viii)——「資産は、人がこれらの生態系の一部であった7,000年の記録も含む」
ラポニア774(32章) 基準(vii)——「kata から現代の小屋にわたるサーメの文化の存在が、資産の美の価値に加えている」

三つとも複合遺産です。ただし「複合遺産だから自然の基準に人が書かれる」とは一次資料が書いていないので、そこまでは読みません。逆向きの記録と混ぜません——自然遺産で歴史や人が本文に書かれるのに、歴史を根拠にする基準が付いていないことは別の項に記録してあります。この項は「自然の基準の文そのものに人が書かれる」ことです。

文化と自然が切り離せないと、完全性が書く

ピマチオウィン・アキは、文化と自然のあいだの分かちがたい絆を例示する。したがって、慣習の統治と口承の伝統の完全性が維持されることが、世代を越えた文化の伝統の継続と、資産の内部に明らかな現在の高い水準の管理の継続を確かにするために不可欠である。

完全性の節が、文化の側の完全性(慣習の統治と口承の伝統)を自然の完全性と並べて書きます。7,000年という年代も概要に書かれます——「彼らとその先住の祖先が、この景観と隣接する景観を7,000年以上にわたって利用してきた」。

真正性が、伝統の強靭さで測られる

複合遺産なので、完全性と真正性の両方の節があります。

節 ある/ない
Brief synthesis ある
Integrity(完全性) ある
Authenticity(真正性) ある
Protection and management requirements ある

景観がその価値を反映する能力は、精神の、社会の、経済の相互作用を支える文化の伝統の強靭さ(robustness)と、自然の資源の十分さに関わってそれらが十分に機能する能力、ならびに共同体が変わる季節と環境の条件に応じるために必要な移動の自由に関わる。……真正性を維持するために、これらの伝統の回復力を支えることが、資産の管理の明白な一部である必要があるだろう。

真正性が何に関わるか
文化の伝統の強靭さ 精神の、社会の、経済の相互作用を支える
自然の資源の十分さ 伝統が十分に機能するための条件
移動の自由 変わる季節と環境の条件に応じるために必要
場所がいまも使われていること 考古の場所、聖地、水路、狩猟と採取の場所が「景観が時間を越えた十分な相互作用を反映する程度まで使われ続けている」

32章のラポニア774 の真正性は「いまも続いているトナカイの牧畜」で測られました。1415 は「伝統の強靭さ」と「移動の自由」で測られます。どちらも建造物や遺構ではなく、続いている行いが根拠ですが、1415 は資源の十分さと移動の自由という条件まで真正性の内側に入れます。「必要があるだろう(will need to be)」という将来形です。いまそうなっているとは書かれていません。

99.98%と0.02%で、法が二つに分かれる

資産の圧倒的大部分(約99.98%)は、先住民の土地利用計画で特定された指定保護区域と州の公園の法令(州の公園の法令は三つの州の保護区域に適用される)を認める州の法令のもとで保護されている。……四つの先住民の集落が世界遺産の区域の残り(約0.02%)をなし、カナダのインディアン法のもとに置かれている。

割合 何が どの法
約99.98% 指定保護区域と三つの州の保護区域 州の法令(+ 州の公園の法令)
約0.02% 四つの先住民の集落 カナダのインディアン法

同じ資産のなかで、面積の割合に応じて別の法が適用されます。しかも0.02%の側は連邦の法です。人が住んでいることの扱いに、新しい形が足されます。

遺産 扱い
ピマチオウィン・アキ1415 集落が資産の中にあり、別の法のもとに置かれる(約0.02%)
ニュングウェ1697(同じ章) 協議が求められる
ラポニア774(32章) 権利が法で保障される
イルリサット1149(32章) 境界の外に出す
九寨溝637(31章) 減らす

「集落を資産に含めたうえで、別の法の体系に置く」のは、外に出す(1149)とも権利を保障する(774)とも違います。

複合遺産なのに、保護の大半は自然保全のため

ほとんどの場合、保護は主として自然保全のためであるが、州の公園の法令は文化遺産が考慮に入れられることを許している。

文化の基準が二つ((iii)(vi))付く複合遺産でありながら、保護の仕組みは主として自然保全のものだと一次資料が書きます。「許している(allows)」は、義務ではありません。評語の強さをそのまま写します。

資産の全体で禁じられていること

禁じられていること
商業の伐採 「世界遺産の区域の全体」で禁止
採掘 同じ
ピート(泥炭)の採取 同じ
水力発電の開発 同じ
石油と天然ガス 同じ
ダムと分水 「そのすべての水路がダムと分水から自由である」(完全性の節)

「緩衝地帯の管理区域も同様の保護に覆われている」と書かれます。本体と緩衝地帯で禁止の内容が同じと書かれる資産です。完全性の節は禁止を三つ(商業の伐採・採掘・水力発電の開発)で書き、保護管理の節は六つ(ピートの採取・石油・天然ガスを加える)で書きます。節によって並ぶ数が違うので、どちらの節のものかを添えて記録します。

誰が決めるか

主導 「先住民が、ピマチオウィン・アキの保護と管理への取り組みを定めるうえで主導の役割を果たしてきた」
根拠の文書 先住民協約(First Nations Accord)、2002年
三つの経路 アニシナベの慣習の統治/現代の州の政府の法と方針/四つの先住民と二つの州の政府の協力
州のあいだ 「州の諸政府のあいだの合意の覚書が、資産の保護と管理についての保証を与える」
調整する組織 ピマチオウィン・アキ法人(Corporation)——「合意に基づく、参加の統治の構造」を作り、「調整する管理の主体として働く」

32章のラポニア774 は「サーメが多数を占める協議会」で「すべての主要な決定において合意に達されなければならない」でした。1415 は「先住民が主導の役割を果たしてきた」と過去から現在への経過で書かれ、法人が「合意に基づく」統治の構造を持ちます。

建設中の道と、これからのこと

基盤施設は「きわめて限られている」

開発と放置の悪影響から自由である。きわめて限られた基盤施設には、いくつかの送電線、季節的に機能する冬の道、そして全季節の東側道路(建設中)が含まれる。これらのすべてが開発に関わるいくつもの保護の対象である。

基盤施設 状態
送電線 いくつか
冬の道 季節的に機能する
東側道路(East Side Road) 全季節。建設中

「開発と放置の悪影響から自由である」と書いたうえで、その直後に基盤施設を三つ挙げます。「自由である」と「何も無い」は別です。

建設中の道の影響を、20年から40年にわたって監視する

管理の枠組みは、今後20年から40年にわたる全季節の道路〔東側道路〕の建設の潜在的な影響の監視と緩和のような、資産の保護と保全における潜在的な挑戦に応えるように設計されている。

年数が20年から40年という幅で書かれます。完成の年は書かれていません。この章で道が三つの役で出てきます。

遺産 道の役 時制
ピマチオウィン・アキ1415 これからの脅威(建設中の東側道路) 20年から40年にわたる監視と緩和
ニュングウェ1697(同じ章) いまある脅威(資産を横切る国際道路) 妨害・野生動物の死・汚染をもたらしている
レッドウッド134(同じ章) 回復の手段(取り除かれた伐採の道) 数百 km を取り除いてきた

同じ「道」が、建設中・いまある脅威・取り除かれたものという三つの役で書かれます。

隣の先住民の同意があれば、完全性がさらに高まりうる

隣接する先住民の自由な関与と自発的な合意があれば、登録された資産に隣接する高い保全の価値を持つ区域の漸進的な追加によって、生態の完全性はさらに高められうる。

資産の外にあるものが、完全性の本文に書かれます。32章のラポニア774 の「ノルウェーを足して越境資産を創る可能性」と同じくこれからの形ですが、1415 は隣の先住民の自由な関与と自発的な合意という条件を先に置きます。「聖地のいくつかは境界を越えて広がる」とも書かれます——属性の一部が資産の外にある形です。

管理計画は「より能動的にできる」

いまあるもの 資産全体の管理計画(四つの先住民の土地利用計画と州の保護区域の公園管理計画の主要な要素をまとめたもの)。「高い水準の計画」で、四つの先住民の区域のより詳しい計画と土地利用の戦略に関わる
資金 「長期の持続可能な資金を確保するために保全信託基金が設けられた」
求められる改善 「管理計画は、地元の経済のための多様化と支援を促進することによって、また訪問者の管理のような特定の側面についての行動計画の整備を通じて、より能動的にされ、社会経済の問題に取り組むよう強められうる」
求められる確認 「複雑で統合された管理の体系の実効性は、時を越えて注意深く監視されるべきである」

「計画がある」で止めず、一次資料が何を求めているかを読みます。気候変動は「適応の管理を求める挑戦」として書かれます。お知らせの3件目(2025年6月24日)は「気候変動に煽られた前例のない火災が象徴的な世界遺産の森林を脅かす」ですが、顕著な普遍的価値の本文は火災を基準(ix)の生態の過程として書きます。同じ「火」が、価値の根拠(山火事という生態の過程)とお知らせの脅威の両方に出てきます。

2級で押さえること

本体2,904,000 ha/緩衝地帯3,592,000 ha=本体より広い(約1.24倍。この章で二つ目)、2018年登録、基準(iii)(vi)(ix)=文化2つ+自然1つ、区分は複合遺産、dossier 1415rev、シリアルの行が無い、保存状況報告は無い、活動1件(文化的景観)、お知らせ3件(2018年7月の登録2件と、2025年6月24日の「気候変動に煽られた前例のない火災」)、リンク4件(Instagram・Twitter・Facebook・公式ページ)、訳のある言語は6つ(日本語と蘭語が無い)。dossier の `rev` が何を指すかは一次資料に書かれていないので補わない。資産の名前そのものがアニシナベの言語で、括弧つきの訳が添えられる(ピマチオウィン・アキ=「命を与える土地」、ジ・ガナウェンダマング・ギダキーミナーン=「土地を守ること」、アキ=「土地とそのすべての命」、メメグウェシワグ=「小さな岩の人びと」。)。自然の基準の本文に人の利用が書かれる——基準(ix)の最後が「持続可能な漁、狩猟、罠猟を含むアニシナベによる伝統の利用もまた、……北方の生態系の不可分の一部である」。32章のラポニア774 の基準(viii)(7,000年の記録)と基準(vii)(kata から現代の小屋)が先例で、この章が初めてではない。森林の章なのに複合遺産で真正性の節がある。真正性が「文化の伝統の強靭さ」「自然の資源の十分さ」「移動の自由」で測られる——774 の「続いているトナカイの牧畜」に比べ、資源の十分さと移動の自由という条件まで真正性の内側に入れる。しかも「必要があるだろう」という将来形。完全性が「文化と自然のあいだの分かちがたい絆を例示する」と書き、慣習の統治と口承の伝統の完全性を自然の完全性と並べる。99.98%と0.02%で法が分かれる——圧倒的大部分(約99.98%)は州の法令、四つの先住民の集落(約0.02%)はカナダのインディアン法。集落を資産に含めたうえで別の法の体系に置く形で、外に出す(1149)とも権利を保障する(774)とも違う。複合遺産なのに「ほとんどの場合、保護は主として自然保全のためである」と書かれ、州の公園の法令が文化遺産を考慮に入れることを「許している」(義務ではない。)。禁止が節によって三つと六つ——完全性は商業の伐採・採掘・水力発電の開発、保護管理はそれにピートの採取・石油・天然ガスを加える。緩衝地帯の管理区域も同様の保護に覆われる。基盤施設は「開発と放置の悪影響から自由である」と書いた直後に三つ挙げられる(送電線/季節的に機能する冬の道/建設中の全季節の東側道路)。建設中の道の影響を「今後20年から40年にわたって」監視し緩和する(完成の年は書かれない。)。隣接する先住民の自由な関与と自発的な合意があれば、隣の区域の漸進的な追加で生態の完全性が高められうる。聖地のいくつかは境界を越えて広がる。管理は先住民協約(2002年)と、州の諸政府のあいだの合意の覚書と、ピマチオウィン・アキ法人(「合意に基づく、参加の統治の構造」)で、保全信託基金がある。一次資料は管理計画を「より能動的にされ……強められうる」と書き、体系の実効性を「時を越えて注意深く監視されるべきである」と求める。同じ「火」が価値の根拠(基準(ix)の山火事)とお知らせの脅威の両方に出る。アニシナベの人びとが占める土地の「四分の一にわずかに足りない」範囲。

準1級 準1級向けに理解を深める

準1級の掲載範囲は確かめていません。準1級の範囲は「日本の全遺産と主要な世界の遺産700件」ですが、どの700件かは公式に出ていません。ここに並ぶのは、ゼミが作ったキーワードの練習(試作46本)で、この記事がどのキーワードに入ったかです。公式テキストの分類ではありません。

この遺産は、準1級のキーワードで3通りに出てきます

キーワードこのキーワードで見るもの本文の手がかり
伝統的な暮らし人が住んでいることを、資産がどう扱うか「四つの先住民の集落」
森林森が、その資産でどの役を与えられているか「気候変動に煽られた前例のない火災が象徴的な世界遺産の森林を脅かす」
密猟脅威の順位・内と外・止められたという書き方「罠猟」

準1級は、遺産を1件ずつではなくキーワードで横に読みます。同じ資産が、キーワードごとに別の一文で引かれます。「この遺産はどのテーマか」ではなく、「このキーワードで読むと、この遺産の何が見えるか」で読みます。

キーワードで練習する

級別の確認問題

2級 確認問題

答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。

確認1:ピマチオウィン・アキの基準(ix)の本文に書かれていることとして、正しいのは?

  1. アニシナベによる伝統の利用が、北方の生態系の不可分の一部だと書かれている
  2. 自然の基準なので人の活動には触れず、山火事と養分の流れと種の移動と捕食者と被食者の関係だけが書かれている
  3. 伝統の利用は生態系への影響が無視できる小ささだと書かれ、価値の根拠からは外されていると明記されている
  4. 人の利用については、基準(iii)と基準(vi)にだけ書かれており、自然の基準の文には出てこないと読める
正解と解説を開く

正解:1.アニシナベによる伝統の利用が、北方の生態系の不可分の一部だと書かれている

「持続可能な漁、狩猟、罠猟を含めて」と並べたうえで「不可分の一部でもある」と書かれます。32章のラポニアでも、基準(viii)が「人がこれらの生態系の一部であった7,000年の記録も含む」と書き、基準(vii)が文化の存在が美の価値に加えていると書いていました。この章が初めてではありません。三つとも複合遺産ですが、区分が理由だとは一次資料が書いていないので、そこまでは読みません。

確認2:ピマチオウィン・アキの保護管理の節が、約0.02%の部分について書いているのは?

  1. 州の公園の法令が適用される三つの州の保護区域で、文化遺産を考慮に入れることが義務づけられている
  2. 緩衝地帯の管理区域のうち保護の仕組みが及んでいない部分で、法令の整備がこれから求められている
  3. 商業の伐採と採掘と水力発電の開発が例外として許されている区域で、将来の除外が検討されている
  4. 四つの先住民の集落で、カナダのインディアン法のもとに置かれている
正解と解説を開く

正解:4.四つの先住民の集落で、カナダのインディアン法のもとに置かれている

圧倒的大部分(約99.98%)は州の法令のもとで保護され、残りが連邦の法のもとに置かれます。同じ資産のなかで、面積の割合に応じて別の法が適用される形です。集落を資産に含めたうえで別の法の体系に置くのは、境界の外に出すのとも、権利を法で保障するのとも違います。

確認3:ピマチオウィン・アキの完全性の節が、基盤施設について書いているのは?

  1. 基盤施設は資産の内部にまったく無く、送電線も道もすべて境界の外側に置かれていると書かれている
  2. 全季節の道路はすでに完成しており、影響の監視と緩和の期間も終わったので脅威ではないと書かれている
  3. 「悪影響から自由である」と書いた直後に、三つを挙げている
  4. 基盤施設の記述は保護管理の節にだけあり、完全性の節は水路がダムと分水から自由であることだけを書いている
正解と解説を開く

正解:3.「悪影響から自由である」と書いた直後に、三つを挙げている

「開発と放置の悪影響から自由である」と書いたうえで、「きわめて限られた基盤施設」としていくつかの送電線、季節的に機能する冬の道、そして全季節の東側道路(建設中)を挙げます。「自由である」と「何も無い」は別のことです。建設中の道については、今後20年から40年にわたる潜在的な影響の監視と緩和が管理の枠組みに書かれ、完成の年は書かれていません。

確認4:ピマチオウィン・アキの真正性の節が、景観がその価値を反映する能力を何に関わらせているか?

  1. 考古の場所の材料と物質の保存の程度、および岩絵の顔料の分析によって確かめられた年代の確からしさ
  2. 文化の伝統の強靭さ、自然の資源の十分さ、そして移動の自由
  3. 複合遺産なので真正性の節は無く、完全性の節が慣習の統治と口承の伝統について書いているだけである
  4. 州の公園の法令と先住民の土地利用計画が、どこまで一致しているかという制度のうえでの整合の度合い
正解と解説を開く

正解:2.文化の伝統の強靭さ、自然の資源の十分さ、そして移動の自由

「精神の、社会の、経済の相互作用を支える文化の伝統の強靭さ」と「自然の資源の十分さ」、そして「変わる季節と環境の条件に応じるために必要な移動の自由」に関わると書かれます。32章のラポニアは「いまも続いているトナカイの牧畜」で測られました。こちらは資源の十分さと移動の自由という条件まで内側に入れます。「これらの伝統の回復力を支えることが……必要があるだろう」という将来形で書かれます。

参考資料

確認日:2026年10月28日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。

参照した公式教材の版: くわしく学ぶ世界遺産300 <第6版>

この遺産が出題される級は、上のバッジから確認できます。