基本を学ぶ
古都京都と対になる遺産です。どちらも都市の遺産ですが、範囲の取り方が違います。
基本データ
フランス・パリの文化遺産。1991年に登録され、登録基準は(i)(ii)(iv)です。セーヌ川の橋、河岸、シテ島とサン・ルイ島が含まれます。
川に沿って区切る
登録範囲は、シュリー橋からイエナ橋までの区間です。建物を一つずつ選ぶのではなく、川沿いの景観をまとめて扱っています。
都市の成り立ちが見える
橋・河岸・島と、その周辺の建造物を一緒に見ると、都市の発展を川との関係から学べます。川辺の建築や都市計画が他の地域へ与えた影響は登録基準(ii)、さまざまな時代の建築が一つの河岸景観に重なることは(iv)につながります。
古都京都とくらべる
両遺産は都市の歴史を伝え、登録基準(ii)(iv)を共有します。ただしパリは川沿いの景観、京都は17の構成資産という違いがあります。パリの市域全体が世界遺産という意味ではありません。また、パリは(i)も満たしますが、京都の登録基準は(ii)(iv)です。
覚えておきたいこと
- 1991年・フランス・文化遺産
- 川沿いの区間をまとめて登録
- 登録基準は(i)(ii)(iv)
3級
3級向けに理解を深める
4級では「川沿いをひとまとまりで守る」として見ました。3級では、建物を一つずつ選ばずに景観として守るという考え方を見ます。
区間で区切るという守り方
登録範囲はシュリー橋からイエナ橋までの区間です。優れた建物を一つずつ選ぶのではなく、橋・河岸・島とその周りをまとめて一つの景観として扱っています。パリ市全体が世界遺産なのではありません。
人と自然が作り合った風景
川という自然の地形と、そこに人が架けた橋や並べた建物。どちらか一方ではなく、両方が組み合わさってできた風景を守る考え方は、3級で扱う文化的景観というテーマにつながります。
(i)(ii)(iv)がそれぞれ指すもの
(i)は作品としての出来ばえ、(ii)は川辺の建築や都市計画が他の地域へ与えた影響、(iv)はさまざまな時代の建築が一つの河岸景観に重なっていること。(ii)は「与えた影響」の側で読みます。
古都京都とくらべる
京都とパリは(ii)(iv)を共有します。ただしパリは川沿いの連続した景観、京都は離れて位置する17の構成資産。まとまりの作り方が違います。またパリは(i)も満たしますが、京都は(ii)(iv)の二つです。
3級で押さえること
- シュリー橋からイエナ橋までの区間
- 建物を選ばず景観をまとめて守る
- 登録基準は(i)(ii)(iv)
級別の確認問題
4級 確認問題
答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。
確認1:パリのセーヌ河岸がある国は?
- フランス共和国
- ベルギー王国
- スイス連邦
- イタリア共和国
正解と解説を開く
正解:1.フランス共和国
フランスのパリ、セーヌ川沿いの区間が登録されています。
確認2:パリのセーヌ河岸の登録範囲の取り方は?
- 川沿いの区間をひとまとまりにしている
- 建物を一つだけ選んでいる
- 市域の全部を含む
- 地下だけを含む
正解と解説を開く
正解:1.川沿いの区間をひとまとまりにしている
シュリー橋からイエナ橋までの区間、橋・河岸・シテ島などがまとめて登録されています。
確認3:パリのセーヌ河岸に含まれる島は?
- シテ島とサン・ルイ島
- ガラパゴス諸島
- 屋久島
- ロード・ハウ群島
正解と解説を開く
正解:1.シテ島とサン・ルイ島
セーヌ川の中にあるシテ島とサン・ルイ島が含まれます。
確認4:古都京都とパリのセーヌ河岸を比べた説明として正しいものは?
- どちらも都市の歴史を伝えるが、登録範囲の取り方が違う
- どちらも自然遺産である
- どちらも17の資産からなる
- どちらも同じ年に登録された
正解と解説を開く
正解:1.どちらも都市の歴史を伝えるが、登録範囲の取り方が違う
京都は17の構成資産、パリはセーヌ川沿いの景観が対象で、市域全体ではありません。京都は1994年、パリは1991年に文化遺産として登録されました。
3級 確認問題
確認1:パリのセーヌ河岸が、建物を一つずつ選ばずに登録されている理由は?
- 優れた建物が多すぎて、選ぶことができなかったため
- 建物の所有者がそれぞれ別で、個別に登録できなかったため
- 橋・河岸・島とその周りを、一つの景観としてまとめて守るため
- パリ市の全域を登録する決まりになっているため
正解と解説を開く
正解:3.橋・河岸・島とその周りを、一つの景観としてまとめて守るため
登録範囲はシュリー橋からイエナ橋までの区間です。パリ市全体が世界遺産なのではありません。
確認2:パリのセーヌ河岸の守り方が、文化的景観という考え方につながる理由は?
- 川の流れと岸の地形という、自然がつくった風景だから
- 川という自然の地形と、人が架けた橋や建物の両方が組み合わさった風景だから
- 人の手がまったく入らないまま、自然のかたちだけが保たれている風景だから
- 建物の内部の装飾だけを取り出して守っている風景だから
正解と解説を開く
正解:2.川という自然の地形と、人が架けた橋や建物の両方が組み合わさった風景だから
どちらか一方ではなく、自然と人の営みが作り合ってできた風景を守る考え方です。
確認3:パリのセーヌ河岸の登録基準(ii)が指している内容は?
- 川辺の建築や都市計画が他の地域へ影響を与えたこと
- 川の水質が長い年月にわたって保たれてきたこと
- 架かっている橋の数が世界でもっとも多いこと
- 川沿いに歴代の王宮が集められてきたこと
正解と解説を開く
正解:1.川辺の建築や都市計画が他の地域へ影響を与えたこと
(ii)は価値観の交流を示すもので、与えた影響の側でも読みます。
確認4:パリのセーヌ河岸と古都京都の文化財を比べた説明として正しいものは?
- 登録基準も守り方も同じで、どちらも連続した景観として登録されている
- (ii)(iv)を共有し、どちらも市域の全体が登録の範囲になっている
- (i)(ii)(iv)を共有し、どちらも同じ三つの基準で認められている点が同じ
- (ii)(iv)を共有するが、パリは連続した河岸景観、京都は17の構成資産である
正解と解説を開く
正解:4.(ii)(iv)を共有するが、パリは連続した河岸景観、京都は17の構成資産である
まとまりの作り方が違います。またパリは(i)も満たしますが、京都の登録基準は(ii)(iv)です。
対になる遺産
参考資料
確認日:2026年9月30日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。