ワディ・アル・ヒタン(鯨の谷)

黄色い砂の上に残る、浸食された岩の塊。
Abdo tahoon / CC BY-SA 4.0 / 出典 / 加工: 長辺1800pxに縮小
登録年
2005年
所在国
エジプト
登録区分
自然遺産
地域
アフリカ
登録基準
(viii)

基本を学ぶ

どこにあり、何が登録されたのか — 保護区の中の厳正に保護された区域

エジプトの西部砂漠。一覧の所在地はファイユーム県。座標は N29 19 59.988 E30 10 59.988。

本体 20,015 ha
緩衝地帯 5,885 ha(本体の約0.29倍)
登録 2005年(境界の変更の行はどちらも無い)
基準 (viii)=1つだけ
区分 自然遺産
dossier 1186(接尾辞なし)
シリアル 一覧に行が無い
保存状況報告 2年分(2008・2010年)
活動 1件——「指針8 — 事例研究:ワディ・アル・ヒタン(エジプト)」
お知らせ 1件(2005年7月14日「ノルウェーのフィヨルドと日本の知床半島が、UNESCO の世界遺産リストに加えられた七つの自然の遺跡のうちに入る」)
動画 1件(UNESCO/NHK)
リンク 1件(Protectedplanet.net)
ほかの保全の仕組み 1つの仕組み / 1要素——ラムサール(ワディ・エル・ライヤーン保護区)
訳のある言語 8つ(英・仏・アラビア・中・露・西・日・蘭)

この章で年代が書かれない唯一の資産です。

遺産 年代
澄江1388 5億3000万年前
ドーセット及び東デヴォン海岸1029 約1億8500万年(中生代の長さ)
ダイナソール州立公園71 7500万〜7700万年前
ステウンスの崖壁1416 約6700万年前
ワディ・アル・ヒタン1186 書かれない(地質時代の名も出てこない)

「最古の、いまは絶滅した鯨の亜目、Archaeoceti」と分類で書かれ、何年前かは説明文にも概要にも基準(viii)にも書かれません。書かれていない数を補いません。

資産が、別の保護区の中にある

資産 「厳正に保護された区域(a strictly protected zone)」
その外側 「魅力的なワディ・エル・ライヤーン保護区(WRPA)のより広い景観の中に置かれる」
完全性 「加えて、WRPA のより広い部分が資産に含まれ、化石の遺跡を取り囲む直接の景観、景観の関心のある区域、訪問者のアクセスと施設を提供する区域を含む」

資産が、より広い保護区の中の「厳正に保護された区域」として位置づけられます。しかもWRPA の一部が資産に含まれるので、資産=化石の産地だけではありません。訪問者の施設のための区域が資産に含まれる点も記録します。価値を担う区域と、訪問者を受け入れる区域が、同じ資産の中にあります。ラムサールの要素名もワディ・エル・ライヤーン保護区で、資産の名前とは別です。

基準(viii)が「ほかの遺跡の価値を超える」と比較で書く

ワディ・アル・ヒタンは、地球上の生命の記録をなす象徴的な変化の一つ——鯨の進化——を実証するために世界でもっとも重要な遺跡である。陸の動物から海の存在への移行のあいだの彼らの形と生活の様式を生き生きと描く。化石の数、集中、質、そしてその近づきやすさと魅力的で保護された景観の中の設定の点で、ほかの比較できる遺跡の価値を超える(exceeds)。

書かれているもの
何の記録か 鯨の進化——「陸に基盤を置く動物としての以前の生から、海を行く哺乳類としての鯨の出現」
位置づけ 「この進化の段階の実証のために世界でもっとも重要な遺跡」
比べ方 「ほかの比較できる遺跡の価値を超える」(五つの点で——数・集中・質・近づきやすさ・設定)
何が見えるか 「アル・ヒタンの化石は、後肢を失う最後の段階にある最も若い archaeocetes を示す」
ほかの化石 「遺跡のほかの化石の材料は、当時の周囲の環境と生態の条件を再構成することを可能にする」

「ほかの比較できる遺跡の価値を超える」と、比較で価値を述べる形です。同じ章のステウンスの崖壁1416 は「数百ある利用可能な場所のうち、もっとも意義深くすぐに近づける場所」でした。どちらも比較ですが、1186 は相手の数を書かず、1416 は「数百」と書きます。概要は同じことを「例外的な世界の参照の遺跡(an exceptional global reference site)」と呼びます。「参照の遺跡」という言い方で、ほかを測る基準になると書く形です。「近づきやすさ」が価値の一部に数えられる点も記録します。1416 も「もっとも意義深く近づきやすい」と書きました。化石出土地帯の章では、見に行けることが価値に入ります。五つの点のうち二つ(近づきやすさ・設定)は、化石そのものの性質ではありません。それでも価値の比較の根拠に入ります。

国内の管理計画が、資産を「世界遺産区域」と名づける

更新された管理計画(2008-2013)のもとで、資産は「世界遺産区域(a “World Heritage Zone”)」として特定される。……緩衝地帯も WRPA 内の世界遺産区域の一部として管理される。

何の計画か WRPA(ワディ・エル・ライヤーン保護区)の管理計画(2008-2013年)
その中で資産は 「世界遺産区域」として特定される
緩衝地帯も WRPA 内の世界遺産区域の一部として管理される

国内の保護区の管理計画が、世界遺産の資産を区域の名前として取り込む形です。これまで読んだ261件で初めてです。世界遺産であることが、国内の区域の区分の名前になっています。「世界遺産の資産を対象に定めた法」とは別の形です。

形 遺産
国内の計画が「世界遺産区域」という区域を作る ワディ・アル・ヒタン1186(37章)
法が世界遺産の資産を範疇として扱う ゴンドワナ雨林368(34章。「国の環境の意義の事柄」。)
法令が資産と同じ名前を冠する ンゴロンゴロ39(35章。1959年ンゴロンゴロ自然保護区条例)
規則が資産の化石を名指しする 澄江1388(37章。雲南澄江動物群化石の保護に関する規則)

緩衝地帯が「世界遺産区域の一部」として管理される点も記録します。本体と緩衝地帯が、国内の計画では一つの区域として扱われます。管理計画の期間(2008-2013年)はすでに過ぎています。一次資料は「更新された(updated)」と書くだけで、その後の計画については書いていませんので、期間が過ぎていることまでを記録します。

区域ごとに何ができるかが分かれる

車 「車の立ち入りは許されない」
観光 「区域が、資産の一部で十分に統制された生態観光を備える」
研究 「一方で研究と調査のための区域を保つ」
訪問者の導線 「歩道を通じて訪問者を鍵となる産地へ導き、資産内の車の交通を防ぐ」
宿泊 「限定された現地の宿泊を備える」

同じ資産の中で、生態観光の区域と研究の区域が分かれます。「限定された現地の宿泊」が資産の中に備えられる点も記録します。訪問者の施設が資産の中にある形で、完全性の節が「訪問者のアクセスと施設を提供する区域」を資産に含めると書いたことと合います。同じ章のダイナソール州立公園71 は「将来の施設の整備は既存の施設区域の内部でのみ許される」、澄江1388 は「将来の基盤施設の整備を完全に制限した」でした。1186 は施設を備えることを管理の内容として書きます。三つの資産で、施設への向きが違います。

法が、地質の特徴を名指しして守る

ワディ・アル・ヒタンは国有であり、自然保護区のためのエジプト法102/1983のもとで強く明確な法的保護を持ち、自然環境の破壊または劣化につながる行為を禁じている。法は地質の特徴を、保護を受ける特定の要素として言及している。

層 名前 何を定めるか
法 自然保護区のためのエジプト法102/1983 自然環境の破壊または劣化につながる行為の禁止。地質の特徴を特定の要素として言及
命令 首相令第2954/1997号 WRPA の宣言
上位の法 「自然保護区に関する国の規制の法」 WRPA の管理の根拠

法が「地質の特徴」を名指ししていると一次資料が書きます。何が法の保護の対象かまで読む形です。法の引かれ方の形がさらに増えます。

形 遺産
番号/年(法102/1983) ワディ・アル・ヒタン1186(37章)
命令の番号/年(第2954/1997号) ワディ・アル・ヒタン1186(37章)
憲法の条+法+規則の三層 澄江1388(37章)
年+番号 ガランバ136(35章。2014年法 14/003)
年:番号 ラポニア774(32章。1988:950)

1186 は「番号/年」の形で、35章のガランバ136 の「年+番号」とは順序が逆です。同じ国でも資産でも、番号と年の並べ方が違うので、語をそのまま写します。「強く明確な(strong and unequivocal)」という評語も記録します。34章のスリランカ中央高地1203 は「強く実効的」と書きながら法令名が一つも無く、1186 は評語と法令名の両方があるので、評語の強さと書かれている細かさが一致する例です。

誰が守っているか

管理の主体 エジプト環境省庁(EEAA)の自然保全部門(NCS)が、WRPA の全体の管理の一部として、「遺跡の全体の管理、保護、保全に責任を負う」
日々の管理 「日々の管理と、年ごとの計画の作成、管理の実効性の監視と報告に責任を負う計画チームがある」
長期の要件 「実効的でよく資源を与えられた管理計画の維持が、十分な職員・資金・資源に支えられて、不可欠の長期の要件である」

資産の管理が、より広い保護区の管理の一部として行われます。計画チームが「管理の実効性の監視と報告」まで担う点を記録します。管理そのものと、管理の実効性の監視が同じチームに置かれる形です。「不可欠の長期の要件」という評語です。35章のステウンスの崖壁1416 の「持続した十分な資金は長期の要件」と近いですが、1186 は「不可欠(essential)」が付きます。

研究が「奨励」され、車の交通が脅威になる

鍵となる管理の問題に、研究の奨励が入る

鍵となる管理の問題のうちには、化石の遺骸と関連する地質の価値に関わる、よく管理された研究の保護、保全、奨励が、最良の実践の国際水準で、ある。

研究を「奨励する(encouragement)」ことが管理の問題として書かれます。この章の5件で、化石をめぐる研究と採集の扱いが五通りに分かれます。

遺産 研究と採集の扱い
ワディ・アル・ヒタン1186 「よく管理された研究の保護、保全、奨励」(最良の実践の国際水準で)
ダイナソール州立公園71 「化石の材料の研究、採集、持ち出しは厳しく規制される」。違法な持ち出しが監視の対象
澄江1388 「化石の採集への厳格な制限」。標本の管理(curation)を最高の国際水準で
ステウンスの崖壁1416 採集が脅威として名指しされ、指針が規制する
ドーセット及び東デヴォン海岸1029 「継続する化石の採集の研究、取得、保全の管理」(主要な管理の問題)

「奨励する」と「厳しく規制する」が同じ章に並びます。どちらも化石を守るための書き方ですが、向きが逆です。語をそのまま写し、「化石の採集は規制される」とまとめません。1186 と1388 はどちらも「国際水準」を持ち出しますが、対象が違います——1186 は研究、1388 は標本の管理(curation)。1416 も「管理(curation)の施設」を挙げるので、三つの資産で curation が出ます。

車の交通が、長期の管理の必要に入る

長期の管理の必要
車の交通 「車の交通による損害からの資産の継続する保護」。資産内では「車の立ち入りは許されない」
管理の基盤施設 「その自然の価値への侵入と損害を最小化する、資産内の不可欠の管理の基盤施設の提供と維持」
観光の施設 「適切な水準の訪問における持続可能な観光のための施設の提供」

車が脅威として名指しされる資産です。しかも緩衝地帯の役も「訪問と交通を含むより広い脅威から資産を守る」ことだと書かれます。この章とほかの章の「道」を並べます。

遺産 道・車の役
ワディ・アル・ヒタン1186(37章) 車そのものが脅威(資産内は立ち入り禁止、緩衝地帯が交通から守る)
青海フフシル1540(35章) 緩和された脅威(公路と鉄道が貫くが「乱された証拠は無い」)
ニュングウェ1697(34章) いまある脅威(国際道路が妨害と死と汚染をもたらす)
ピマチオウィン・アキ1415(34章) これからの脅威(建設中)
レッドウッド134(34章) 回復の手段(取り除かれた)

1186 は「道」ではなく「車」が脅威として書かれる点が違います。道が無くても車は入れるので、立ち入りの禁止と歩道の整備で対応します。

緩衝地帯が「さらに拡張されうる」

緩衝地帯が、訪問と交通を含むより広い脅威から資産を守るために特定されており、追加の保障を与え管理を容易にするためにさらに拡張されうる(could be extended further)。

一覧に緩衝地帯(5,885 ha)があるうえで、拡張の可能性が書かれます。35章の西天山1490 の「徹底した見直しから利益を得るかもしれない」と同じく弱い評語です。1186 は「拡張されうる」で、理由(追加の保障と管理の容易さ)が添えられます。34章のニュングウェ1697 の「拡張され統合されうる」とも同じ形です。緩衝地帯の拡張が「されうる」と書かれる資産が三つになりました。

2級で押さえること

本体20,015 ha/緩衝地帯5,885 ha(本体の約0.29倍)、2005年登録(境界の変更の行はどちらも無い)、基準(viii)=1つだけ、区分は自然遺産、dossier 1186、シリアルの行が無い、所在地はファイユーム県、保存状況報告2年分(2008・2010年)、活動1件(「指針8 — 事例研究」)、お知らせ1件、動画1件(UNESCO/NHK)、リンク1件、ほかの保全の仕組みはラムサール1要素(ワディ・エル・ライヤーン保護区)、訳のある言語は8つ。この章で年代が書かれない唯一の資産——「最古の、いまは絶滅した鯨の亜目、Archaeoceti」と分類で書かれ、何年前かも地質時代の名も出てこない。資産が別の保護区の中の「厳正に保護された区域」で、WRPA のより広い部分(訪問者のアクセスと施設を提供する区域を含む)が資産に含まれるので、資産=化石の産地だけではない。基準(viii)が「ほかの比較できる遺跡の価値を超える」と比較で書く——五つの点(数・集中・質・近づきやすさ・設定)で、後の二つは化石そのものの性質ではない。概要は「例外的な世界の参照の遺跡」と呼ぶ。同じ章のステウンスの崖壁1416 は「数百ある利用可能な場所のうち」と相手の数を書くが、1186 は書かない。「アル・ヒタンの化石は、後肢を失う最後の段階にある最も若い archaeocetes を示す」。国内の管理計画が資産を「世界遺産区域」と名づける——WRPA の更新された管理計画(2008-2013)のもとで資産は「世界遺産区域」として特定され、緩衝地帯もその一部として管理される。261件で初めてで、世界遺産であることが国内の区域の区分の名前になる。管理計画の期間(2008-2013年)はすでに過ぎており、その後の計画は書かれない。区域ごとに何ができるかが分かれる(車の立ち入りは許されない/十分に統制された生態観光の区域/研究と調査のための区域/歩道で鍵となる産地へ導く/限定された現地の宿泊。)。法が地質の特徴を名指しして守る——自然保護区のためのエジプト法102/1983が「自然環境の破壊または劣化につながる行為を禁じ」、「法は地質の特徴を、保護を受ける特定の要素として言及している」。WRPA は首相令第2954/1997号で宣言され、法の引かれ方は「番号/年」で35章のガランバ136 の「年+番号」とは順序が逆。「強く明確な」という評語と法令名の両方があるので、34章のスリランカ中央高地1203(評語は強いが法令名が無い)とは一致の度合いが違う。管理は EEAA の自然保全部門(NCS)が WRPA の全体の管理の一部として行い、計画チームが日々の管理と年ごとの計画と「管理の実効性の監視と報告」を担う。「不可欠の長期の要件」。研究が「奨励」される——「よく管理された研究の保護、保全、奨励」を最良の実践の国際水準で。この章の5件で化石の研究と採集の扱いが五通りに分かれ、「奨励する」(1186)と「厳しく規制する」(71)が同じ章に並ぶ。車そのものが脅威として名指しされる(資産内は立ち入り禁止、緩衝地帯が「訪問と交通を含むより広い脅威」から守る)ので、「道」ではなく「車」が脅威の単位。緩衝地帯が「追加の保障を与え管理を容易にするためにさらに拡張されうる」——35章の西天山1490・34章のニュングウェ1697 と同じ弱い評語で、緩衝地帯の拡張が「されうる」と書かれる資産が三つになった。

準1級 準1級向けに理解を深める

準1級の掲載範囲は確かめていません。準1級の範囲は「日本の全遺産と主要な世界の遺産700件」ですが、どの700件かは公式に出ていません。ここに並ぶのは、ゼミが作ったキーワードの練習(試作46本)で、この記事がどのキーワードに入ったかです。公式テキストの分類ではありません。

この遺産が出てくるキーワード

キーワードこのキーワードで見るもの本文の手がかり
化石採集をどう規制するか。語の段階が資産ごとに違う「後肢を失う最後の段階」

いまのところ、この遺産が出てくるキーワードは1つです。ゼミの試作46本で数えた話で、公式テキストの分類ではありません。

準1級は、遺産を1件ずつではなくキーワードで横に読みます。このキーワードの練習では、ほかの参加記事と並べて読みます——同じ論点が、別の資産でどう書かれているかを見るためです。

キーワードで練習する

級別の確認問題

2級 確認問題

答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。

確認1:ワディ・アル・ヒタンの保護管理の節が、更新された管理計画について書いているのは?

  1. 資産を保護区から切り離して独立の国立公園にすることが、計画の目標として定められていること
  2. 計画は資産の緩衝地帯だけを対象にしていて、本体は別の計画で管理されると定められていること
  3. 計画はまだ作成されておらず、保護区の全体を覆う計画をこれから作ることが求められていること
  4. 資産が「世界遺産区域」として特定されるということ
正解と解説を開く

正解:4.資産が「世界遺産区域」として特定されるということ

「更新された管理計画(2008-2013)のもとで、資産は『世界遺産区域』として特定される」と書かれ、「緩衝地帯も WRPA 内の世界遺産区域の一部として管理される」と続きます。国内の保護区の管理計画が、世界遺産であることを区域の区分の名前として取り込む形で、これまで読んだ261件で初めてです。計画の期間(2008-2013年)はすでに過ぎていますが、その後の計画については書かれていません。

確認2:ワディ・アル・ヒタンを守るエジプトの法について、一次資料が書いているのは?

  1. 法は生物の種の保護だけを対象にしていて、地質の特徴は保護の対象に含まれていないということ
  2. 地質の特徴を、保護を受ける特定の要素として言及しているということ
  3. 法令の名前も番号も年も書かれておらず、「国内法による保護」とだけ書かれているということ
  4. 法は資産の名前を冠して定められたもので、ほかの保護区には適用されないということ
正解と解説を開く

正解:2.地質の特徴を、保護を受ける特定の要素として言及しているということ

「自然保護区のためのエジプト法102/1983」が「自然環境の破壊または劣化につながる行為を禁じている」と書いたうえで、この一文が続きます。何が法の保護の対象かまで書かれる形です。保護区そのものは首相令第2954/1997号で宣言されたとも書かれます。番号と年の並べ方は「番号/年」です。

確認3:ワディ・アル・ヒタンの基準(viii)が、ほかの遺跡との比較について書いているのは?

  1. 比較できる遺跡は世界に存在しないので、比較そのものが成り立たないと書かれているということ
  2. 数百ある利用可能な場所のうち、もっとも意義深くすぐに近づける場所だと書かれているということ
  3. 数・集中・質・近づきやすさ・設定の五つの点で価値を超えるということ
  4. 化石の数と質ではほかの遺跡に劣るが、保存状態の良さだけが際立っていると書かれているということ
正解と解説を開く

正解:3.数・集中・質・近づきやすさ・設定の五つの点で価値を超えるということ

「化石の数、集中、質、そしてその近づきやすさと魅力的で保護された景観の中の設定の点で、ほかの比較できる遺跡の価値を超える」と書かれます。五つのうち後の二つは、化石そのものの性質ではありません。それでも価値の比較の根拠に入ります。概要は同じことを「例外的な世界の参照の遺跡」と呼びます。

確認4:ワディ・アル・ヒタンの鍵となる管理の問題として、研究について書かれているのは?

  1. よく管理された研究の保護、保全、奨励が最良の実践の国際水準で求められる
  2. 化石の遺骸に関わる研究は資産の価値を損なうので、全面的に停止することが求められている
  3. 研究のための立ち入りは認められていないので、標本を資産の外に持ち出して調べることになる
  4. 研究についての記述は無く、鍵となる管理の問題は車の交通と観光の施設の二つだけである
正解と解説を開く

正解:1.よく管理された研究の保護、保全、奨励が最良の実践の国際水準で求められる

「化石の遺骸と関連する地質の価値に関わる、よく管理された研究の保護、保全、奨励が、最良の実践の国際水準で」と書かれます。同じ章のダイナソール州立公園は「化石の材料の研究、採集、持ち出しは厳しく規制される」と書きます。向きが逆です。どちらも化石を守るための書き方なので、語をそのまま写して「化石の採集は規制される」とまとめません。

参考資料

確認日:2026年10月29日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。

参照した公式教材の版: くわしく学ぶ世界遺産300 <第6版>

この遺産が出題される級は、上のバッジから確認できます。