中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区

登録年
2019年
所在国
中国
登録区分
自然遺産
地域
アジア
登録基準
(x)

基本を学ぶ

どこにあり、何が登録されたのか — 段階に分けた推薦

中国、黄海の沿岸(渤海湾を含む)。19の構成資産です。

本体 292,514.35 ha
緩衝地帯 119,661.31 ha(本体の約0.41倍)
登録 2019年、基準 (x)だけ=1つ
重要な境界の変更 2024年
軽微な境界変更 2026年
dossier 1606ter
シリアル はい(`Serial: yes`)——19の構成資産
保存状況報告 記載なし
ほかの保全の仕組み 2つの仕組み / 7要素——生物圏保存地域(塩城)/ラムサール6要素

一覧に年の行が三つ並ぶ

行 年
`Date of Inscription` 2019年
`Significant modifications to the boundaries` 2024年
`Minor boundary modification inscribed year` 2026年

「重要な境界の変更」と「軽微な境界変更」は別の行です。10章のゲラティ710 は重要な境界の変更(2017年)だけ、15章のポンペイ829 は軽微な範囲変更(2023年・2026年)だけでした。この資産は両方を持ちます。2026-10-28 追記。両方を持つ資産は221件で四つで、1606 が最初ではない——ガウディ320・ブトリント570・ケープ植物区1007・黄海と渤海湾1606。38章のケープ植物区1007 の節に「同じ資産に二種類の境界の変更が並ぶ」とすでに書いてある。

dossier に `ter` が付く

dossier は 1606ter です。`bis` は二度目、`ter` は三度目を表す接尾辞で、これまで読んだ221件で `ter` が付く資産は十二件あり、1606 はそのうちの一つです。(2026-10-28 訂正。この節を書いたときに「ここだけ」と書いたのは誤りで、`ter` の付く資産を章をまたいで数え直していなかった。5章のブナ原生林1133 の `quinquies`(五度目)・16章のカカドゥ147 の `quater`(四度目)もすでに記録してある。)2019年の登録・2024年の重要な境界の変更・2026年の軽微な境界変更という三つの年と並べて読めますが、一次資料は `ter` の付く規則を書いていないので、対応を断定しません。

第I段階と第II段階 — 「段階に分けた推薦の過程」

説明文と概要の両方が、同じ言い方で始まります。

段階に分けた推薦の過程(a phased nomination process)の第I段階(2019年)と第II段階(2024年)を通じて登録された……

「段階に分けた推薦」と書かれる資産は、これまで読んだ221件でここだけです。

段階 年 構成資産
第I段階 2019年 2件(YS-1・YS-2)
第II段階 2024年 10件を加えて12件。「10万 ha を超える渡り鳥の生息地を加えた」
(段階の外) 2026年 軽微な境界変更で7件を加えて19件

2026-10-31 訂正。ここに「第I段階は 19 − 10 = 9」と書いたのは誤りでした。第I段階は2件です。決議の本文が構成資産を名指ししているのを見ていませんでした。

決議 43 COM 8B.3(2019年)は、第I段階の2件をこう書きます。

中身 面積(緩衝地帯を含む)
YS-1 江蘇大豊国家級自然保護区、江蘇塩城国家級自然保護区の南部と東沙実験区、条子泥(Tiaozini)の区域 173,110 ha(うち緩衝地帯 28,271 ha)
YS-2 江蘇塩城国家級自然保護区の中部 95,589 ha(うち緩衝地帯 51,785 ha)

二つは約30 km 離れ、大豊港とその周辺の人の活動が密な区域で隔てられるとも書かれます。緩衝地帯の数が `Maps` の表と一致します——YS-1 が 1606ter-001(南)、YS-2 が 1606ter-002(北)です。

決議 46 COM 8B.3(2024年)は10件を名指しで加え、「12の構成資産」と書きます(資産289,710.94 ha・緩衝地帯117,502.10 ha)。決議 48 COM 8B.37(2026年)は「提出された7件すべて」を加えます。2 + 10 + 7 = 19 で、`Maps` の表の19件と合います。

構成資産の表は、一覧のページではなく `Maps` のタブにあります(2026-10-31 に確認)。19件の名前・座標・本体と緩衝地帯の面積が載ります。

委員会が「全部出す前提で」登録した

完全性の節に、2019年の決議 43 COM 8B.3 が引かれます。

この決議は、締約国が、提案されたシリアル登録のすべての追加の構成要素を全体として含む推薦を提出するという了解のもとに、委員会によって採られた——エコリージョンの自然の富と多様性の全範囲を映し、完全性の要件を満たすために、第I段階の推薦のなかで特定された14の追加の区域を含めて……したがって、委員会のこの決議のさらなる完全な実施が本質的なままである。

「第I段階で登録したが、残りも出す前提だった」と一次資料が書きます。

数 何の数か
19 いまの構成資産
10 第II段階(2024年)で加わった構成資産
14 第I段階の推薦のなかで特定された追加の区域

14のうちいくつが10に入ったかは書かれていません。差を取って「4つ残っている」とは読みません。

第II段階の後も「既存のシリーズに含められるに値するさらに重要な区域がある」とされ、概要は「さらなる国内と国境を越えるシリアル推薦、および/または拡張」を求めます。

基準(x)だけ — 鳥の名前が三段に並ぶ

基準は(x)(生物多様性の現地保全)だけです。

遺産 基準 数
黄海と渤海湾1606 (x) 1つ
エル・ビスカイノ554(39章) (x) 1つ
ティグローヴァヤ・バルカ1685(38章) (ix) 1つ

221件で自然の基準が一つだけの資産は三つになりました。

何が書かれているか

立地 「世界最大の潮間帯湿地の体系」「もっとも生物学的に多様なものの一つ」。黄海エコリージョン
役割 東アジア・オーストラリア地域フライウェイの「取り替えのきかない、欠くことのできない中継地」。「渡りの隘路(bottleneck)」で、フライウェイ全体の渡りの10%超
広がり フライウェイは中国・朝鮮民主主義人民共和国・大韓民国を含む黄海だけでなく、北極から東南アジア・オーストラリア地域までの二つの半球にまたがる約22か国に及ぶ
鳥 400種を超える

鳥の名前が三段に分かれて並ぶ

段 並ぶ鳥
「脅威にある」として クロツラヘラサギ・コウノトリ・タンチョウ・オオソリハシシギ/カラシラサギ・ハイイロペリカン・サカツラガン・オオズグロカモメ・ズグロカモメ
「さらに」として コオバシギ・オオソリハシシギ属のアジアシギ・オグロシギ・ダイシャクシギ・オオセッカ・サルハマシギ・オオメダイチドリ・メダイチドリ・キョウジョシギ
「そのほか」として ミヤコドリ・ソリハシセイタカシギ・ダイゼン・シロチドリ・ホウロクシギ・キリアイ・トウネン・ミユビシギ・ハマシギ・アシハラシギ・アジサシ

「世界でもっとも希少な渡り鳥の二つ」として名指しされるのはヘラシギとカラフトアオアシシギで、「潮間帯の干潟にその継続する生存を依存する」とされます。この二種は江蘇省塩城の南と北の二つの構成資産に結びつけられ、その二つだけでフライウェイの個体群の10%超に意義があるとされます。

その二つは、`Maps` のタブの表で名前と面積まで分かります(2026-10-31 に確認)。

ID 名 本体 緩衝地帯
1606ter-001 Migratory Bird Habitat in the South of Yancheng, Jiangsu 144,839 ha 28,271 ha
1606ter-002 Migratory Bird Habitat in the North of Yancheng, Jiangsu 43,804 ha 51,785 ha

北は、緩衝地帯(51,785 ha)が本体(43,804 ha)より広い。資産全体では緩衝地帯は本体の約0.41倍です。

越冬地と繁殖地として、少なくとも45種の脅威にある鳥(シギ・チドリ類/水禽/猛禽)が挙げられます。

名前の並びが三段に分かれていることに意味は書かれていません。「一段目が重要」とは読まず、どの段に書かれていたかまでを記録します。

完全性と保護管理 — 埋め立てを完全に禁じた

境界は「鳥が現地にいるとき」のためのもの

19の構成資産は、鳥が現地にいるときの適切な保護のための明確な境界を含む。しかしながら、鳥が葦原や木立のようなより広い沿岸の生息地に依存すること、したがってこれらの区域における保護と回復の努力が同じく重要であることを理解することが重要である。

境界の役割が時間で限られています。

干潟を作る土砂は六つの川が運びます——黄河・長江・鴨緑江・遼河・灤河・海河。「それらが継続して黄海と渤海湾へ土砂を排出することによって、この体系の決定的な下支えを与える」とされます。

脅威が資産の外から来る

さらに複雑なことに、汚染、石油の探査と採掘、海上交通、主要な川とその土砂の負荷の改変、風力エネルギー、陸と海の基盤施設のような変化の根底にある要因の多くが、沿岸と沿岸近くの水域を含む資産の外側から生じる。

「全海岸線は、長期にわたってきわめて実質的な人為の改変と影響を受けてきた、人口が密集し集中的に利用される中国の一部の内側にある」とも書かれます。

埋め立てを完全に禁じた

仕組み
所有 構成資産は国有で、法によって完全に保護される
区画 「生態保護レッドライン(Ecological Red Lines)」
計画 二つの国立公園の指定が計画されている
通知 国務院の沿岸湿地の保護の強化と海からの埋め立ての厳格な統制についての通知(G.F. [2018] No.24)/湿地保護回復制度の方案の発行についての国務院弁公庁の通知(G.B.F. [2016] No.89)/国立公園を主体とする自然保護地体系の確立についての指導意見
法 「湿地保護法は埋め立ての事業を完全に禁止し、一部の損なわれた区域における干潟の生態系の回復を能動的に進めてきた」

これは、「自然から資源を求める」から「自然と調和して生きる」への変化を表している。

国の文書の番号まで本文に書かれる資産は少数です。

暮らしは続けられる

「各構成資産の保全と管理の計画のもとで、地元の住民は、構成資産の内側で伝統的で環境に持続可能な海の漁業、養殖、農業の活動を続けることを許される」。

四つの地方政府が体制を作った

上海・山東・河北・遼寧の地方政府 世界遺産登録のための指導グループと事務所の設置を承認し、資産の構成資産と緩衝地帯の保全と管理のための専任の人員を割り当てた
構成資産ごと 固有の管理組織と保護の班が設けられ、詳しい管理の規程と措置が制定された
観光 限られた指定区域に集中。ほとんどは保護区域から物理的に分離され訪問者センターに限られる。「適切に規模を定め影響の小さいもの」であるべき

将来の計画と管理は「生物多様性と脅威にある種への開発の負の影響が無いことを確かにする」必要があり、観光・風力タービン・汚染(騒音を含む)・埋め立て・基盤施設の整備が名指しされます。

国境を越える見通し

「国を越える水準では、関係する国々が東アジア・オーストラリア地域フライウェイのもっとも価値ある地域の踏み石の調和した保全と管理の戦略へ向けて努力を強めるにつれ、さらに関連する世界遺産の可能性がある」とされます。「フライウェイの効果的な保全と管理は、フライウェイに沿ったすべての締約国を含む国際協力を要するだろう」。

2級で押さえること

本体292,514.35 ha/緩衝地帯119,661.31 ha=本体の約0.41倍、19の構成資産、2019年登録・重要な境界の変更2024年・軽微な境界変更2026年、基準(x)だけ=1つ、dossier 1606ter、`Serial: yes`、保存状況報告の記載なし、ほかの保全の仕組みは2つ / 7要素(生物圏保存地域=塩城/ラムサール6要素)。一覧に年の行が三つ並ぶ——`Date of Inscription`(2019年)/`Significant modifications to the boundaries`(2024年)/`Minor boundary modification inscribed year`(2026年)。「重要な境界の変更」と「軽微な境界変更」は別の行で、10章のゲラティ710 は前者だけ、15章のポンペイ829 は後者だけだった。両方を持つ資産は221件で四つで、1606 が最初ではない——ガウディ320・ブトリント570・ケープ植物区1007・黄海と渤海湾1606。dossier に `ter` が付く——`bis` は二度目、`ter` は三度目を表す接尾辞。三つの年と並べて読めるが、一次資料は規則を書いていないので対応を断定しない。2026-10-28 訂正。ここに「221件で `ter` はここだけ」と書いたのは誤りで、`ter` が付く資産は十二件ある(ヴィエリチカ32・マルタの巨石神殿群132・ローマ帝国の境界線430・キーウ527・ブトリント570・ポタラ宮707・ポンペイ829・インドの山岳鉄道群944・マロティ985・ケープ植物区1007・ワッデン海1314)。章をまたいで数え直していなかった。「段階に分けた推薦の過程(a phased nomination process)の第I段階(2019年)と第II段階(2024年)を通じて登録された」——説明文と概要の両方が同じ言い方で始まる。221件でここだけ。第II段階で10が加わり「10万 ha を超える渡り鳥の生息地を加えた」。2026-10-31 訂正。ここに「第I段階の9は差として出した数」「一覧に構成資産の表が無いので個々の名前と面積は未確認」と書いたのは誤り。構成資産の表は `Maps` のタブにあり、決議の本文が構成資産を名指ししている。第I段階は2件——YS-1(江蘇大豊国家級自然保護区、江蘇塩城国家級自然保護区の南部と東沙実験区、条子泥の区域。173,110 ha・うち緩衝地帯 28,271 ha)とYS-2(同保護区の中部。95,589 ha・うち緩衝地帯 51,785 ha)。緩衝地帯の数から YS-1 が 1606ter-001(南)、YS-2 が 1606ter-002(北)に当たる。2024年に10件を加えて12件、2026年の軽微な境界変更で7件を加えて19件で、2 + 10 + 7 = 19 が表の19件と合う。委員会が「全部出す前提で」登録した——完全性の節が2019年の決議 43 COM 8B.3 を引き、「締約国が、提案されたシリアル登録のすべての追加の構成要素を全体として含む推薦を提出するという了解のもとに」採られたこと、「第I段階の推薦のなかで特定された14の追加の区域」を含めることを書き、「したがって、委員会のこの決議のさらなる完全な実施が本質的なままである」と結ぶ。14のうちいくつが10に入ったかは書かれていないので、差を取って「4つ残っている」とは読まない。第II段階の後も「既存のシリーズに含められるに値するさらに重要な区域がある」とされ、概要は「さらなる国内と国境を越えるシリアル推薦、および/または拡張」を求める。基準は(x)だけ——221件で自然の基準が一つだけの資産は、エル・ビスカイノ554((x))・ティグローヴァヤ・バルカ1685((ix))とあわせて三つ。「世界最大の潮間帯湿地の体系」「もっとも生物学的に多様なものの一つ」で、東アジア・オーストラリア地域フライウェイの「取り替えのきかない、欠くことのできない中継地」。「渡りの隘路」でフライウェイ全体の渡りの10%超。フライウェイは中国・朝鮮民主主義人民共和国・大韓民国を含む黄海だけでなく、北極から東南アジア・オーストラリア地域までの二つの半球にまたがる約22か国に及ぶ。鳥は400種を超える。鳥の名前が三段に分かれて並ぶ——「脅威にある」として(クロツラヘラサギ・コウノトリ・タンチョウ・オオソリハシシギ/カラシラサギ・ハイイロペリカン・サカツラガン・オオズグロカモメ・ズグロカモメ)、「さらに」として、「そのほか」としての三段。並びに意味は書かれていないので「一段目が重要」とは読まず、どの段に書かれていたかまでを記録する。「世界でもっとも希少な渡り鳥の二つ」として名指しされるのはヘラシギとカラフトアオアシシギで、「潮間帯の干潟にその継続する生存を依存する」。この二種は江蘇省塩城の南と北の二つの構成資産に結びつけられ、その二つだけでフライウェイの個体群の10%超に意義があるとされる。越冬地と繁殖地として少なくとも45種の脅威にある鳥が挙げられる。境界は「鳥が現地にいるとき」のためのもの——「19の構成資産は、鳥が現地にいるときの適切な保護のための明確な境界を含む。しかしながら、鳥が葦原や木立のようなより広い沿岸の生息地に依存すること、したがってこれらの区域における保護と回復の努力が同じく重要であることを理解することが重要である」。境界の役割が時間で限られている。干潟を作る土砂は黄河・長江・鴨緑江・遼河・灤河・海河の六つの川が運び、「この体系の決定的な下支えを与える」。脅威が資産の外から来る——「汚染、石油の探査と採掘、海上交通、主要な川とその土砂の負荷の改変、風力エネルギー、陸と海の基盤施設のような変化の根底にある要因の多くが、沿岸と沿岸近くの水域を含む資産の外側から生じる」。「全海岸線は、長期にわたってきわめて実質的な人為の改変と影響を受けてきた、人口が密集し集中的に利用される中国の一部の内側にある」。埋め立てを完全に禁じた——構成資産は国有で法によって完全に保護され、「生態保護レッドライン」があり、二つの国立公園の指定が計画されている。国務院の通知(G.F. [2018] No.24/G.B.F. [2016] No.89)と「国立公園を主体とする自然保護地体系の確立についての指導意見」が番号つきで本文に書かれ、「湿地保護法は埋め立ての事業を完全に禁止し、一部の損なわれた区域における干潟の生態系の回復を能動的に進めてきた」「これは『自然から資源を求める』から『自然と調和して生きる』への変化を表している」。暮らしは続けられる——「各構成資産の保全と管理の計画のもとで、地元の住民は、構成資産の内側で伝統的で環境に持続可能な海の漁業、養殖、農業の活動を続けることを許される」。四つの地方政府が体制を作った——上海・山東・河北・遼寧の地方政府が世界遺産登録のための指導グループと事務所の設置を承認し、専任の人員を割り当てた。構成資産ごとに固有の管理組織と保護の班が設けられ、詳しい管理の規程と措置が制定された。観光は限られた指定区域に集中し、ほとんどは保護区域から物理的に分離され訪問者センターに限られ、「適切に規模を定め影響の小さいもの」であるべきとされる。将来の計画と管理は「生物多様性と脅威にある種への開発の負の影響が無いことを確かにする」必要があり、観光・風力タービン・汚染(騒音を含む)・埋め立て・基盤施設の整備が名指しされる。国境を越える見通し——「国を越える水準では、関係する国々が東アジア・オーストラリア地域フライウェイのもっとも価値ある地域の踏み石の調和した保全と管理の戦略へ向けて努力を強めるにつれ、さらに関連する世界遺産の可能性がある」「フライウェイの効果的な保全と管理は、フライウェイに沿ったすべての締約国を含む国際協力を要するだろう」。

準1級 準1級向けに理解を深める

準1級の掲載範囲は確かめていません。準1級の範囲は「日本の全遺産と主要な世界の遺産700件」ですが、どの700件かは公式に出ていません。ここに並ぶのは、ゼミが作ったキーワードの練習(試作46本)で、この記事がどのキーワードに入ったかです。公式テキストの分類ではありません。

この遺産が出てくるキーワード

キーワードこのキーワードで見るもの本文の手がかり
人為的な環境問題起きたことと、起こりうることの書き分け「沿岸と沿岸近くの水域を含む資産の外側から生じる」

いまのところ、この遺産が出てくるキーワードは1つです。ゼミの試作46本で数えた話で、公式テキストの分類ではありません。

準1級は、遺産を1件ずつではなくキーワードで横に読みます。このキーワードの練習では、ほかの参加記事と並べて読みます——同じ論点が、別の資産でどう書かれているかを見るためです。

キーワードで練習する

級別の確認問題

2級 確認問題

答えを選んでから、正解と解説を開きましょう。

確認1:中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区の登録のしかたとして、説明文と概要の両方に書かれているのは?

  1. 登録のしかたについては書かれていない
  2. 2019年に19の構成資産すべてが一度に登録され、以後は境界の変更も構成資産の追加もいちども行われていない
  3. 段階に分けた推薦の過程の第I段階(2019年)と第II段階(2024年)を通じて登録された
  4. 2019年に第I段階として登録されたが、第II段階の推薦は委員会に差し戻され、構成資産はいまも9のままである
正解と解説を開く

正解:3.段階に分けた推薦の過程の第I段階(2019年)と第II段階(2024年)を通じて登録された

「段階に分けた推薦」と書かれる資産は、これまで読んだ221件でここだけです。第II段階では「10万 ha を超える渡り鳥の生息地を加えた」とされます。

確認2:中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区の dossier として、一覧に書かれているのは?

  1. dossier の行は無い
  2. 1606bis で、`bis` は二度目を表す接尾辞にあたり、221件で `bis` が付くのはこの資産だけである
  3. 1606 で、接尾辞はいっさい付いておらず、三つの年の行とも対応していないことが本文に明記されている
  4. 1606ter
正解と解説を開く

正解:4.1606ter

`bis` は二度目、`ter` は三度目を表す接尾辞です。三つの年の行と並べて読めますが、一次資料は規則を書いていないので対応を断定しません。

確認3:中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区の2019年の決議 43 COM 8B.3 について、完全性の節に書かれているのは?

  1. 締約国が追加の構成要素を全体として含む推薦を提出するという了解のもとに採られた
  2. 決議への言及は無い
  3. 締約国が追加の構成要素をいっさい提出しないという了解のもとに採られ、以後の拡張は認められないと書かれている
  4. 締約国が第I段階の範囲をかえって縮小する推薦を提出するという了解のもとに採られたと書かれている
正解と解説を開く

正解:1.締約国が追加の構成要素を全体として含む推薦を提出するという了解のもとに採られた

「第I段階で登録したが、残りも出す前提だった」と一次資料が書く例です。節は「したがって、委員会のこの決議のさらなる完全な実施が本質的なままである」と結びます。

確認4:中国の黄海・渤海湾沿岸の渡り鳥保護区の湿地保護法について、保護管理の節に書かれているのは?

  1. 湿地保護法への言及は無い
  2. 埋め立ての事業を完全に禁止した
  3. 埋め立ての事業を構成資産の内側でのみ禁止し、緩衝地帯とその外側では引き続き認めていると書かれている
  4. 埋め立ての事業の許可の手続きを定めたもので、禁止ではなく事前の環境影響評価の義務づけであると書かれている
正解と解説を開く

正解:2.埋め立ての事業を完全に禁止した

一次資料は、これを「自然から資源を求める」から「自然と調和して生きる」への変化を表すものと書きます。国務院の通知の番号まで本文に並ぶ資産は少数です。

参考資料

確認日:2026年10月31日。世界遺産ゼミは非公式の学習コンテンツです。確認問題は独自に作成しています。特定の試験回への対応は未確定です。

参照した公式教材の版: くわしく学ぶ世界遺産300 <第6版>

この遺産が出題される級は、上のバッジから確認できます。