個人

メアリー・ブランコウ

Mary E. Brunkow

1961年生まれ

  • 2025年 生理学・医学賞

何をした人か

自己免疫の病気を起こすマウスの原因遺伝子Foxp3を突き止め、人の重い自己免疫疾患IPEXとのつながりを示したアメリカの研究者です。 [根拠 3・4]

受賞理由のやさしい要約

2025年 生理学・医学賞(賞の1/3)

免疫が自分の体を傷つけないようにする「末梢性免疫寛容」に関する発見が評価されました。ともにFoxp3遺伝子を見つけたフレッド・ラムズデル、1995年に制御性T細胞を見つけた坂口志文との3人での受賞です。2003年には坂口が、この遺伝子が制御性T細胞の発達を左右することを証明し、2つの発見が結びつきました。

同じ年・部門の共同受賞:Fred Ramsdell(未収録)、坂口志文

公式の受賞理由(英語)
for their discoveries concerning peripheral immune tolerance

何が新しかったか

1940年代のアメリカの研究所で、皮膚がうろこ状にはがれ、脾臓やリンパ節がひどく腫れて数週間しか生きられないオスのマウスが生まれました。「スカーフィー」と呼ばれたこの系統の変異は、X染色体の上にあると考えられていました。ブランコウとラムズデルは候補の領域を細かく調べて20の遺伝子にしぼり、一つずつ比べて最後の20番目で変異を見つけ、新しい遺伝子をFoxp3と名づけました。

私たちの生活や社会とのつながり

2人は自己免疫疾患の薬を開発するバイオ企業で働いており、マウスの病気が手がかりになると考えて研究に取り組みました。2001年には、人のFOXP3遺伝子の変異がIPEXの原因になることを報告しました。2025年10月の受賞発表によると、こうした発見はがんや自己免疫疾患の治療法の開発を促し、そのいくつかは臨床試験の段階にあります。 [根拠 3・5]

関連する受賞者・団体

  • 坂口志文同じ賞の共同受賞

    2025年の生理学・医学賞をともに受けました。

  • フランク・マクファーレン・バーネット編集上の関連

    1960年の受賞は、胎児の時期に出会った異物を後に自分として受け入れる「後天的な免疫学的寛容」の発見に贈られました。2025年のブランコウらの受賞は、制御性T細胞が免疫細胞による自分の体への攻撃を防ぐ「末梢性免疫寛容」に関する発見に贈られました。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Mary E. Brunkow)
  2. 2025年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
  3. Press release: The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2025 - NobelPrize.org
  4. Mary E. Brunkow – Facts – 2025 - NobelPrize.org
  5. Nobel Prize in Physiology or Medicine 2025 - Popular information - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。