個人

ハワード・フローリー

Sir Howard Walter Florey

1898年生まれ・1968年没

  • 1945年 生理学・医学賞

何をした人か

フレミングが見つけたペニシリンを精製し、治療薬として使えることを示した病理学者です。オーストラリアのアデレードで生まれました。 [根拠 4]

受賞理由のやさしい要約

1945年 生理学・医学賞(賞の1/3)

ペニシリンの発見と、さまざまな感染症に対するその治療効果の発見が評価されました。1928年にペニシリンを最初に見つけたアレクサンダー・フレミング、オックスフォードでともに研究した化学者エルンスト・チェインとの3人での受賞です。

同じ年・部門の共同受賞:アレクサンダー・フレミング、エルンスト・チェイン

公式の受賞理由(英語)
for the discovery of penicillin and its curative effect in various infectious diseases

何が新しかったか

フレミングの発見の後も有効成分は取り出されていませんでしたが、1938年、フローリーとチェインは微生物がつくる抗菌物質を体系的に調べ始め、ペニシリンに注目しました。壊れやすい物質を低温で扱う工夫で、安定した乾燥状態のペニシリンを得て、感染させたマウスでの効果を確かめました。1941年に患者への投与結果を発表し、アメリカの当局の関心も集めて、大量に供給される道を開きました。 [根拠 5]

私たちの生活や社会とのつながり

第二次世界大戦中には、戦傷の治療に使うための生産が国の支援で急がれました。授賞式の演説では、結核などには効かず、万能薬ではないことも述べられています。WHOは現在、抗菌薬が効かなくなる薬剤耐性を、世界の健康への大きな脅威としています。 [根拠 4・5・6]

関連する受賞者・団体

  • アレクサンダー・フレミング同じ賞の共同受賞

    1945年の生理学・医学賞をともに受けました。

  • エルンスト・チェイン同じ賞の共同受賞

    1945年の生理学・医学賞をともに受けました。

  • ゲルハルト・ドーマク編集上の関連

    1945年の授賞式の講演では、サルファ剤が効かない患者でもペニシリンで治ることが少なくないと紹介されました。抗菌薬の時代を開いた二つの道として並べて読めます。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Sir Howard Florey)
  2. 1945年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
  3. Sir Howard Florey – Facts - NobelPrize.org
  4. Sir Howard Florey – Biographical - NobelPrize.org
  5. Physiology or Medicine 1945 - Presentation Speech - NobelPrize.org
  6. Antimicrobial resistance(who.int)

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。