個人

デニス・ガボール

Dennis Gabor

1900年生まれ・1979年没

  • 1971年 物理学賞

何をした人か

光の波の重なりを利用して、奥行きのある像を記録・再生するホログラフィーを考え出した、ハンガリー生まれの電気技術者・物理学者です。

受賞理由のやさしい要約

1971年 物理学賞(単独受賞)

ホログラフィーという方法を発明し、発展させたことが評価され、物理学賞を単独で受けました。授賞式の演説によると、この分野が大きく前進したのは、それまで欠けていた道具であるレーザーが光源として使えるようになってからでした。

公式の受賞理由(英語)
for his invention and development of the holographic method

何が新しかったか

ふつうの写真は光の強さしか残せず、波のもう一つの性質である位相が失われるため、立体的な形の情報が抜け落ちてしまいます。ガボールは、物体に当たっていない参照光を物体からの光と一緒にフィルムに記録し、あとで参照光だけを当てると奥行きのある像がよみがえるしくみを考えました。もともとは、原子まで見分けられる電子顕微鏡を目指す研究から生まれた発想でした。

私たちの生活や社会とのつながり

授賞式の演説では、ホログラムが物の位置を光の波長よりも細かい精度でとらえ、形の変化や振動を測る技術を豊かにしたと紹介されました。ガボール自身は1958年以降、技術と社会の制度のあいだに深刻なずれが生じていると考えるようになり、その考えを3冊の本にまとめました。

関連する受賞者・団体

  • チャールズ・タウンズ編集上の関連

    授賞式の演説によると、ホログラフィーが大きく前進したのは、光源としてレーザーが使えるようになってからでした。タウンズは、メーザー・レーザーの原理による発振器や増幅器につながった量子エレクトロニクスの研究で、1964年に物理学賞を受けています。

  • エルンスト・ルスカ編集上の関連

    ガボールのホログラフィーは、原子まで見分けられる電子顕微鏡を目指す研究から生まれました。磁気コイルを電子のレンズにして1933年に電子顕微鏡を作ったルスカと並べると、光では見えない細かさに迫る2つの道筋が見えてきます。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Dennis Gabor)
  2. 1971年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
  3. Dennis Gabor – Facts - NobelPrize.org
  4. Nobel Prize in Physics 1971 - Presentation Speech - NobelPrize.org
  5. Dennis Gabor – Biographical - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。