個人

キャロル・グライダー

Carol W. Greider

1961年生まれ

  • 2009年 生理学・医学賞

何をした人か

染色体の端のテロメアをつくる酵素テロメラーゼを、大学院生のときに指導教員ブラックバーンとともに見つけたアメリカの研究者です。

受賞理由のやさしい要約

2009年 生理学・医学賞(賞の1/3)

染色体がテロメアと酵素テロメラーゼによって守られるしくみの発見が評価され、エリザベス・ブラックバーン、ジャック・ショスタクとの3人で受賞しました。細胞分裂のときに染色体をどうやって端まで完全にコピーし、壊れないように守るのかという生物学の大きな問題を解いたとされました。

同じ年・部門の共同受賞:エリザベス・ブラックバーン、Jack W. Szostak(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for the discovery of how chromosomes are protected by telomeres and the enzyme telomerase

何が新しかったか

グライダーとブラックバーンは、テロメアのDNAが未知の酵素によってつくられるのではないかと考えて調べ始めました。1984年のクリスマスの日、グライダーは細胞の抽出液の中に酵素の働きの兆しを見つけました。2人はこの酵素をテロメラーゼと名づけ、RNAとタンパク質からなり、そのRNAがテロメアをつくるときの鋳型になることを示しました。

私たちの生活や社会とのつながり

受賞発表によると、がん細胞ではテロメラーゼの働きが高まっていることが多く、テロメラーゼの欠陥によって起こる遺伝性の病気もあります。一方で老化は複雑で、テロメアはいくつかある要因の一つと考えられるようになったとも述べています。 [根拠 4]

関連する受賞者・団体

  • エリザベス・ブラックバーン同じ賞の共同受賞

    2009年の生理学・医学賞をともに受けました。

  • ペイトン・ラウス編集上の関連

    ラウスはウイルスががんを引き起こしうることを示しました。グライダーらがテロメラーゼを見つけたあと、がん細胞ではその働きが高まっていることが多いと分かりました。がん細胞がなぜ増え続けるのかという問いに、別の角度から迫った2人です。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Carol W. Greider)
  2. 2009年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
  3. Carol W. Greider – Facts - NobelPrize.org
  4. The 2009 Nobel Prize in Physiology or Medicine - Press release - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。