個人

ロアルド・ホフマン

Roald Hoffmann

1937年生まれ

  • 1981年 化学賞

何をした人か

電子軌道の対称性から化学反応の進み方を説明する理論を築いた、ポーランド(現ウクライナ)生まれの化学者です。詩人としても作品を発表しました。

受賞理由のやさしい要約

1981年 化学賞(賞の1/2)

化学反応がどのような道筋で進むかについての理論が評価されました。福井謙一とそれぞれ独立に築いた理論が評価され、2人で賞を分け合いました。受賞発表は、1965年にハーバード大学でR・B・ウッドワードと共同で進めた研究を、ホフマンの最初の本格的な理論的成果として挙げています。

同じ年・部門の共同受賞:福井謙一

公式の受賞理由(英語)
for their theories, developed independently, concerning the course of chemical reactions

何が新しかったか

ウッドワードとともに、対称性と結合についての単純で強力な考え方を、協奏反応の分析に当てはめました。協奏反応とは、結合が切れたりできたりする変化がすべて同時に起こり、途中の段階を経ずに進む反応です。これらの成果は、化学反応における軌道対称性の保存の理論とまとめて呼ばれます。受賞発表は、単純化によって一般化に成功した点に2人の理論の強みがあると述べています。

私たちの生活や社会とのつながり

受賞発表によれば、2人の考え方は1970年代以降さまざまな化学の分野で使われ、生命現象を調べる化学者や新しい薬をつくる化学者にも活用されていました。ホフマンは子どもの頃にゲットーや強制労働収容所を生き延び、1949年に家族でアメリカへ移りました。コーネル大学では1966年からほぼ毎年、初年次の一般化学を教えてきました。

関連する受賞者・団体

  • 福井謙一同じ賞の共同受賞

    1981年の化学賞をともに受けました。

  • ロバート・バーンズ・ウッドワード共同研究

    ホフマンが1965年にハーバード大学で行った最初の本格的な理論研究は、ウッドワードとの共同研究でした。ホフマンはその観察をさらに発展させて1981年の化学賞を受けましたが、ウッドワードは1979年に亡くなっていました。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Roald Hoffmann)
  2. 1981年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
  3. Press release: The Nobel Prize in Chemistry 1981
  4. Roald Hoffmann – Facts - NobelPrize.org
  5. Roald Hoffmann – Biographical - NobelPrize.org
  6. Ch. 30 Why This Chapter? - Organic Chemistry | OpenStax

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。