個人
本庶佑
Tasuku Honjo
1942年生まれ
何をした人か
免疫のブレーキ役となる分子PD-1を見つけ、がんの新しい治療法につなげた医学者。 [根拠 3]
受賞理由のやさしい要約
2018年 生理学・医学賞(賞の1/2)
免疫の働きを抑える仕組みを外すことによる、がん治療法の発見が評価されました。別の分子CTLA-4を研究したジェームズ・アリソンとの2人での受賞です。
同じ年・部門の共同受賞:James P. Allison(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for their discovery of cancer therapy by inhibition of negative immune regulation何が新しかったか
1992年に京都大学でPD-1という分子を見つけ、のちにそれが免疫細胞の攻撃を抑えるブレーキとして働くことを明らかにしました。がんを直接攻撃するのではなく、体の免疫のブレーキを外して攻撃させるという、治療の新しい考え方につながりました。 [根拠 3]
私たちの生活や社会とのつながり
PD-1の働きを妨げる薬(免疫チェックポイント阻害薬)は、一部のがんの治療に使われています。効果が出る人と出にくい人がいることや、副作用への対応など、研究は今も続いています。 [根拠 3・4]
関連する受賞者・団体
- カール・ラントシュタイナー編集上の関連
ラントシュタイナーは若いころから免疫のしくみや抗体の性質に関心を持ち、血液型も血液中の抗原と抗体の研究として探り続けました。免疫を別の角度から扱った本庶佑と並べると、からだが「自分と他者」を見分ける仕組みへの問いがつながって見えます。
- 利根川進編集上の関連
利根川進は抗体を生む遺伝子の仕組みを、本庶佑は免疫細胞の表面にあってブレーキとして働くタンパク質を明らかにしました。
- 坂口志文編集上の関連
坂口は免疫を抑える細胞を、本庶は免疫細胞のブレーキとして働くたんぱく質を見つけました。免疫をどう抑え、どう解き放つかという同じ問いを、自己免疫とがんの両面から照らす組み合わせです。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Tasuku Honjo)
- 2018年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- The 2018 Nobel Prize in Physiology or Medicine - Press release - NobelPrize.org
- Immune Checkpoint Inhibitors - NCI(cancer.gov)
- 本庶佑 高等研究院副院長・特別教授が記者会見を行いました。(2018年10月1日) | 京都大学(kyoto-u.ac.jp)
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。