個人
ラッセル・ハルス
Russell A. Hulse
1950年生まれ
何をした人か
1974年、テイラーとともに、互いの周りを回る2つの星からなるパルサーを見つけた物理学者です。当時はテイラーのもとで学ぶ大学院生でした。
受賞理由のやさしい要約
1993年 物理学賞(賞の1/2)
新しいタイプのパルサーの発見と、それが重力の研究に新しい可能性を開いたことが評価されました。ハルスはテイラーとともに、プエルトリコのアレシボにある口径300メートルの電波望遠鏡でパルサーを系統的に探していました。物理学賞はテイラーとの2人での受賞です。
同じ年・部門の共同受賞:ジョセフ・テイラー
公式の受賞理由(英語)
for the discovery of a new type of pulsar, a discovery that has opened up new possibilities for the study of gravitation何が新しかったか
このパルサーには、ほぼ同じ重さの相手の星が、地球と月の距離の数倍ほどの近さで寄り添っていました。その動きはニュートンの理論による計算から大きくずれるため、アインシュタインの一般相対性理論などを試す新しい「宇宙の実験室」になりました。しかもパルスの間隔はきわめて安定していて、原子時計に匹敵する精度の時計として使えました。
私たちの生活や社会とのつながり
受賞発表は、観測と理論のよい一致を、重力波が存在することの間接的な証拠とみなせるとしました。直接とらえるのは次の世紀になるだろう、とも書かれていました。ハルス自身は1977年からプリンストンのプラズマ物理研究所で、核融合装置の高温プラズマを計算機で模擬する研究をしました。
関連する受賞者・団体
- ジョセフ・テイラー同じ賞の共同受賞
1993年の物理学賞をともに受けました。
- ライナー・ワイス編集上の関連
ハルスとテイラーの連星パルサーの観測は、1970年代に重力波の間接的な証拠の一つとなりました。ワイスらが貢献したLIGOの検出器は、2015年9月14日に重力波をとらえました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Russell A. Hulse)
- 1993年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
- Russell A. Hulse – Facts - NobelPrize.org
- Press release: The 1993 Nobel Prize in Physics - NobelPrize.org
- Russell A. Hulse – Biographical - NobelPrize.org
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。