個人
ライナー・ワイス
Rainer Weiss
1932年生まれ・2025年没
何をした人か
レーザー干渉計で重力波をとらえる検出器LIGOの開発に決定的な役割を果たした、MITの物理学者です。
受賞理由のやさしい要約
2017年 物理学賞(賞の1/2)
LIGO検出器への決定的な貢献と、重力波の観測が評価されました。賞の半分がワイスに、残りの半分がバリー・バリッシュとキップ・ソーンに贈られています。ワイスは1970年代半ばにはすでに、測定を乱す雑音の原因を分析し、それを克服するレーザー干渉計を設計していました。
同じ年・部門の共同受賞:Barry C. Barish(未収録)、Kip S. Thorne(未収録)
公式の受賞理由(英語)
for decisive contributions to the LIGO detector and the observation of gravitational waves何が新しかったか
重力波はアインシュタインが一般相対性理論で予言した時空のさざ波ですが、本人は測定できるとは考えていなかったとされます。LIGOは長さ4キロメートルの腕をもつ干渉計を2台使い、原子核より何千倍も小さな長さの変化をとらえました。2015年、2つのブラックホールの衝突から来た重力波が初めて検出されました。
私たちの生活や社会とのつながり
受賞発表は、重力波を宇宙で起こる激しい出来事を観測するまったく新しい方法だと位置づけました。LIGOは20を超える国の千人以上が参加する共同研究で、2017年にはイタリアのVIRGOも加わりました。受賞時の解説では、インドや日本でも新しい重力波観測施設の建設が進んでいると紹介されていました。
関連する受賞者・団体
- アルベルト・アインシュタイン編集上の関連
重力波は、アインシュタインが約100年前に一般相対性理論から予言したものです。ワイスらのLIGOは、その波を2015年に初めてとらえました。
- アーノ・ペンジアス編集上の関連
ペンジアスはウィルソンとともにビッグバンの名残と考えられる宇宙背景放射を発見し、ワイスは1967年から高高度気球を使ってこの放射のスペクトルを測りました。ワイスはのちに観測衛星COBEの科学作業グループの議長も務めています。
- ラッセル・ハルス編集上の関連
ハルスとテイラーの連星パルサーの観測は、1970年代に重力波の間接的な証拠の一つとなりました。ワイスらが貢献したLIGOの検出器は、2015年9月14日に重力波をとらえました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(Rainer Weiss)
- 2017年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
- Rainer Weiss – Facts - NobelPrize.org
- Press release: The 2017 Nobel Prize in Physics - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Physics 2017 - Popular Science Background: Cosmic chirps - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。