個人
フランソワ・ジャコブ
François Jacob
1920年生まれ・2013年没
何をした人か
細菌と、細菌に感染するウイルスであるファージを使って、遺伝のしくみを調べたフランスの細胞遺伝学者です。
受賞理由のやさしい要約
1965年 生理学・医学賞(賞の1/3)
酵素やウイルスがつくられる過程を遺伝子がどう制御しているかについての発見が評価され、ジャック・モノー、アンドレ・ルヴォフとの3人で受賞しました。授賞式の演説では、3人の専門の違いと緊密な協力がなければ、この発見はありえなかったと述べられています。
同じ年・部門の共同受賞:André Lwoff(未収録)、ジャック・モノー
公式の受賞理由(英語)
for their discoveries concerning genetic control of enzyme and virus synthesis何が新しかったか
当時、遺伝子は細胞が分裂するときに働いたあと、次の分裂までは休んでいると考えられていました。ジャコブとモノーは、タンパク質がつくられるとき、遺伝子の情報が「メッセンジャー」と呼ばれる写しを通して伝えられることを示しました。この写しは長持ちせず、のちにRNAだとわかった物質です。
私たちの生活や社会とのつながり
ジャコブとモノーは、メッセンジャーRNA、調節遺伝子、オペロンといった新しい考え方を次々に打ち出しました。授賞式の演説は、まだ実用に結びつく成果はないとしながらも、生物学のあらゆる分野の研究を強く後押ししたと述べています。しくみがわかれば、それを制御して医療に生かせる可能性があるとも語られました。
関連する受賞者・団体
- ジャック・モノー同じ賞の共同受賞
1965年の生理学・医学賞をともに受けました。
- ジェームズ・ワトソン編集上の関連
1965年の授賞式の演説によると、ワトソンやクリックらがそれまでに示した遺伝子についての基本的な考え方が、ジャコブたちフランスの研究者が研究を進める足場になりました。
「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。
次に読むためのキーワード
出典と確認日
- NobelPrize.org 受賞者ページ(François Jacob)
- 1965年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
- François Jacob – Facts - NobelPrize.org
- Award ceremony speech - NobelPrize.org
- François Jacob – Biographical - NobelPrize.org
- The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1969 - Press release - NobelPrize.org
受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。