個人

ジェームズ・ワトソン

James Dewey Watson

1928年生まれ・2025年没

  • 1962年 生理学・医学賞

何をした人か

フランシス・クリックとともに、DNAの二重らせん構造を提案したアメリカ生まれの研究者です。 [根拠 5・6]

受賞理由のやさしい要約

1962年 生理学・医学賞(賞の1/3)

核酸の分子構造の発見と、それが生物の情報の受け渡しにもつ意味が評価され、クリック、ウィルキンスとの3人で受賞しました。2人がDNAの模型を組み立てる際には、ウィルキンスと同僚のロザリンド・フランクリンが得た重要なX線回折像が、ほかの多くの研究者の情報とともに使われました。 [根拠 2・4]

同じ年・部門の共同受賞:フランシス・クリック、Maurice Wilkins(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for their discoveries concerning the molecular structure of nucleic acids and its significance for information transfer in living material

何が新しかったか

シカゴ大学で動物学を学び、インディアナ大学では細菌のウイルスを使った研究で博士号を得ました。1951年、ウィルキンスが示した結晶DNAのX線回折像を見たことが、研究の方向を核酸の構造へ変えるきっかけになりました。キャヴェンディッシュ研究所でクリックと出会い、1953年3月はじめに、2本の鎖が互いに補い合う二重らせんの構造を提案しました。 [根拠 3・5]

私たちの生活や社会とのつながり

2人の構造は、塩基が決まった相手と対になることで、遺伝の情報を正確に写し取れるしくみを説明するものでした。受賞当時はハーバード大学で、タンパク質合成でのRNAの役割を研究し、メッセンジャーRNAの考えを支える実験の証拠を積み重ねていました。 [根拠 4・5]

関連する受賞者・団体

  • フランシス・クリック同じ賞の共同受賞

    1962年の生理学・医学賞をともに受けました。

  • エルヴィン・シュレーディンガー研究の継承

    ワトソンは学生時代にシュレーディンガーの著書『生命とは何か』を読み、エイブリーの実験から遺伝子は分子だと確信して、その構造の解明をめざしたと紹介されています。

  • フランソワ・ジャコブ編集上の関連

    1965年の授賞式の演説によると、ワトソンやクリックらがそれまでに示した遺伝子についての基本的な考え方が、ジャコブたちフランスの研究者が研究を進める足場になりました。

  • マックス・デルブリュック編集上の関連

    ワトソンは、デルブリュックと共同受賞したルリアの指導のもとで、ファージの増殖についての博士論文を書きました。ワトソンはその後、核酸とたんぱく質の構造の研究へと方向を変えており、ファージ研究からDNAの構造へと進んだ流れをたどれます。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(James Watson)
  2. 1962年 ノーベル生理学・医学賞(NobelPrize.org)
  3. The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1962 - Perspectives: What is life?
  4. The Nobel Prize in Physiology or Medicine 1962 - Speed read: Deciphering life's enigma code - NobelPrize.org
  5. James Watson – Biographical - NobelPrize.org
  6. James Watson – Facts - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。