個人

ブライアン・ジョセフソン

Brian David Josephson

1940年生まれ

  • 1973年 物理学賞

何をした人か

薄い絶縁層をはさんだ2つの超伝導体のあいだで起こる、予想外の電流の性質を理論で予言したイギリスの物理学者です。

受賞理由のやさしい要約

1973年 物理学賞(賞の1/2)

トンネル障壁を通り抜ける超伝導電流の性質を理論で予言したこと、とくに「ジョセフソン効果」と呼ばれる現象の予言が評価されました。賞の半分がジョセフソンに、残る半分は半導体と超伝導体でのトンネル現象を実験で見つけた江崎玲於奈とアイヴァー・ジェーバーに贈られました。受賞発表によると、ジェーバーの実験がジョセフソンの理論の土台ときっかけになりました。

同じ年・部門の共同受賞:Leo Esaki(未収録)、Ivar Giaever(未収録)

公式の受賞理由(英語)
for his theoretical predictions of the properties of a supercurrent through a tunnel barrier, in particular those phenomena which are generally known as the Josephson effects

何が新しかったか

量子力学では粒子が波としてもふるまうため、古典物理学では通り抜けられないはずの壁を通り抜けることがあります。ジョセフソンは、電圧をかけなくても障壁を超伝導電流が流れること、一定の電圧をかけるとマイクロ波領域の高い周波数の電流が生じることを予言しました。これらの予言は、1年ほどのうちに実験で確かめられました。

私たちの生活や社会とのつながり

受賞発表によると、ジョセフソン効果は基礎的な物理定数の値の見直しや、電圧を正確に測る新しい方法につながりました。授賞式の演説では、この原理を使う量子干渉計が、絶対零度に近い温度の測定や、心臓や脳のまわりの電磁場の研究などに使われていると紹介されました。

関連する受賞者・団体

  • ジョン・バーディーン編集上の関連

    ジョセフソンの理論のきっかけになったジェーバーの実験は、バーディーンらの超伝導理論が予言したエネルギーギャップを直接示すものでした。

  • ゲルト・ビーニッヒ編集上の関連

    1973年の物理学賞が対象にしたのと同じ量子力学のトンネル効果を、ビーニッヒらの走査型トンネル顕微鏡は、針の上下の位置を制御する手がかりに使いました。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Brian D. Josephson)
  2. 1973年 ノーベル物理学賞(NobelPrize.org)
  3. Brian D. Josephson – Facts - NobelPrize.org
  4. Press release: The 1973 Nobel Prize in Physics - NobelPrize.org
  5. Award ceremony speech - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。