個人

ウィラード・リビー

Willard Frank Libby

1908年生まれ・1980年没

  • 1960年 化学賞

何をした人か

放射性の炭素14を使って、化石や考古学の遺物の年代を測る方法を開発したアメリカの化学者です。

受賞理由のやさしい要約

1960年 化学賞(単独受賞)

炭素14を使って年代を決める方法を考古学、地質学、地球物理学などの分野にもたらしたことが評価され、単独で受賞しました。授賞式のあいさつでは、この業績は物質的な暮らしを直接よくするというより、さまざまな学問の知識を広げ深めるものだと紹介されました。

公式の受賞理由(英語)
for his method to use carbon-14 for age determination in archaeology, geology, geophysics, and other branches of science

何が新しかったか

炭素14は、宇宙線の働きで大気の上空でつくられます。生き物の体の炭素に占める炭素14の割合は、大気中の割合と同じです。生き物が死ぬと取り込みが止まり、炭素14は決まった速さで減っていくため、残りの量を測れば死後の時間がわかります。リビーは1947年にこの考えを発表し、年代のわかっているエジプトの墓の木材や、年輪で樹齢を数えられる木で方法の確かさを確かめました。

私たちの生活や社会とのつながり

この方法はおよそ500年前から3万年前までの年代測定に使えるとされ、受賞当時、約40の機関が年に数千件の測定をしていました。北ヨーロッパと北アメリカの最後の大きな氷期が同じ時期だったことなど、人類の先史に光を当てる多くの年代が明らかになりました。

関連する受賞者・団体

  • シャーウッド・ローランド研究の継承

    ローランドはシカゴ大学の大学院でウィラード・リビーを指導教員とし、その研究グループで放射化学者として歩み始めました。のちに大気科学に関心をもった理由として、リビーの炭素14の研究との早くからの関わりを挙げています。

  • アーネスト・ラザフォード編集上の関連

    ラザフォードは、元素が崩壊して別の元素に変わるという考えを示しました。リビーは、炭素14の放射性崩壊が決まった速さで進むことを、過去の時間を測る時計として使いました。

「編集上の関連」は、同じ問いを別の角度から考える組み合わせとして編集部が選んだもので、実際の協働や影響関係を示すものではありません。

次に読むためのキーワード

出典と確認日

  1. NobelPrize.org 受賞者ページ(Willard F. Libby)
  2. 1960年 ノーベル化学賞(NobelPrize.org)
  3. F. Sherwood Rowland – Biographical
  4. Willard F. Libby – Facts - NobelPrize.org
  5. Award ceremony speech - NobelPrize.org

受賞年・部門・英語の受賞理由は NobelPrize.org API の公開データ(2026-10-25取得)です。日本語の解説は編集部による要約で、記述の確認に使った資料を上に掲げています(確認日 2026-10-22)。[根拠]の番号は、医療や評価の分かれる記述について、この一覧の資料を示します。

主な受賞者・団体を選んで掲載しています。全受賞者の網羅ではありません。 Neutrope Biz が制作する独立した学習コンテンツです。ノーベル財団・NobelPrize.org の公式サイトや公認の企画ではありません。